友達関係について

相談者名
ラピス
 専門学校からの友達で、今同じ職場で働いています。プライベートでもよく2人で食事や買い物をしたりしてました。友達は私の買い物カゴにものを入れたり、お揃いの物を買わせようとしたりしていました。私は仲が良いと思っていました。
私は仕事の事で情緒不安定になり友達に愚痴や職場の悪口を言って八つ当たりをしてしまいました。私は特別な友達なんだからちゃんと話聞いてと言ったら、友達は毎日ネガティブな話ばかりでもう一緒にいたくない。友達としてして無理と言われ、無視されるようになりました。私は仲直りがしたかったので手紙を書きましたが返事は全くありません(その時、友達の携帯が壊れていたため)。直接話しても、前に言ったことがなおってないから友達として無理、価値観が違いすぎるから無理と言ってきました。何がなおってないのかわからないから教えてと言っても教えてくれず、一方的に話を打ち切られ、話し合いに応じてくれませんでした。
職場の休憩室に友達の携帯が置いてあり、少し魔が差してしまい携帯を見てしまいました。そこには、いくつかのフォルダに分けられてあり、私専用のフォルダがありました。またメールには、私が送ったメールの内容を別の人に転送して人格否定した内容や色々な人に私の悪口を言った内容でした。それを見て、悪口しか言うことができないのだと怒りを通り越して友達が哀れだと思いました。嫌いなはずなのに、友達は私の物の上に自分の物を置いていたり、私専用のフォルダをつくって消していなかったりと、友達の行動がわかりません。友達は私が一方的に八つ当たりをしたことに怒って悪口を言っているのか。悪口は本気ではないのか。
同じ職場のため気まずい雰囲気は嫌なので関係修復をしたいのですが、どうすればよいでしょうか?
カウンセラー
近藤あきとし
ラピスさん はじめまして。
近藤あきとしと申します。
今回はご相談をお寄せくださいましてありがとうございます。
どうぞよろしくお願いいたします。

仲良くしていたお友達との関係が、ある時から上手くいかなくなって、
今はちゃんと話をするもの難しくなってしまったんですね。
そういった状況は本当に辛いし寂しいですよね。気まずいというのも分かります。

同じ職場ということですから、毎日顔を合わせるでしょうからね。
どうしても早く関係を修復しないとと思って結果を求めてしまいたくなりますが、
あえてラピスさんに伝えさせて下さい。

今は焦らないで下さいね。

人間の心は常に一定ではないんですよね。
それまでの関わりやタイミングや、直前の出来事やかけた言葉や、
様々な要因で今の気持ち・感情があるんですよ。

だから、ラピスさんがどれだけ友達とまた以前のように仲良くしていきたいと思って、
頑張って近づいて関わっていこうとしても、友達の方に今は仲良くできないという気持ちが
あったとすれば、近づいてもその分だけ離れていかれてしまう可能性が高いんですよね。

といったことから考えてみると、今は無理に関係を修復することに頑張らなくとも
良いんじゃないかなと思いますよ。もちろん、こういった相談を寄せて下さったわけですから
ラピスさんは一刻も早く解決したいという気持ちであることは分かります。

でも話をしようにも向き合ってくれない相手ですから、少なくとも今は友達の心も穏やかでは
ないでしょう。となると以前のように仲良くなるには、相手の気持ちが落ち着くことも必要ですし、
なによりラピスさんの気持ちが穏やかになって、ゆったりと構えていられるようになることが
大切だと思いますよ。

こういう時って相手の気持ちばかり気になってしまって、自分の気持ちの方には
なかなか目が向かなかったりするのですが、こういう時だからこそ自分の心に
向き合ってみることは大切なんですね。

私たちは自分の心のことって分かっているようであまり分かっていないんです。
その中でなかなか気付かないものの一つが、自分自身の「依存心」なんです。
自分で何とかできない所を誰かに何とかしてもらいたいという心です。

人間誰でも心の中に、誰かに頼りたい気持ちや苦手なジャンルを誰かに
サポートしてもらいたい気持ちはあります。

その依存心を自分で認めることが出来ていて、頼らせてくれた相手に心からありがとうと
感謝出来ているのならば問題はないのですが、自分自身の依存心に気付かずに相手が
やってくれることを心のどこかであたりまえと感じていたりすると、これは「期待」を
していることになります。

心理学的に「期待」というのは、物事はこうあるべきと思っていることや
こうあるべきと思い描いているイメージの事です。期待していることが
叶って「あたりまえ」のような感覚ですね。

「期待」があると現実の相手を見ているようで見ていなくて、期待している
「こうあるべき」の方を見続けている状態なので相手との関係はあまり
上手くいくとはいえません。

もし心のどこかに「こうあるべき」「あたりまえ」があるとしたら、
気付いていない依存心があるのかもしれません。

今度、自分では無理そうなことがあった時には・・・
自分の出来ないことでも先ず自分の問題として考えてみる。
それを誰かに頼ってみて、断れても責めない。断るのも相手の自由。
もしやってくれたら、心からありがとうと感謝すること。

こういった、ちょっと大人な心で向き合ってみて下さい。

そんな気持ちを持って相手を見ることが出来たら、
もしかしたら苦しくていっぱいいっぱいだったのは友達の方だったのかもしれない・・・
という理解をしてあげられるかもしれません。

でも依存心を捨てなさいということではありませんよ。
自分の限界を理解して適切なサポートを求めることも時には必要ですからね。
気持ちを吐き出す場として、アドバイスを受ける場として、心の癒しの場として、
是非私たちのカウンセリングを利用してみて下さい。
ラピスさんのお悩みの解決の助けになれればと思います。

今回はご相談ありがとうございました。

近藤あきとし

この記事を書いたカウンセラー

About Author

超自立男性との恋愛・コミュニケーションに関わるお悩み・慢性的な生きづらさの解消などを得意とする。 理論的な“心理分析”と、感覚を使った“心理セラピー”を活用する多面的なサポートが好評。 問題の裏に隠れた「真実の物語」を読み解き「自分の本質を生きる」ことを目指すカウンセリングを提供している。