自信を持てない

相談者名
ちかこ
2児の母です。ママ友など周りの人と上手く付き合えません。人に上手く付き合えてると見られる様務めてますが、本音が言えません。人が信じられず嫌われていると感じてしまいます。なので友達といても居場所が無いと感じてしまいます、ますますぎこちない付き合いになってしまいます。負の連鎖です。
他人の考えが認められません。自分が正しいとは言いませんが、感覚の違いを感じます。他人を受け入れなれないので、自分も受け入れなれないのだと分かってますが、上手く出来ません。
ここがいけない、もっとわかり会える人がいる所がある。そんな幻想はなく問題は自分の考え方にあると思います。自信が欲しいです。自分は自分、
人は人と思いたいです。これ以上人を見て一喜一憂したくありません。よろしくお願いします。
カウンセラー
大谷常緑
ちかこさん

初めまして。ご相談を担当させていただく大谷です。
よろしくお願いします。

さて、ご相談を拝見して、ちかこさんはずっと寂しい、悲しい、そして苦しい思
いをされながら過ごしてこられたのではないかなぁという感じがしました。
このご相談を機会に、楽しい人生に転換できればいいなぁと願っています。

さて、ちかこさんもお分かりになっているご様子ですが、ちかこさんが今抱えて
いる問題の根本は、ちかこさんが自己否定から抜け出せなくて、その結果自信が
持てないという事にあるのではないかと思います。
自己否定をされるには、今まで傷つかれる出来事が沢山あったからなのでしょう
ね。
そして、その心の奥底には多くの怒りが渦巻いているのではないかと思います。

この状態を解決する為には、2つの側面からアプローチするのが良いかと思いま
す。
1つは、現在起こっている状況への対症療法的なもの、もう1つは、根本治療的
なものです。
例えてみれば、前者は熱が出ているときには熱を下げましょうという対応、後者
はその熱の原因になっている原因を取り除きましょうという感じです。

さて、先ずは対症療法的な方法をお話ししたいと思います。
先ほどもお話ししましたように、原因は自己否定から起こる自信の無さにありま
す。
この自己否定を緩和できれば、ちかこさんの自信もいくらかは回復して、心に余
裕が出来るという事になります。
ところで、私達は自分の出来ていないこと、自分が駄目だと思うところに目が向
きます。それは、これさえ何とかすれば自分を自分で認められるのに、と考えて
それを何とかしたいと考えるからです。
そのように駄目な自分ばかりを見ていると、いつしか自分の駄目な部分ばかりが
ズームされ、そこに捉われて、自分は駄目な人間のように感じてしまいます。
でも、本当は駄目な部分ばかりがあるわけでは無いのですね。よい部分、出来て
いる部分も沢山あるのです。カウンセリングを通じて感じることは、仮に完璧な
人間を100点として考えると、みなさん60点~70点は取れているのです。
出来ていない部分ばかりを見ていると、私の全体像、即ち60点~70点は取れ
ているという事がわからなくなってしまうのです。
そこで、自分のできていない部分ばかりを見る癖を直して、等身大の自分を見る
様にしていただければと思います。
具体的な方法としては、例えば毎日夜にでも、今日一日の中で頑張ったこと、出
来たこと、人から褒められたこと、人から感謝されたことを思い出して、自分で
自分自身を褒めてあげるのです。どんな些細なことでも結構です。自分でこれぐ
らいは当たり前と思っていることでも結構です。
何度も書きますが、自己否定が癖になっていますので、自分の出来ている部分、
よい部分を見る練習が必要なのです。少し時間はかかるかも知れませんが、チャ
レンジしてみてください。等身大のちかこさんは、ちかこさんが思うほど何も出
来ていない人では無いと思います。

次に、根本的なケアする方法を少しお話しします。
私達は成長する過程で、何度となく傷つき、それを潜在意識(頭で考えて今すぐ
には分からないのですが、思い出せば思い出せる意識です)の中に押し込んで生
きてきました。
親の何気ない一言、親の気分が悪くてなされた言動、兄弟姉妹との軋轢など、そ
の原因は人によりそれぞれ異なりますが、子供の頃のこの傷ついた感情が心のト
ゲとなって刺さったままになっているのです。
この心のトゲがあると、例えばそれを感じさせるような状況に出会うと、その傷
が疼き始めるという感じになります。
その心のトゲを抜いてしまうこと、これが根本的なケアをする方法になります。
ところで、私達は同じ状況に置かれてもどう感じるかは人によって異なります。
例えば、同じジェットコースターに乗っても怖いと感じる人もいれば、スリル満
点で楽しいと感じる人もいますね。
ちかこさんには、ちかこさんがそう感じる理由があるのです。
そこで、ちかこさんがそう感じる理由を辿っていくというのが1つの方法です。
そうすると、おそらくは子供の頃に傷ついた原体験に辿り着きます。先にもお話
ししましたが、1つの原体験があると、それに対して同じように傷つきを繰り返
していますので、小学校低学年ぐらいまでの原体験を目処に探してみられるとい
いかと思います。
例えば、「私はどうして居場所が無いと感じたのだろう」を入り口として、「そ
れはどうしてそう感じたのだろう?」を何度も、何度も繰り返していくのです。
その原体験が見つかったら、その時に感じた感情をデフォルメして(強めて)感
じきってください。また、その事を評価せずに、どんな理由でそのような状況が
生まれたのか、
今のちかこさんの大人の目で見てあげてください。そして、傷ついた頃の自分に、
今の自分が優しく接してあげてください。
ただ、この方法は今まで辛くて潜在意識に押し込めていた感じたくない感情を感
じることでもあり、嫌な気分を味わうことになります。
また、お一人で進められるのも難しいかと思いますので、先ずは電話カウンセリ
ングをお受けになってカウンセラーとお話しをされ、進められる事をお薦めしま
す。

回答がお役に立てれば幸甚です。
ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

恋愛や夫婦間の問題、家族関係、対人関係、自己変革、ビジネスや転職、お金に関する問題などあらゆるジャンルを得意とする。 どんなご相談にも全力投球で臨み、理論的側面と感覚的側面を駆使し、また豊富な社会経験をベースとして分かりやすく優しい語り口で問題解決へと導く。日本心理学会認定心理士。