友人をランク付けしている

相談者名
ぽてと
いつごろからか分かりませんが、自分の中で友人たちに序列が存在しています。自分で意識的に順位付けしているのではなく、勝手に順位がついている感じです。この順位は会うと楽しいと思う順番になっているので、上の方の人としか会いたいと思いません。ボーダーラインより下の人は人間関係が切れるなら切れても良い、むしろ誘われても気乗りしないから切れて欲しいと思っています。
順位が下の方の人から誘われたときに「会うのが面倒だな」と思う一方で、「自分を慕ってくれて、会いたいから誘ってくれているのに、会うの面倒とか思って悪いな」となんだか裏切ったような感じがしていますが、メールの返信などは(面倒なのは事実なので) 明らかに順位の上下で差があったり順位が下の方の人たちを(自分の中で)ないがしろにしています。(誘われても全く会おうとしなかったりします)
面倒とか、会っても楽しくないと思うのは正直なところしょうがないと思いますが、順位の存在を何となく気にしてしまう、気になるのが不快です。みんなやってることかもしれませんが、落としどころが分かりません。気にせず、折り合いをつけるにはどうしたらいいでしょうか。
カウンセラー
岡田郁美
ぽてとさん、はじめまして。
今回担当させていただく 岡田郁美と申します。

友人に対して、自分で意識していないところで、勝手に順位がついている感じなんですね。
その順位は、会うと楽しいと思う順番になっているんですね。
そして、その順位の存在を気にしてしまうことが不快になるんですね。

ご相談を読ませていただいて、ぽてとさんは、人に対して、順位をつけず、
同じように接したいと思っていらっしゃる、
友達を大切に思う優しい方なのではないのかなと感じました。
それなのに、ランク付けしてしまうのですから、不快に感じますよね。

少しでも、不快を感じなくなるよう、一緒に考えていきたいと思います。
どうぞ、よろしくお願いいたします。

「会うと楽しい」が、友人のランクつけの基準になっているんですよね。
ということは、ぽてとさんは、「会うと楽しい」ということを、
友達付き合いの中で大切にしておられるんだなと思うんですね。

気になったのは、順位の上の方の人と会っている時のぽてとさんの心は、
どのような状態なのかな?ということなんですね。

例えば、順位が上の方の人と一緒にいる時、
ぽてとさんは素の自分を出すことができて、
楽で、楽しいと感じられているのでしょうか?
それとも、ぽてとさんのことを気にかけてくれて、
楽しませてくれる人達だから、楽しいと感じるのでしょうか?

「自分を慕ってくれて、会いたいから誘ってくれているのに」と思われるのは、
ぽてとさんが、順位の上の人のことを、
慕っていて会いたいと感じていらっしゃるからなのかな。
そして、自分が慕っている人から、
面倒と思われることを裏切られたようにぽてとさんが感じるから、
人に対してもそう思われるのかなと思ったのですが、
ぽてとさんは、どのように思われますか?

心理学では、「自分の心の状態や思考パターンを人やモノに映し出すこと」を、
投影といいます。

この投影の観点から考えると、
ぽてとさんが、友人に対して感じることは、ぽてとさんの心の状態や、
思考パターンが映し出されていると言えるんですね。

では、その思考パターンは、どのようにして作られるのでしょうか?

人間関係のルーツは、親子関係と考えられています。
子供時代に、躾がはじまり、子供である私たちは、親の言うことをきいて、
いい子にしていないと愛してもらえないと思い(誤解なのですが)、
子供は親に愛されたいという思いから、

親の言うことをきき、いい子でいようとします。
(親の言うことをきかないと、生きていけないためでもあったりします)

このように、子供の頃の家庭環境・対人関係などから、
その人の思考パターンが作られていくと言えるんですね。

例えば、「自分が人からされて嫌だと思うことを、人にしないようにしている」
という人がいたとしますね。

ですが、その人が、人からされて嫌なことであったとしても、
他の人は、それほど嫌ではないかもしれないということも考えられるんですね。

ですから、ぽてとさんも、会うのを面倒に思うことを、
裏切ったとまで思わなくてもいいのかなと思うんですね。

順位の存在ですが、はじめのほうにも書かせていただいたように、
ぽてとさんは、人に対して、本当は順位をつけず同じように接したいと
思ってらっしゃるのではないでしょうか?

そして、順位をつけてしまうことを申し訳なく感じていらっしゃり、
その申し訳ないと思う気持ちを感じることが不快なのかなと感じたんですね。

この申し訳ないという気持ちのことを、私たちは、罪悪感と呼んでいます。
この罪悪感は、誰もが感じたくない感情ですよね。

この罪悪感のルーツも、子供の頃の親子関係からきていると言われます。

子供は親と助けたい。
子供の世界は、自分が中心であったりするので、辛そうにしている親をみて、
「自分がいい子にしていないから、親が辛そうにしているんだ」と「誤解」して、
自分を責めてしまうんですね。
本当は、そうではないのに…

そうして、子供の頃の人間関係で感じた罪悪感という感じたくない感情を、
成長した今は、友人関係などの対人関係で感じたりすることが多いと言えるんですね。

「罪悪感」を軽くする方法として、「ありがとう」という言葉を使ってみませんか?

感謝には、癒しの効果があると言われているんですね。
ですから、「ごめんなさい」や「すいません」という言葉をよく使っているようなら、
「ありがとう」に変えてみることを、お勧めさせていただいているんですね。

順位が下の友人からの誘いに、「面倒と思って悪いな」と感じた時、
それを「誘ってもらって、ありがたいな」に変換できるように、
メールの返信の時に、「誘ってくれて、ありがとう」という一言を
添えてみるのはいかがでしょうか。

「悩み」というものは、もっと生きやすくなるために、
子供の頃には、生きていくために必要であったけれども、
大きくなった今は、もう必要なくなった不要な思考パターンに気づいたり、
子供の頃の「誤解」を解くためにあるのではないかと思うんですね。

そして、その誤解を解いて、もっと楽に、快適に、生きられるようなサポートを、
私達カウンセラーはさせていただいています。

カウンセリングサービスでは、電話でのカウンセリングも行っております。
初回は無料でご利用いただけますので、遠慮なくご相談くださいね。

ぽてとさんが、もっと楽に、幸せに、楽しく生きられるよう、
良かったら、私たちにお手伝いさせてくださいね。

ご相談、ありがとうございました。

岡田郁美

この記事を書いたカウンセラー

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