笑えないのはなおるのか。

相談者名
はじめまして。
ご相談したい事があります。
わたしは昔からあまり笑えないのです。
正確にいうと、笑うようにはしてますが、心からは笑えないのです。
愛想笑い?のような事を始めたのは中学生の頃、友達の家で友達がお笑いのビデオを見せてくれ一緒に見ていたのですが、
わたしは特に何も思わず、友達に「おもしろくないの?」と聞かれ、あぁ笑うところなんだ…
笑わないといけないな、と初めて意識的に笑うようにしていこうと思いました。
それから今まで、どんどん笑うのはうまくなってきたと思いますが、実際わたしはなにも心からは笑っていません。
お笑いも何が面白いかわからないし、友達と話しててもみんなが笑うところでも特に笑えないし。
心から笑う、笑いが止まらないような体験は1年に1回とかくらいはありますが…
普通みんないつも笑ってて、笑えるから人といるのが楽しかったりすると思うんです。
楽しいから笑えるということかもしれませんが。
気を遣います。自分が笑えないのに面白い話をするなんて難しくて、日々の出来事とかの何気ない会話とか、
なにを取り出して話したらいいのかわからず、苦痛です。
人と話すのがすごくすごく苦手です。いつも合わせて笑ったり疲れます。
周りからは一切そうは見られていませんが、(社交的と思われています)実際は苦痛です。
人が嫌いなのかもしれませんが、やっぱり誰とも接しないで生きるのは難しいし、
それであればもっと人と楽しく話せるようになりたい。
笑えるようになれば、もっと人と話すのが楽しくなると思うんです。
人生の途中で何かがあって笑えなくなったとかではなく、たぶん昔からこんなカンジだった様に思います。
微笑むようなことなどはありますが、いわゆる面白い事に対しての笑いがないです。
こんなわたしでも今後笑えるようになるのでしょうか?
それとも生まれ持っている、笑いのツボのようなもので、基本的に笑えるようにはならないのでしょうか?
笑えるようになるとしたら、どの様にすればそうなれるのでしょうか?
カウンセラー
宮本恵
Mさん、はじめまして。
今回担当させていただきます、宮本恵と申します。
どうぞ、よろしくお願いします。

心から笑えるようになりたいと思いながら、心から笑えない生活をするのはつらいで
すね。
ご相談内容を拝見して、Mさんは、周囲の方にとても気配りの出来る方なのだと思い
ました。
気を配るのが常になって、Mさんご自身の気持ちが何を感じているかが分からなく
なっている状態なのかもしれませんね。

一般的に、自分の感じていることが分からないときや笑えないとき、私たちは自分の
中にある感情を我慢したり、抑圧したりしています。
そして、人の心は、ネガティブなものだけを抑えて、ポジティブなものだけを感じる
ようにすることができませんから、私たちが感じたくないものを抑圧したり、何かを
我慢したりしたときに、喜びや楽しみ、笑いなども同時に抑えてしまい、感じにくく
なってしまいます。

Mさんの中に、我慢をする癖や何かを感じたくない為に感情を抑えた経験は、ありま
せんでしたか?
いつから、我慢や感情を抑え始めたのでしょうか?

Mさんは、友達の家でお笑いのビデオを見て、何も思わなかったときに、何を感じた
のでしょうか?
お友達とは違うことに、どんなことを感じましたか?

周りに気を使うことは素晴らしいことですが、それが続くと疲れてしまいますよね。
ときには、「私基準」を大切にすることも必要です。

そこで、私からの提案は、Mさんが心から笑えるようになるために、感情を取り戻す
ことです。
感情を取り戻すはじめの一歩は、Mさんの心が何を感じて、何をしたいと思っている
のか、何をしたくないと思っているのかを意識して感じていくことです。
そうやって、Mさんの心が何を感じているかを意識していくことで、Mさんの心は感
情を感じることに許可をだすことが出来るようになっていきます。
まずは、
「今日のご飯は、何が食べたい??」とか、
「今日の休日は、なにがしたい」とか、
身近なことで構いませんから、Mさんの心が何を感じているのかに意識していきま
しょう。
次第に、Mさんご自身が感じていることが分かっていくことでしょう。
もちろん、感情を取り戻すということは、いい感情ばかりを感じれるものではありま
せん。
しかし、感じる心を取り戻すことによって、楽しさを感じる機会も増えていくと思い
ますし、取り戻した感情がMさんを楽しさに導く道しるべとなってくれるはずです。
そして、楽しさを感じることが出来ると、笑顔も増えますし、こんな話をしたいとい
う気持ちも感じ始めます。

Mさんが笑顔でいっぱいの生活をすごせますように。
お力になれば、幸いです。
ご相談ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

人間関係の築き方・コミュニケーションのスキルアップ・個性を生かすことを得意とする。 お客さまのテーマを多角的な視点でとらえて分析することにより、新たな視点や心の気楽さを持つことが出来ると定評がある。ゆるぎない安心感の基盤を基に行うカウンセリングは、心のうちを語りやすいと評価が高い。