よい人間関係を作ることができません

相談者名
私は23歳の会社員です。
社会人になってまだ1年も経っていませんが、人間関係に悩んでいます。

日を追うごとに、周りとのコミュニケーションが少なくなっていっているように感じられるんです。
周りの人は、休み時間に限らず楽しそうに話をしながら仕事をしているのに、私だけが誰からも話しかけられず黙々と仕事をしているような状態です。
「どうしてそんなに楽しく話ができるのだろう?」
「どうしてそんなに話題が出てくるのだろう?」
ものすごく羨ましく思います。
話しかけられないのなら、話に加わろう、話しかけようと常に思っています。
しかし、話しかけるタイミングが分からず、気の利いた話題がすぐに出てこないのでチャンスを幾度となく潰しています。
また、周りの人たちに声をかけても、返事がないことがあり、無視されたように感じます。
話しかけて、いつもと違う態度をされると、嫌われているのではないかと思います。
ある先輩の態度も、数ヶ月前は声もかけてくれて一緒に遊びに行ったりもしたのに、今は声もかけられなくなり冷めた感じです。
同期の子は先輩達とうまくコミュニケーションがとれているようで、羨ましいです。
孤立感に苛まれます。
また、「○○さんは××さんが嫌い」という社内での人間関係を一部知ってしまい、自分のいないところで悪口を言われているのかと思うと不安になります。

疑心暗鬼になるのは、被害妄想が強すぎるからでしょうか?
ちなみに、私は学生時代にやはり孤立したことが原因で軽い鬱になったことがあります。
またそうなってしまうのではないかという怖れもあると思います。

要約すると、以下の4点にまとめられると思います。
①だんだんと周りから話しかけられなくなったこと
②話しかけようと思ってもうまくいかないこと
③嫌われているのではないかという怖れ
④孤立感を感じること

どうかよいアドバイスをお願いします。

カウンセラー
伊藤昌代
Cさん、はじめまして。
お返事を書かせていただきます伊藤昌代と申します。
よろしくお願いしますね。

メールを拝見しました。
Cさんは、今の会社に入られてから、だんだんと周りとのコミュニケーションが
少なくなってきていて、そのことで孤立感を感じていらっしゃるのですね。
コミュニケーションがある/ない、だと、「ある」方がいいなぁと羨ましく思うのは、
Cさんだけではありませんよ。誰でも同じように感じるでしょう。
また、ほかの同期の子が先輩達とうまくコミュニケーションがとれているならば、
焦りも出てきますよね。

そして、だからこそ、Cさんは、
> 話しかけられないのなら、話に加わろう、話しかけようと常に思っています。
と、コミュニケーションがとれるよう、努力してこられたのでしょうね。
それは、“怖れ付き”であったとしても、とても前向きな姿で、私は
すばらしいなぁと思います!

ただ、頑張っている時に、例え、他人のことであっても否定的な噂を聞くのは、
今、振り絞っている勇気をくじかれるようで、不安が出てきてしまうかもしれません
ね。

不安や恐れの感情は、過去の否定的な経験を今も嫌っていることから生まれます。
不安になる時、もしかすると、現在の出来事に加えて、学生時代の鬱での困難や
辛さも蘇っているのかもしれません。。
過去の経験を嫌っていると、“二度と同じ事にならないように”と未来を心配する為に、
何かを決める時に「不安を感じない事」が最優先事項となってしまいます。

すると、Cさんが、折角、「自分から話に加わろう、話しかけよう」と思っていても、
実は、同時に、「傷つきたくない」とも思っているので、内面に葛藤が生じてしまい
ます。
(「傷つきたくない」と思っている時、周りの人を、自分を傷つける人のように扱い、
心理的に距離をとってしまいます。これが、孤立感となっています。)
結果として、一つを手に入れるともう一つは失ってしまうという、「怖れ」が
出てきてしまうんです。

あなたが、過去、つまり、これまで上手くコミュニケーションが出来なかったことを、
認めることは、必要です。
けれど、そのことが、Cさんにとって嫌なことだったからといって、過去の経験や自分
を嫌わなくていいんです。もう十分、出来なかった代償は払われたでしょう。。

もし、昔の事を嫌っていたり、後悔していたりするようなら、
「もう、許す」と決めてくださいね。

過去の経験を嫌うのをやめると、不安や怖れは、ワクワクした感じ、楽しみに変えて
いく事が出来ます。

遊園地のお化け屋敷やジェットコースターは、一般的に、
「怖いけれど人気があります」よね。
実は、怖れの感情とドキドキ、ワクワクする感じは、同じものなんです。

(因に、「怒り」と「真剣さ」も同じものです。上司の方が、普段は喋るのに、黙って
仕事をしていたりすると、何となく声を掛けにくく感じたりするでしょう。)

昨日や一時間前、あなたが上手く話せなかった事を嫌うのをやめれば、
今日、今この瞬間に、

> 「どうしてそんなに楽しく話ができるのだろう?」
> 「どうしてそんなに話題が出てくるのだろう?」

と思われた時、
「皆は一体、何がどう面白いというのだろう。」と興味を持ちやすくなります。

返事がない時、
「相手の方に、私の声は聞こえているだろうか。」
「相手の方は、自分が話しかけている事に気づいているのだろうか。」ということが
気になります。

いつもと違う態度の時、
「相手の方に何かあったんだろうか。」
「私の言いたい事は、ちゃんと伝わっているだろうか。詳しく説明する事はないか。」
と居ても立ってもいられません。

一緒に遊びに行って、楽しかったり、嬉しかったりした時、
「ありがとう」
「また、行きましょうよ」と感謝が沸き起こり、心が開いた感じがします。

こんな風なことに注目して、周りを見直した時には、
話すこと、というより、Cさんが“伝えたい事”“表現したい事”は、
沢山、出てくると思われます。

わかることと、出来ることは違うので、上手に表現出来るようになる為には、
伝える工夫をしたり、時には悔しい思いをしたりする時間を、ある程度、
ご自身に掛けてみてあげてください。
必ず、Cさんが居心地よいと思える人間関係を作っていく事は出来ますよ。
大丈夫です。

もし、怖れの気持ちより、「今」を選ぶのに困難を感じられることがありましたら、
私達にお手伝い出来る事もあるかと思います。
機会がございましたら、初回無料の電話カウンセリングなども使ってみてくださいね。

この度は、ご相談くださいまして、ありがとうございました。

伊藤 昌代

この記事を書いたカウンセラー

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