友人との付き合い方

相談者名
ブランケット
友人との付き合い方に悩んでいます。
自分と友人のどちらが幸せか比べてしまったり、劣等感を常に持ってきました。いじめられた経験などはありません。
友人たちが自分の知らない話をしていたり遊びに行った話を聞くと、仲間はずれにされたような寂しい気持ちになります。特に高校からの三人組のうち私だけが既婚で、前のようには誘われなくなったり、疎外感を感じることが増えました。仕方のないことだとわかっているのですが寂しくなります。
また、自分は結婚してないから結婚してる人の話がわからない、というようなことを言われ、悩みも話せなくなりました。
その子自身、年齢的にも結婚に悩んでいたのですが、今は独身のうちに楽しいことたくさんしたいし毎日充実してて楽しいと話していて、もう一人の友達と「まだまだいっぱい遊ぼね」と2人で話していました。それが、既婚の私へわざと嫌みのように言われているような気がして、結婚してるせいで自由に遊べず充実してないと言われているような気がして、傷付きました。悪気があって言ったわけじゃないとは思います。
それを嫌みとして受け取ってしまう自分が嫌です。
実際に、独身時代と比べて今の自分は充実しているとは言えません。

もっと自然に友人の話を深読みしたりせず、心の底から一緒に楽しんだり喜べるようになりたいです。

こちらのサイトで色々と勉強し、無価値感があり、自分に自信が持てないのだと思います。

他人から見ると、私はいつも前向きで小さいことを気にしない明るい性格だと思われていると思います。たまに悩んでいることを話すと、珍しいと言われ、あまり人に本心を話せなくなっています。
理想の自分を演じているだけで、実際は小さいことに悩んだりするので、まるで周りに嘘をついているような気持ちになるのです。

自然な自分のままで人付き合いできるようになりたいです。
無価値感をどうやって解消すればいいのでしょうか。
今まで人から褒められたところを思い出してみたりはするのですが、それも作られた偽物の自分が褒められていただけのような気がして、どれが本当の自分なのかわからなくなっています。
長々と申し訳ございませんでした。
アドバイス頂けると嬉しいです。

カウンセラー
井上真由美
ブランケットさん、こんにちは。
今回のご相談を担当します、井上真由美と申します。
よろしくお願いします。

まず初めに、私は今回のご相談内容を読み、ブランケットさんが、とても誠実で自分と向き合う強さを持った方なんだなぁと思ったことをお伝えさせてくださいね。
というのも、ブランケットさんは、ご友人との付き合い方に悩んでおられますが、決してご友人の言動を非難されることはなく、嫌味にとらえたり深読みしてしまう自分に問題があると考え、そこと向き合おうとされていますよね。
とても、頑張り屋さんなんだろうな、と思いました。

そして同時に、私は、ブランケットさんが今まで随分と人に気を遣ってこられたように感じました。

ブランケットさんご自身が言われている

>今まで人から褒められたところを思い出してみたりはするのですが、それも作られた偽物の自分が褒められていただけのような気がして、どれが本当の自分なのかわからなくなっています。

というのは、人を喜ばそうとしたり、人が不愉快にならないように、ブランケットさんが、ものすごく気を遣って人に合わせてふるまっていたからではないでしょうか。
まずは、そんな自分によくがんばってきたね、と労わりの言葉をかけてあげてくださいね。

そして、ブランケットさんの

>もっと自然に友人の話を深読みしたりせず、心の底から一緒に楽しんだり喜べるようになりたいです。
>自然な自分のままで人付き合いできるようになりたいです。

という思いを、どうすれば叶えていけるかを考えていきましょう。

ブランケットさんは、ご相談の中で無価値観があるとおっしゃられていますが、自分には価値がないという感覚を持っていると、確かに劣等感を抱きやすくなります。
自分には価値がない、人より劣っている。だから、逆に優越感を持とうともします。劣等感を埋め合わせしようとするんですね。
ですので、ご相談の冒頭で書かれているように、

>自分と友人のどちらが幸せか比べてしまったり

という、優越感と劣等感を行ったり来たりするようなことをしたくなるのだと思います。

そして、ブランケットさんの場合、この無価値観や劣等感があるがゆえに、人に愛してもらうためには、劣っている自分のままではいけない、人に気に入られるように自分を変えなければいけない、というように本来の自分のままでは人と接することが難しく感じるのかもしれませんね。

この感覚があると、ご自身が書かれているように、明るい自分を人は褒めてくれても、自分では理想の自分=いつも前向きで小さいことを気にしない明るい性格の自分を演じているだけのように感じたり、ひいては本当の自分とはなにかが自分でもわからなくなってしまいます。

また、そうやって自分が本心を話せないように、人ももしかしたら本心は違うところにあるのかもしれない、と深読みしてしまうことにもつながります。

ですから、人に合わせて自分を演じているとか、本心を話さないとなると、人との関係を築く上で、厳しい言葉ですが“うわべの付き合い”ということになりかねません。
これは、大切な友人だと思っている相手であっても、悲しいことに距離感を遠く感じてしまうことになります。
そして、相手の方も何かしら心の距離を感じてしまうものです。

人に気分よくいてほしいから、人に嫌な思いをさせたくないから、せっかく人に気を遣い、明るくがんばってきたのに、その結果ブランケットさんの求めるものから遠ざかってしまうとしたら、こんなに悲しいことはありませんよね。

ですので、ブランケットさんがブランケットさんらしく、本心で人と接していけるように1つ提案があります。

それは、自分を演じるのをやめようとしてみることです。
ブランケットさんの場合、もしかしたら人に気に入られるための『よい子をやめる』といってもいいかもしれませんね。
と、簡単に言ってはいますが、今までの生き方を変えよと言っているようなものですから、ブランケットさんご自身にとって、とても勇気のいる作業かもしれません。どうすればやめられるのか、よくわからないかもしれません。

少しでもやりやすい方法を提案いたしますと、
今まで人に合わせてふるまってきた自分から、自分本来の感覚を取り戻そうとしてください。
そのためにも、本当の自分は何を感じているのかを見てあげて下さい。そして、そのままの自分を自分で受け入れてあげてください。

もしかしたら、友人に対して「私の目の前で、私の知らない話題をすることはないじゃない」と怒りを感じているのかもしれません。
今は明るくふるまいたくなんかない、と本当は心の中で泣いているのかもしれません。
・・・それでいいのですよ。
自分が本当に感じていることや思っていることを、ただそのまま感じてあげてほしいのです。
それが、自分を大切にするということにつながります。
無価値観や劣等感の裏に隠された自尊心の欠如を取り戻すことにつながります。
いうなれば、自分が自分の一番の理解者であり、友人になってほしいのです。
自分で自分に言ってみて下さい。
「今までよくがんばってきたね。もう本当の自分を出してもいいよ」と。

そして、少しずつで結構ですから、自然なままの自分を表現したり、行動に移していってください。
嫌なものは、嫌だと言っていいんですよ。

自然なままの自分でも、人は受け入れてくれる、自分と気の合う友人はできるんだ、ということを実感していってください。
実感や成功体験は、自分への自信にもつながりますからね。

もしも、そうは言っても難しいとか、自己嫌悪や大きな抵抗感が出てくるようでしたら、決してお一人で抱え込まないでくださいね。
ブランケットさんが“この人なら”と思える人に勇気を出してお話してみてもよいと思いますし、難しいようならまずは私たちカウンセラーを頼ってくださいね。

ブランケットさんが、自然なご自分のまま人と楽しい時間を共有されることを心から応援しています。
ご相談、ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

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