勇気が足りない

相談者名
YB
時々無料カウンセリングのお電話をかけさせて頂いております。
気持ちが楽になります。

悩み、というか最近気になってきたことがあります。
「1対多数」みたいな形のコミュニケーションが苦手なんです。

1対1(いわゆる“サシ”)だと、じっくり話や悩みを聞いたり同性・異性を問わず、その人の新たな一面を発見できたりして楽しいんですが、
1対多数(サークルや同期・部署の飲み会とか、『友人複数とつるんで帰る』ような場面)で、なんだか話についていけず、『自分だけ離れ小島に取り残されている』ような気分がします。

頑張って話を聞いてみたりするんですが、
どうにも居心地が悪いというか…。
うまく会話に溶け込めない自分へのストレスだったり、会話の程度の低さ(アイドルの話とか、○○と××は付き合ってる、云々…)、『リア充』に対する劣等感みたいなのもあったりして。

コミュニケーションに関しては、
『良くしゃべる割には、打ち解けるのに時間がかかる』感じです。
そんなに積極的じゃないという・・草食的? 最近は、一人でいる自分を孤独感が襲ってきます。

それでも『困った人をほっとけない』ところもあったりして。
多少の鬱にこそ時々陥りますが、挨拶しない、人間不信、というほどでもないと思います。
( ほっとけない割に、久しぶりにあいつにメールしてみよう!、なんて思っても、意外と怖くって何度もメール読みかえしたり、返信来ないとそわそわしたり、妙にチキンだったりするんですよね・・・よくわからん奴です(笑) )

書いているうちに話が拡散してしまったのですが、
● 「人に話しかける勇気が足りない! 怖い!」っていう感情を
どうすれば和らげることができのか
● なかでも、「1対多数」のコミュニケーションの中で
離れ小島に浮かんでしまったら、どうすればいいのか

なにかヒントだけでももらえるとうれしいです。考えてみたら、これは私にとって、幼少期からのテーマかもしれません。よろしくお願いします。

カウンセラー
うえの道子
YBさん、こんにちは。ご相談頂きありがとうございます。
担当させて頂きます、うえの道子と申します。
どうぞよろしくお願いします。

時々無料カウンセリングを利用して下さっているんですね。ありがとうございます。

とても人が好きな方、だからこその御相談だなと思いながら読ませて頂きました。明
るく軽快な雰囲気も持っていらっしゃいますね。そんなYBさんですが、1対多数の
コミュニケーションを苦手に感じていて、そのことが気になっているということです
ね。

>1対1(いわゆる“サシ”)だと、じっくり話や悩みを聞いたり
>同性・異性を問わず、その人の新たな一面を発見できたりして
>楽しいんですが、1対多数(サークルや同期・部署の飲み会とか、
>『友人複数とつるんで帰る』ような場面)で、なんだか話について
>いけず、『自分だけ離れ小島に取り残されている』ような気分がします。

なるほど、そのように感じるのですね。どの人間関係も、必ずコミュニケーションは
伝え手と受け手とで成り立っています。1対1ではなく、1対多数の場合も、基本は
「自分と相手」ということになります。
ですから、1対1の場面でじっくり相手の話や悩みを聞いたり、相手の新たな一面を
発見できたりするYBさんは、本来コミュ二ケーション上手な方だと思います。

しかし、1対多数は苦手に感じるとのことですので、そこを掘り下げていってみま
しょう。
『考えてみたら、これは私にとって、幼少期からのテーマかもしれません』と書かれ
ていますが、過去を振り返ってみた時に同じような感情を感じていた記憶はあります
か?
離れ小島に取り残されているような気持ち、その時に感じる感情・・・、居場所がな
いような感じでしょうか?
幼稚園(保育園)や学校生活、親戚関係、家族という集団も含めて、そのような気持
ちをYBさんはかつてどこかの集団で感じていませんでしたか?

もしも、同じような感情を感じていた覚えがある、この時に感じていた感情ではない
か?という状況が見つかったとしたら、その時の様子を思い出し、その時の状況を
(感情も含めて)誰かに聞いてもらう、紙に書き出す等、外に取り出してみてくださ
い。それによってYBさんの中に埋もれていた古い感情が解放されると、現在の状況
が楽に感じられるようになる場合が多いのです。当時は理解できなった周りの事情、
自分の状態が、大人になった今なら理解出来たりしますよね。そうすると、長年当然
のように感じていた自分の中のネガティブな思い込み(誤解)が解けるのです。ひと
りで振り返るのは難しいかもしれないので、よければ是非カウンセリングを使ってみ
てください。

● 「人に話しかける勇気が足りない! 怖い!」っていう感情を
どうすれば和らげることができのか

私から見るとYBさんは十分に勇気ある方のように思えますが、いくつかこう考えて
みたらどうか、というヒントを書いてみますね。
何かYBさんのお役に立てれば幸いです。

人に話しかけるのが怖いと感じる方は意外と多いんですよね。やはり勇気のいること
ですから、良い反応が返ってくれば嬉しいけれど、そうでなかった場合は、居心地悪
く感じてしまったりしますよね。他人は自分の思い通りにはならないので、相手にも
相手の事情があることを認めた上で、話しかけたご自分を褒めていってください。そ
して、上手くいった時はもちろんのこと、上手くいかなかったことも必ず貴重な経験
となり、YBさんの今後の人付き合いの器を広げていくはずです。経験を積めば積む
ほど、怖いという感情は小さくなり、コミュニケーションのとり方も上達していくは
ずです。

● なかでも、「1対多数」のコミュニケーションの中で
離れ小島に浮かんでしまったら、どうすればいいのか

・「自分はどう見られているだろう?」という状態から、「相手はどうだろう?」と
意識の方向を周りの人たちひとりひとりに向けてみるのはいかがでしょうか。

・集団の中に誰か特に親しい人がいる場合は、内心その人の存在を心のよりどころと
して参加していくのもひとつの方法です。

・その場を楽しもうと心に決めて、まわりの人の話を聞いていくと、それほど居心地
は悪くないかもしれません。離れ小島にいるなあと感じたとしても、それはそれで良
しとして、好意的な気持ちで周りの人たちを見守っていても良いですよね。一緒にい
る人たちの話に関心を持ち、良い聞き手としてその場にいるというだけで十分かもし
れませんよ。
(ご自分が変化したい時には、まず現状を受け入れることができると、変化しやすく
なります。そのままの自分でも良いけれど変化することもできるんだ、と思えると良
いですね。このままの自分でもよいという安心感は大きな原動力になります)

・何かチャレンジするときは、無理をせずに安心できる人から、をモットーにしてく
ださいね。

・それほどしゃべっているわけでもないけど、集団にうまく順応している人の様子を
真似するのも1つの方法です。その時はその人の言葉だけではなく、表情や動作、反
応のタイミング、なども観察してみてくださいね。

以上自分の経験などからお伝えさせて頂きました。私も集団でどうコミュニケーショ
ンしていったらいいのか(現在も)試行錯誤して、たくさんの失敗を経験して、いま
ここにいる感じです。YBさんのように感じている方は実はとても多いのではないか
と思います。

それでも『困った人をほっとけない』という優しいYBさんですから、きっと人と気
持ちの通じ合う温かいコミュニケーションがとれる人ですよね。コミュニケーション
UPのためには、やはり経験が1番だと思います。YBさんの今ある人間関係をベー
スにして、少しずつ広げていくのが自然でやりやすいかもしれませんね。失敗や気ま
ずい思いをしたとしても、その都度チャレンジしたご自身を褒めてくださいね。

これからも必要な時はどうぞカウンセリングを利用してください。
このたびはご相談くださりありがとうございました。

うえの道子

この記事を書いたカウンセラー

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