敵対

相談者名
マンボウ
世の中「自分はこの世で一番えらい!」と、
思い上がった連中が、多すぎますね。
「自分の言うことは、全て正しい!」と思い上がり、
少しでも、自分に不快な思いをさせるもや、意見の食い違う者がいれば、
その人に対し、容赦ない罵詈雑言を浴びせ、傷つけ、そのことを正当化します。
世の中、自分の悪事を正当化して、相手を極悪人にしたてあげる連中が多すぎます。

つまりは、「自分が死ねと言えば、そいつは死なないといけない!」と、思っています。
少しでも、相手が自分に気に触るようなことをすれば、
平気でその人に、罵詈雑言を浴びせてきます。
そして少しでも反論されると、今度は「思いやる心がない!」と、
罵声を浴びせ傷つけてきます。
「一番、思いやる心がないのは、てめえじゃないか!」て感じですが、
そう反論すれば、さらに逆切れしてきます。

そして、自分の言いたいことだけ言って、終わりにしようとする卑劣さ・・・

挙句の果てに、「無粋な相手にむきになって相手をしてしまい・・・」と、
自分が傷つけた相手を、情け容赦なく悪者にしたてあげ、
さも、自分には一切落ち度がないようにふるまいます。
こういう人間の、どこに思いやる心があるというのでしょう?
自分の悪事を正当化し、本来被害者である相手を、極悪人にしたてあげる。
そのくせ、逆の立場だと、あやふやにする。

人間には群集心理というものがあります。
「長いものには巻かれろ」ではありませんが、大勢と同じことをしていれば、
我が身は安全なんですね。
何人かの人間が私をいじめれば、「自分も、自分も」と、私をいじめにかかります。
そうすれば、我が身は安全だから・・・
周りまみんな、「こいつにたいしては、何をしてもいい」と思いようになり、
その結果、私をいじめる人間はどんどん増えていきました。
陰険なんですね・

もともと、こういう性格なので誤解を受けやすく、その結果として、敵も増えていく・・・
私のことを知っている。95%以上は私の敵ですね。
いや、自分からは何も出来ないので、天敵というべきですね。
残りの5%は、無関心な人です。
私は孤立無援、ひとりの味方もいません。

私は人とは仲良くなれず、衝突する運命にあるようですね。

カウンセラー
中原謙一
マンボウさん、はじめまして
私は中原謙一と申します。
よろしくお願い致します。

読ませて頂いて、まず私が感じたのは、マンボウさんはかなり怒っていらっしゃるなぁ
、ということです。
まあマンボウさんが周りからされていることを鑑みれば、それだけの怒りが出てくる
のは当然のことですね。

ただ、マンボウさんの文の中で、この先どうしたいのか、どうありたいのか、その部
分が書かれていないことが残念ですね。
現状をどうにかしたいのか、ただ怒っていることをわかってもらいたいのか、この状
況から抜け出したいのか、それとも周りに復讐したいのか、そのあたりの展望という
か、この先どうして行きたいのかがマンボウさんにはまだ考えられていないのかもし
れませんね。

怒りがあるとき、まずその怒りをある程度心の中から出してやらないと「その次」を
考えることはなかなか難しいんですよね。
では、その怒りをぶつければいいのかと言えば、それではマンボウさんの周りの人が
していることと同じことをマンボウさんがすることになりますので、それでは同じ穴
の狢になってしまいます。
彼らとは違うやり方で、怒りを「発散させる」ことがマンボウさんには必要なのかも
しれませんね。

それは、この相談のように「誰かに聞いてもらう」ことでもいいでしょうし、「書く」
ことでも発散することは可能です。
それ以外のマンボウさんに合った方法で発散すればいいと思います。
現状では、あまりにも怒りの方が強すぎて、自分の怒りで自分自身を傷つけてしまい
そうなくらい、あまりいい状態ではないと私は感じます。

そこで、三つの提案を私はしてみたいと思います。

一つは、マンボウさんの考えからを少し変えてみるということです。
それは、彼らがマンボウさんを攻撃する心理をこう考えてみるというものです。
人は、精神的に穏やかなときに人を攻撃しよう、傷つけようとは思いません。

「あぁ、今日はいい天気だなぁ。空気もきれいだし、楽しいし、人でも殴るか。」
こうは考えないんですよね。

人を攻撃したくなるときは、その日とは精神的に追いつめられていて、自分を守るこ
としか考えていなくて、ひたすら自分の感情と向き合うことを拒絶している状態であ
れば、「誰かのせい」にして攻撃を加えるとは思いませんか。

おそらくマンボウさんの周りにいる人たちは、何らかの理由で精神的に追いつめられ、
逃げ道をなくし、その中で必死に「自分を守る」ことしか考えなくなってしまった状
態にあるのではないかと私は感じます。
そうすると、マンボウさんの周りの人たちは、絶えず何かから逃げていて、それを都
合良くマンボウさんに押し付けて逃げ切ってしまう、心の弱い人たちなのかもしれま
せん。

ぶっちゃけますと、攻撃して逃げる人より、攻撃される人の方が、精神的に強い人だ
といえるかもしれません。
彼らよりマンボウさんのほうが、精神的には相当強いということになるわけです。

「弱い犬程よく吠える」ということわざと同じように、彼らもマンボウさんよりも遥
かに心が弱い人だということですね。

ここで、マンボウさんの考え方を「かられは心の弱い、だめな人間なんだ」という哀
れみの目で見てあげてもいいでしょう。

現実的には、マンボウさんに「責任にされやすい」何かがありますから、相手がそれ
を利用するという部分があり、その部分をマンボウさん自身が修正できればこのよう
なことはかなり減ることにはなりますが、現状では怒りの強さからここを修正するこ
とが難しくなっておりますので、マンボウさんに負担のかからない、今すぐできる方
法として、「相手を哀れんであげる」という方法はいかがでしょう。

もう一つは、先ほども書きましたが、とにかくたまっている怒りを、周りにいる人た
ちとは違う方法で、どんどん発散してしまおうということです。

怒りというのは感情の一つでもありますが、実際にはエネルギーみたいなものなんで
すよね。

怒りを怒りとして扱えばそれはただの怒りですが、怒りを別のものとして扱えば、そ
れは怒りではなくなってしまいますから、彼らとは違う方法で怒りを発散することが
可能です。

一般的に、怒りと同じエネルギーを使うものといえば、女性がよくするやり方には
「しゃべる」「食べる」「泣く」「買い物をする」などがあります。
男性がよくするやり方では「飲む」「うつ(ギャンブルなど)」「買う(風俗など)」
「引きこもる」などがあります。
それ以外には「モチベーションをあげる」「好奇心を持つ」「運動する」「腹を抱え
て笑う」などがあります。
ほかにももっとたくさんあるかもしれません。

そのなかで、マンボウさんが一番自分にとってやりやすい、自分にも他人にも迷惑を
かけない方法を選べば、マンボウさんにたまった怒りを発散させることは可能でしょ
う。

ここで気がついて頂きたいのは、マンボウさんの周りにいる人たちがマンボウさんに
していることは、「怒り」の発散ではないということです。
なぜなら、彼らがしていることは、結果として彼らに戻ってくるからです。
事実、マンボウさんも怒っていますからね。
彼らが外に向かって出した怒りは、回り回って彼らの元に返っていくので、結果とし
て発散にはならないわけです。

人を攻撃するとき、その下にある感情は「恐れ」が基本にあります。
人は「怖い」と感じると、自動的に、無意識に自分を守ろうとしますからね。

ここでももう一度言っておきます。
「彼らは、何かにおびえている心の弱い人間なんだ。」
相手に対してこう思うことは、マンボウさんが彼らと同じ行動をとらないためにも、
必要なんですよね。

三つ目は、孤立している感覚は、全てではありませんが大半が「自分の意志」によっ
て作り出しています。
言い換えれば、「思い込みによる行動」が、結果として味方を傷つけて敵に回してし
まっている、もしくは無関心にさせている可能性がある、ということです。

人に対してうなり声をあげている野良犬を、人は愛そうとは思わないし、かわいがろ
うとは思いません。
しかし、この野良犬も人にいじめられ、傷つけられて人が信じられなくなったから人
に対して牙を見せるのかもしれません。
でも、それではいつまでたっても孤立したままですよね。
本当はそんな犬を抱きしめたいと思っている人だっているかもしれません。
愛そうと思っている人もいるかもしれません。
その可能性を、マンボウさん自らがつぶしてしまっては、結果自分自身がわざと孤立
しているように見えてしまいます。

今、周りにいないのであれば、新しい場所をさがしてでも、「自分にとっての味方」
を最低でも3人以上探すことです。
この場合、甘えさせてくれる、優しくしてくれる人が味方ではありません。
マンボウさんにとっての味方は、たとえ厳しくても、マンボウさんの幸せを真剣に、
いっしょに考えてくれる人のことを言います。

そんなひとと巡り会うことができれば、現状は劇的に変化します。
できる角塚は別ですが、やって損はないと私は思いますよ。

ここまでチャレンジしてみれば、もしかしたらマンボウさんにとって「この先、自分
はどんな自分になりたいのか」を考えられるようになるかもしれません。

ここから先は、マンボウさんの選択で全てが決まります。

良き選択ができますよう、心よりお祈り申し上げます。

最後まで読んで頂いて、ありがとうございました。

中原謙一

この記事を書いたカウンセラー

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