沈黙が苦手

相談者名
きゅうちゃん
私は人と話す時沈黙になるのが怖いんです。人の目をみて喋るのも苦手でソワソワしてしまいます。ちょっと冷たい態度やきつい言葉をいわれるとすごく落ち込んでしまいます。人にどう思われているんだろうとか、喋っている時は人から評価されているように感じるんです。だから会話が終わったあと「もっと気の利いた返事をすればよかった」とか色々考えてしまいます。人からも「もっと落ち着いてドンと構えたら?」と言われる事もあります。会話の時は「何喋ろう」「どう返答しよう」とかそんな事ばかり考えてしまうんです。
自分に自信がもてなくていつも人と自分を比べてしまい「なんて自分はダメな人間なんだろう」って思ってしまうんです。もっと自分は自分!って思えればいいのでしょうが人の事が気になってしまうんです。もともとおとなしい性格でお喋りも苦手です。強そうな人にはいつもペコペコしてしまうんです。
こんな性格を治したいんです。どうしたらいいのでしょうか?
カウンセラー
木村祥典
きゅうちゃんさん、はじめまして。木村と申します。
ご相談ありがとうございます。

人と話している時に沈黙ができてしまうと気まずい思いをしてしまいますよね。
それで焦ってしまって、変なことを言ってしまったり、頭の中が真っ白になっ
てしまって固まってしまったり…
そんな時には「相手にどう思われているのだろう?」というのがとっても気に
なってしまったりします。

きゅうちゃんさんは、人と話をする時に、いっぱい気を使われているようですね。
気を使うことは悪いことではないのですが、それできゅうちゃんさんがしんど
くなってしまうのは困りますよね。

「相手にどう思われているのだろう?」というのを気にしている時には、「ま
わりからどのように見られているだろう?」と自分をチェックしている自分自
身というのがいます。
その「自分をチェックしているもう一人の自分」というのは、とても厳しい視
線を自分に向けていて、自分のダメなところや悪いところ、失敗などを見つけ
るのが異常なほどうまかったりもします。
このようなもう一人の自分がいると、「まわりの人達も、こんなふうに自分を
見ているのではないだろうか?」という発想になって、実際にそのように見ら
れているように感じたりします。

きゅうちゃんさんが自分に自信が持てないのは、この、自分を監視してダメ出
しをしてくるもう一人の自分が見る自分こそが、本当の自分のように思ってし
まっているからなのかもしれません。

しかし、それはきゅうちゃんさんの真実の姿ではないように思います。

例えば、会話が終わった後に「もっと気の利いた返事をすればよかった」と色
々考えてしまうというお話がありましたよね。

きゅうちゃんさんは「あんまり気の利いたことを言えなかった」と感じたり、
それで自分を責めてしまっているのかもしれませんが、違う角度から見てみる
と、きゅうちゃんさんは「気の利いた返事」というのが、どんなものなのかを
知っているということなんですね。
どれが気が利いていて、どれが気が利いていないのか、というのは、気が利く
人じゃないとわからないことなんですよね。
そこが気になって、うまくできなかったと感じるきゅうちゃんさんは、きっ
と、気が利く人なんだろうと思います。

そして、気が利いた返事をしたいと望むということは、それで相手を喜ばせた
り満足させてあげたい、という想いがあるということです。
きゅうちゃんさんは、言わば「おもてなしの心」をたくさん持っている人なん
だと思います。

そんな、気が利いておもてなしの心があって、他にもたくさん素敵なところを
持ったきゅうちゃんさんは、実は、何かをしようとしたり、気の利いたことを
言おうとしなくても、自然に気の利いた、相手を喜ばせたり満足させてあげら
れることを言うことができるのだと思います。

まわりの人が「もっと落ち着いてドンと構えたら?」というのは、きっと、
「そのままのきゅうちゃんさんでいたら、それでいいのに」というメッセージ
なのではないかと思いました。

きゅうちゃんさんが、監視人のような視線で自分のアラを探してしまう自分の
他に、自分のいいところ探して、見て、誉めてくれる、応援団のような自分を
作っていくことで、きゅうちゃんさんらしさが発揮できるようになるのだと思
います。

そうは言っても、やっぱり怖かったり、まわりの人の目が気になったりするこ
ともあると思います。

カウンセリングを進めていくアプローチの一つとしては、その「きゅうちゃん
さんを見張ってダメ出しをする目」の正体を探って、その「目」と向き合うと
いうものがあります。

いつから、その「目」に見られているんだろう?とか、なんでその「目」は
きゅうちゃんさんを見ているのだろう?とか、そのような「目」を持ってきゅ
うちゃんさんと接していた人はいたのだろうか?もしいたとしたら、それは誰
なのだろうか? といった感じで、その「目」の正体を探していったり、面談
カウンセリングの中で行われるセラピーでは、イメージの中で、その「目」と
コミュニケーションを取ってみたりします。

そうすることで、その「目」に対して感じていることや、思っていること、言
いたいことなど、きゅうちゃんさんの心の中に押し込められてしまったままに
なっているものを外に出していくことで、そして、その「目」と仲良くなって
いくことで、感じ方は変わってきます。

そうすると、「何か言わなきゃ」「いいこと言わなきゃ」といった種類のプ
レッシャーも感じることが少なくなると思いますし、きゅうちゃんさんが思っ
たことや感じたことをそのまま話せるようになって、沈黙自体がすごく少なく
なるかもしれません。

「ただ思うままに話し、話すことがなかったら話さない」
そんなふうに人と接することができるようになると、楽だと思いませんか?
しかもそれが、「きゅうちゃんらしさ」として、まわりの人に受け入れられた
とすると、どんな感じがしますか?

きゅうちゃんさんが、そんな世界で、そんな気分で、楽に楽しくきゅうちゃん
さんらしく過ごせるように願っています。
そして、そのお手伝いをさせていただければと思いますので、よかったら、カ
ウンセリングを使ってみてくださいね。

ご相談、ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

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