寂しさに耐えられない

相談者名
ひさや
私は現在友達と呼べる人がいません。今は学生で学校に通っていますが、休み時間もいつも一人です。前まではいつも一緒に居てくれる友達がいました。相手も私のことを親友だと言ってくれていました。しかし、新学期になってから急に会話が減っていきました。別にケンカをしたわけでも私が相手に何かしたわけではありません。理由は相手に私より気の合う友達ができたからだと思います。なので最近は移動教室のときも新しい友達と行っています。一方私は他に友達がいないため一人で行くことになります。急に話をする相手がいなくなりどうしたらいいかわかりませんでした。最初のうちは一人でもどうってことないと思っていたのに実際過ごしてみると、とても辛かったです。だからといって友達のところに行っても私の知らない話をされ、ヒソヒソ話ばかりで余計に辛くなりました。もう寂しくて家に帰ったら涙が止まらないんです。学校じゃ泣けなくて我慢してどうしたらいいかわからないんです。何度か相談したことはあります。けど解決策が見つからないんです。新しい友達をつくるだとか、一人の楽しみを見つければいいとか言われますが私は人に話しかけるのは苦手だし、寂しさを補うことはできません。こんなのただの甘えだってこともわかってるんです。でもどうすることも出来ません。周りの人が友達と楽しそうに喋ってるのになんで自分だけこんな孤独に耐えなければいけないんですか。私は何もしていないのに何でこんなめに合わないといけないのかわかりません。だけど、すぐに友達なんかできないことくらいわかっています。なので責めて前向きに考えられるようになりたいんです。そうすれば一人でいたって悲しい思いはしないから。どうすればいいでしょうか。教えてください。
カウンセラー
近藤あきとし
ひさやさん はじめまして。
カウンセラーの近藤あきとしと申します。
どうぞよろしくお願いいたします。

親友だと思っていた友だちが離れていってしまうのは
とてもつらいことですよね。
どうしてだろう?とたくさん考えたでしょうし、
何がいけなかったの?と悩んだことと思います。

メールを読ませていただきましたが、
私には、もしかしたらひさやさんは自分自身のことが
あまり好きではないんじゃないかな?と感じられました。

ひょっとすると、今回の件のお友達が遠ざかっていったこと
よりも以前からそうだったのではないかという気もします。

自分を好きじゃない分だけ
〝だから私は友だちに嫌われてしまったんだ”
と感じる理由になっているのかな?と思いました。

たぶん今のひさやさんの心の状態だと前にも後ろにも
どっちにも動けないような、そんな感じかもしれないですよね。

このままでいても事態は良くならないのは分かっているけど、
だからって、どう動いても上手くいかないような、
何をしたとしても失敗してしまうような、
そんな怖さや不安にの中にいるのかもしれません。

そうなると、何かを変化させること、行動を起こすことがすごく難しいんです。
最初のステップを踏み出すことが怖くて動けなくなってしまうことは
決して珍しくはないんですね。

そこで今のしんどさから抜け出すための、提案が一つあります。
それはひさやさんが「自分を大切にすること、自分を好きになること」
へのチャレンジをすることです。

私たちの心は色んな性質を持っているのですが、
その中の一つに「自分の心が感じていることを、周りも同じように感じているはず」
と思ってしまうというモノがあるんですね(投影といいます)。

例えば、ひさやさんが自分を嫌っていたら、心の中では
〝私が私を嫌ってるんだから、みんなも私のこと嫌いなんでしょ”
と感じてしまうので、人に近づくことが怖くなったり、自分がダメだからだと
自己嫌悪してしまうんですね。

それを、これからは
〝私が私をこんなにも好きでいるんだから、きっとみんなも私が好きよね”
という感じ方へ変化させられたらどう思いますか?

そのためにはどうすれば良いかというと・・・

そもそも自己嫌悪や自己否定をしているときというのは
「どうせ私なんて」という感覚をどこかに抱えているものです。
なぜかというと自分が自分との約束を守っていないから、なんですね。

こんな風に考えてみてください。
ひさやさんに一人の友だちがいて、その子は他の友だちとの約束は守るのに
ひさやさんとの約束の時だけ忘れたり、いつも遅刻してきたりします。

はたして、その子のこと好きになれるでしょうか?

でももし、こんな子だったらどうでしょう?
ひさやさんのとの約束だけは必ず守ってくれる。
遅れそうになったときは一生懸命に走って、
どうにかして間に合わせようとしてくれるんです。

その様子を見ていたら、この子のこと嫌いになれるでしょうか?

自分を大切にするというのはこういうことなんですね。
いま想像してもらった友だちに対して感じた感情が
そのまま自分自身のセルフイメージなんです。

自分が自分に対して「こっちへ進んでみたいな」とか
「これは自分らしくないからやめておこう」とか
決めることが自分との約束です。

そう決めた自分との約束を置き去りにしないこと、
一番大切に感じて守ってあげることが、自分を大切にすることなんですね。

自分との約束を守れていると「どうせ私なんて」とはきっと感じないでしょう。
そして、私たちは自分のことを好きと感じられるんですよ。

変化のための行動を起こすには最初のステップが一番勇気がいるものです。
でも自分のために、ほんの少し進んでみてくださいね。
そうしたら後は最初ほどは難しくはないですよ。

自分も周りも大切に思える暖かいつながりの中で、ひさやさんらしい笑顔でいられるように祈ってます。

今回はご相談ありがとうございました。

近藤あきとし

この記事を書いたカウンセラー

About Author

超自立男性との恋愛・コミュニケーションに関わるお悩み・慢性的な生きづらさの解消などを得意とする。 理論的な“心理分析”と、感覚を使った“心理セラピー”を活用する多面的なサポートが好評。 問題の裏に隠れた「真実の物語」を読み解き「自分の本質を生きる」ことを目指すカウンセリングを提供している。