なんとかしっかりと生きていきたい!

相談者名
じゅん
以前、過食症とパニック障害などでカウンセリングに通い始めました。
それらの症状はなくなったのですが、うまく生きていくことができません。
人間関係が苦手です。
うまく人と向き合うことができません。
友人も少なく、恋愛も全然できないし、さびしく思う時があります。

前のカウンセラーからは「HSPなんじゃないか」と言われました。
「ささいなことで動揺してしまうあなたへ」を読んで
自分にも当てはまることが多いなぁと思いました。
何より自分自身の身体の感覚(触運動感覚でしょうか)にものすごく敏感であることは自覚があります。
映画などの大きな音も苦手ですし・・・

今、ヴァイオリンを習っていますが
先生とうまくコミュニケーションをとれず悩んでいます。
「素直じゃない」「ひねくれている」「暗い」「病んでる」って言われます。
なかなかうまくならないし、上手に気持ちを伝えられないし、
なんとか素直にもなりたいと思っているのですが(人と比べるのもやめたいし)
恥ずかしさがあります。

昔に比べたら格段によくなっていると思うのですが、
よりよく生きたい、楽しく生きたいと思うのです。
恋愛もしたいし・・・
どうしたら、どう考えたら人生うまくいくのでしょうか?

カウンセラー
伊藤昌代
じゅんさん、はじめまして。
お返事を書かせていただきます伊藤と申します。
よろしくお願いしますね。

メール拝見しました。
以前の過食症とパニック障害などの症状はなくなったとのことで、本当によかったで
すね!じゅんさんのこれまでの努力の成果ですね(^^)
さて、今回は、

> 昔に比べたら格段によくなっていると思うのですが、
> よりよく生きたい、楽しく生きたいと思うのです。
> 恋愛もしたいし・・・
> どうしたら、どう考えたら人生うまくいくのでしょうか?

というご相談なんですね。
既にカウンセリングのご経験もあって、「人と向き合うこと」と「コミュニケーショ
ン」が、うまくいくカギ=そのための課題だと感じていらっしゃるようですね。

HSP(= Highly Sensitive Person)に当てはまることが多いなぁと思われるのですね。
『ささいなことで…』は、私はまだ読んでいないのですが、メールから
じゅんさんは、感度のとてもよい感覚のアンテナを持っていらっしゃる方だと感じま
す。
作者のエレインN.アーロン氏も述べられているようですが、私も、じゅんさんの感性
の良さは、人やもの、社会の中にある、美しさや素晴らしさをたくさん感じ取れる、
「繊細さ」という才能だと思います。

但し、良すぎてしまうと、察知したものが、例え他者のものであったとしても、まる
で自分に起こったことのように感じられ、ポジティブなものや素晴らしいものであれ
ば、まだ心地よくもあるかもしれませんが、何か好ましくないものやネガティブな感
情、矛盾、無理などの場合は、ちょっと辛くなってしまい、いずれにせよ、「人と向
き合うこと」が大きなイベントのように感じられるかもしれませんね。
それは、「人と向き合う」ということは、自分と誰かとの間に交流がある状態なのに
も関わらず、誰かから受け取った刺激へ友好的に反応することに追われて、自分の気
持ちを表現しきれなくなることが有り得るからです。

この点についてサポートさせて頂くことがあるとすれば、自分の気持ちを表現しきれ
ない理由や理由となる様々な感情よりも、「どんな言葉なら伝わるかな?」ということ
にこだわり注目する方が、じゅんさんの才能をうまく使っていきやすいかもしれない、
ということです。

理由や様々な感情に注目してしまうと、それは、「だから、私は今、上手く人と関わ
れない」という証明をしていることになることが多いんです。
でも、じゅんさんは、出来ない証明をしたいわけでは勿論ないですよね?

「どんな言葉なら伝わるかな」ということにこだわって、しかも実行に移すには勇気
が必要です。勇気は、自分の欲求を語る時より、誰かに関わっていく会話の時により
必要となるでしょう(良い事も悪い事もたくさん感じ取れてしまう人は特に。)…。
なので、初めのうちは特に、時間が少しかかるかもしれません。
けれど今は、お花の種を蒔いて、育てている時期なんですね。花を咲かせるには、水・
光・栄養が必要ですね。
じゅんさんは、これまで既にとても頑張ってこられましたよね。
ですから、あとは、自信を持って、“じゅんさん”というお花が咲くのを待っていて欲
しいと思うんです。

ヴァイオリンの先生とコミュニケーションがとれないことが悩みとのことでしたが、
いきなり本番で伝えるのが難しかったり、恥ずかしければ、初回無料やボランティア
の電話カウンセリングもありますので、まずは練習してみるというのもよろしいかも
しれません。

> 「素直じゃない」「ひねくれている」「暗い」「病んでる」って言われます。

と言われて、どんな感じがしましたか?
悲しかったでしょうか。
痛かったでしょうか。
寂しかったでしょうか。
惨めだったのでしょうか。
恥ずかしかったのでしょうか。
自分は駄目だな。悪いなという感じだったのでしょうか…。

それに、そもそも先生はどうしてあんなことを言ったのでしょうか?
先生は、これらの言葉をじゅんさんに向かって言ったわけですが、先生に言わせてし
まうような、何か思い当たるようなきっかけはありましたか?
思い当たる事があるとすれば、どうしてじゅんさんは、それをしたのでしょうか?

まとまっていなくても、いい感情も悪い感情も何でも構いませんので、聞かせてくだ
さい。
人と向き合うには、前提として、自分がどう感じているのかを知っている事が、まず
は大切なんです。話すことで、自分が感じた事々と向き合い、整理整頓出来たりもす
るかもしれませんよ。

その上で、じゅんさんは何をしたいのか、どうなりたいのか、先生に何を伝えたいと
感じているのかを探っていきましょう。

あの時、これから、じゅんさんが本当に欲しい(かった)もの、本当にしたい(かった)
ことって何ですか?
どんなことが自分にあれば、人生がより楽しいでしょうか?
どんな人を好きになって、その時じゅんさんはどんな風でありたいでしょうか?

そして、どんな言葉が使えるか、ご自身にとって負担にならないかを、相手の方を見
つつ、考え、工夫していきましょう。そして、どんどんより幸せになりましょう
ね(^^)

ご相談ありがとうございました。

伊藤昌代

この記事を書いたカウンセラー

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