りりさん、こんにちは。 この度は、ご相談ありがとうございます。 担当させていただきます伊藤です。よろしくお願いします。りりさんは、女性と上手くやっていくことについて、相当な苦手意識があるようですね。苦手だと思いながら関わっていく時、無理をしてしまうんですね。 だから、自然に接するにはどうしたらいいのか?(出来ることならば、女性と接しないでいきたいけれども・・・)と考えられるのですね。 問題を解決していく過程では、その問題でどんな感情を感じているのかを認識することが大切ですが、りりさんは、「女性がイヤ」という時、どうして嫌なんでしょうか? どんな感情を感じるのが嫌なのでしょうか?? まずは、りりさんの感情に光を当ててみましょうね。 さて、メールを拝見し、私は、おそらく、りりさんは、“何とでもなるなら”皆と楽しくしたい人(それも人一倍!)、本当は、人や、人と関わる事がとっても好きな方なんだろうと感じました。 …だって、人に興味がない人は、対人関係で悩んだりしませんもの。 ただし、これまでのご経験の積み重ねで、「これ以上、辛い状況にならないように」というとても大きな『怖れ』があって、 「『少し大人しめの子』という、人受けのよさそうな『いい人』を演じなければならない」と思っていらっしゃるようですが…。 条件反射のように自分を出せなくなるのは、自分自身を裏切っているような辛さを感じたり、そんな自分が悔しいことでしょう。 「友達」だと思っている人と居るにも関わらず、気疲れしてしまうというのは、親しみを感じながらも距離を置く状態になってしまうでしょうから、一緒に居ても寂しくなったり、悲しみが湧き出てきたり、むなしさを感じてしてしまうこともあるかもしれませんね。今、「近づく」と「嫌な思いをする」がセットになっているりりさんには、親交が深まりやすいお食事会などは、「より近づく」→「より嫌な思いをする」と感じられて、お辛いでしょうね。 > 学生時代、いじめられた事などは特にありませんでしたが、 > 女性がたくさん集まると苦痛で、修学旅行や遠足などの > 行事はもちろん、日々の学校生活もイヤでイヤで仕方がありませんでした。 「いじめられた」ということは、あるレベルまでは本人の主観によって捉え方はそれぞれだと思います。でも、りりさんは、「苦痛」だったんですよね。 そこにフォーカスしてみましょう。 りりさんは、女性がたくさん集まると何を感じていたのでしょうか? 彼女達のどんな仕草、言動、態度が苦痛だったのでしょうか? りりさんと同じような悩みを持つ方のお話を伺っていても感じることですが、「女性恐怖症??と思っているりりさんは、『女性』」なんですよね。 私達の「性」というのは、生まれる前から決まっています。 りりさんが、自分と同じ性をもつ彼女らを「女性だから」という理由で苦痛を感じる時、彼女らを通じて、りりさんの中にある女性らしさの中の、いくつかの要素を否定したり、禁止してしまっているように感じます。 一般的にも、「女性が苦手」と言われる理由として挙げられる中に、 「女性はグループ化するから。」というのがあります。 人は、グループ化すると「全体」とは異なる因子について、自分たちが感じている一体感から外れているように映り、様々な感情が動きます。この感情は、そのグループがどのような結びつきから成り立っているのかによっても異なります。何事も無く受け入れられることもあれば、とても興味を持たれることもあるかもしれませんし、除け者にされることもあるかもしれません。 りりさんは、今、いっしょにいるのが辛いと言われるのですが、彼女達はどう思っているのだろう、どういう態度なのだろうと思います。けれども、りりさんには、女性に対する『怖れ』が出来上がっているようですので、この怖れを持ったまま、現状を見ても、本当の姿が見えない事もあるかと思います。 なので、一度、今ある辛さ、怖れが初めて出来た頃に戻って、何が問題だったのか見直してみるのはいかがでしょうか。 りりさんが書かれた学生時代というのが、小学校高学年から中学生の頃の話であれば、グループ化しているのは、「早熟な子供たち」であることが多く、そういう子供達は、自分の世界の中での『変化』や『違い』について、徹底的にこだわり、時に攻撃的になります。・・・彼らは、興味があるけれど、大人のように受け入れられずに怖いですから。 もし、りりさんの状況と当てはまる部分があるようなら、りりさんの苦痛は、「これが私だ」「これで在るがままの私だ」と思っていることについて、否定まででなくとも、指摘されたり、からかわれたり、試されたり・・・という中で、「どうしようもないのに!!!」というものだったのかもしれませんね。 今、りりさんが困られているのは、過去の心の痛みの部分が、「もう、あんな目には合いたくない」と過剰に警告をしているからだと思います。 これを克服するには、この傷を癒すことです。 それには、二つの事があるかもしれません。 一つは、『今』のご自身や、やっていること(出来てること)を、りりさんが、「私って頑張ってるよね」「いい感じよね」って本当に認めてあげることです。 簡単なのは、りりさんの価値を本当に認めてくれている人(…ご結婚されているようですからご主人でしょうか。)の言うこと、特に褒め言葉をしっかりと受け取る事です。 もう一つは、学生時代、苦痛だった時に言えなかった皆への「文句=怒っていること」を手放すことです。この怒りがあるから、「皆と仲良くしたい」とは積極的に認められず、だから、演じなければならなくなっているのです。 苦痛であり続けたのは、りりさんが文句を言えなかったか、それが効果が無かったからでしょう。そうして、痛みとともに持ちつづけている怒りですが、もう解放してあげてもいいのではないでしょうか。 りりさんは、当時、どんな文句がありましたか? 当時と今とでは、もう大人ですし、手に入れているものも出来ることも沢山あって、りりさんは全然違うと思いますよ。 怒りを解放することで、あの時、嫌って禁止した「女らしさの中のいくつかの要素」を取り戻すことが出来ます。・・・別にりりさんがその要素を振り撒かなくてもいいんです。多分、りりさんは、女性達と「快適な」関係性を築けるようになるだけでしょう。りりさんが本当に望んでいらっしゃるような(^^) 少しでもお役に立てれば幸いです。 伊藤昌代 |