人間関係がうまくいかない

相談者名
みか
人に気を使えないというか、人の気持ちが解らないというか、こういう時はどう言ったら良いのか、どういう行動を取れば良いのか、といった事が咄嗟に判断できない傾向があります。
謝ったりお礼を言ったりなどの、他の人が当たり前にやっていることが指摘されるまで気付かなかったり、気付いてもうまく口から出てこなかったりします。
物を捨てられないとか片づけが下手だったり作業が人より遅かったりもします。
好きなことにはのめり込んでしまうところがあり、時間の使い方も下手で食事の時間も遅くなりがちです。
やる気がないとかだらしないとか言われます。
そういった関係で、主人にも何度も叱られ実家に帰れこんな女と結婚するんじゃなかったなどと言われ続け、パートに出ても続かない。
でも子供もいるし、一人では生活して行けそうにないし、実家からもうちも昔はそうだったから何とかうまくやりなさい的なことを言われ十年経ちました。
どうしたら自分を良い方向に変えられるのか教えて下さい。
カウンセラー
中原謙一
みかさん、はじめまして
私は中原謙一と申します。
よろしくお願いいたします。

読ませていただいて、私が感じたことですが、根本的な原因が2つあるように感じます。

ひとつは、すべての前提条件として「私がいけないんだ」という考え方を基準に物事を捉えている可能性があります。
つまり、最初から「自分が悪い」と思い込んでいる状態で人から何かを言われた場合、それが挨拶であっても、質問であっても、優しさや愛情であっても、すべて「私の悪いところを指摘されているのでは?」と思い込んでしまうわけです。
この状態が、今のみかさんのニュートラルな状態ですから、意識のベクトルはすべて自分の方向に向かってしまい、外に向けることがなかなかできなくなるわけです。
へんな言い方ですが、自分に意識が集中しすぎているから、周りのことがよく見えなくなっている、という感じですね。
この集中力の高さはすばらしいものがありますが、使い方が少し間違っていますよね。

もうひとつは、みかさんも気がついていない、ある癖によるものではないかと感じます。
その癖とは、「ネガティブを引き受ける癖」があるみたいですね。
水は高いところから低いところに流れていきます。
感情も同じで、絶えず自分の感情を低く、つまりネガティブな状態にしておくと、自然とネガティブな感情が流れ込んでくるわけです。
これはみかさん自身が、自分のことをそう扱っているからで、みかさんが自分の扱いを変えることで、改善することができるでしょう。

この2つの根本原因は、どちらも「自己嫌悪」が原因であるように感じられます。
そして、その「自己嫌悪」ができた原因は、もしかしたら「思い込みによる勘違い」から生まれた可能性がありますね。

みかさんのもともとの性格は、もしかしたらおっとりした、のんびりした性格なのかもしれません。
しかし、誰かがみかさんに「お前のせいだ」とか「お前が悪い」と言ったとして、本当にみかさんが悪いかどうかなんて、客観的に見ないとわからないわけです。
なかには、単にみかさんに八つあたりをしている可能性だってありますし、美香さんを悪者にして「自分は悪くない」という主張を相手がしているだけなのかもしれないわけです。

たとえば、家が片付けられない場合、本来であれば文句を言う前にご主人が自分で片付ければいいわけです。
文句を言う時間があれば、ご主人が自分で片付ければいいわけですよね。
それを自分ではやらずに、なぜみかさんにやらせようとするのでしょう?

これはご主人の問題であって、みかさんだけの問題ではないわけです。

まずみかさんにしていただきたいことは、物事の捉え方、見方を一度変えてみてほしいわけです。
それは「客観的」とか「中立」という形です。
「私が悪い」、のではなく、「本当に私だけが悪いのか?」という問いかけをぜひとも自分にしていただきたいわけです。

そして、「好きなことであればのめりこめる」という非常によい部分もお持ちなので、ここを伸ばしてみるのはいかがでしょうか。
要するに、「好きなことをもっとたくさん増やすことができたら」いったいどうなるでしょう?
掃除を好きになってみる。
挨拶をすることを好きになってみる。
当たり前のことを好きになってみる。
究極は、何もできないだめな自分を好きになってみる。

今は「やらなければいけない」となっていることを「好きでやる」ことに変えていくことができれば、少しは生活が変わるかもしませんよ。

たくさんの「好き」を、日常生活の中にたくさん盛り込んでみてください。
「好き」がたくさんある人は、コミュニケーションの達人にもなることできます。

案ずるより生むが易し

まずチャレンジしてみましょう。

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

みかさんの人生が楽しい人生になるための参考に、少しでもなることができれば幸いです。
ありがとうございました。

中原謙一

この記事を書いたカウンセラー

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