他人がどうしても許せません。

相談者名
さざれ
昔からごく一部の人を除き他人が嫌いです
自分より努力家、苦労人はとても尊敬し自分ももっと頑張ろう。と思うのですが常識がない、非があるのに謝らない、図々しい人が許せません

私はチームで仕事をしており上司を除く全ての人が許せない言動を繰り返すため顔を見るのも嫌で消えてくれればいいのにと毎日考えています

特定の人ならば対処法もあると思いますが、私の場合10数名が対象で顔も見たくない状態なので心身ともにつらいです

仕事は私が一番ベテランで、20年間、自分の人生全てをかけ努力し
今も誰よりも一生懸命取り組み、売上も上げ上司は認めてくれていますが、正しいことを指示しても反発されたり、指示を無視する人に怒りが抑えられず強い口調で話して相手も興奮し決裂状態になってしまうことがよくあります

社会人として感情を出さないのが当たり前なのは理解していますがどうしても怒りを抑えられず自分が本当に嫌になります。

この間は唯一味方の上司にも、上司が他の社員を庇ったり私を否定するようなことを言われ、頭に血が上り「この人も敵だ」と反応し強い口調で上司を責めてしまいました。(今まで何度かはありましたが今回は最大級の怒りでした)その時にもう、私とは一緒に仕事できないと言われ本当にショックでした

何度も今度こそと本を読み明日からはがんばろう!と決意していましたが、何も変われなかったので、このままでは本当に上司に見捨てられてしまうと思い
このサイトで怒りは感情の蓋。下の感情が何か知ることが大切と知り幼少期を振り返りました。全てを我慢してきたこと、孤独、誰にも愛してもらえなった、誰にも助けてもらえず自分で何事も乗り越えてきたこと

私は誰にも愛されなかったことが引け目で努力だけで生きてきたのに社会に出たら大して努力もしていない人ばかりで愛されてきたから我儘で、他人を気にせず馬鹿みたいに自己主張が出来るのだと憎らしく、自分と比較していたことに気づきました。
存在を決めているのは神様で努力の量ではない。だから私も命を削って努力せずとも誰にも愛されなくとも存在してよいのだと認めたら少し気分が軽くなりました。数日は上司以外と関わらず仕事ができますがまた爆発しないか心配です。カウンセリングでこの激情が直るのか自信がありません。この性格は変えられますか?

カウンセラー
大谷常緑
さざれさん、こんにちは。
初めまして。
ご相談を担当させていただく大谷です。
よろしくお願いします。

さざれさんは、一生懸命頑張って努力して今のご自分を作り上げてこられたのですね。
そお努力の結果、仕事面では売り上げも上げ、上司にも認めてもらえるようになられた。
とても素晴らしい事だと思います。

さて、しかし一方では人に抱く感情がさざれさんを辛くさせている状況もあるようですね。
そしてそんなご自分の性格を変えていきたいと思われているとの事ですね。

さて、結論から申し上げたいと思います。
“カウンセリングでこの激情が直るのか自信がありません。この性格は変えられますか?”
答えは、YESです。

何故ならば、さざれさんがどう感じるか、そしてその結果どのように行動するかは、全てさざれさんの心の内側にあるものだからです。
例えば、ホラー映画を見たとします。
ホラー映画を見終った後で、「あ~、怖くてドキドキして楽しかった」と楽しめる人もいれば、「あ~、怖かった。もう絶対見たくない」と思う人もいますね。
同じスクリーンに映される映画、すなわち与えられる状況は誰しも同じなのですが、それをどう感じるかは人により様々です。では、この感じ方の差異は何からくるのかというと、自分の外にある状況は同じなのですから、自分の内側であるんです。

では、具体的にどのようにすればよいかをお話ししたいと思います。
①自分を認める(自分を許す)
さざれさんは、自分自身をとても厳しく扱っておられます。
その根底にあるのは愛されない自分、認められない自分という怖れからです。
厳しく扱うことは既に習慣化され、ご自身のスタイルのように感じておられるかもしれませんが、「ただでさえ愛されない、認められない自分は、自分に厳しくしないと愛されも、認められもしない」といつか思われたようです。おそらくは子供の頃でしょう。そして、そこにはこんなに頑張っているのに、こんなにまじめにやっているのに愛してくれないという怒りもあります。
私たちは自分が頑張っていると感じている度合だけ、またきちんとやっていると感じている度合だけ、そうしていない人を見ると腹が立ちます。
何故か・・・それは習慣化して当たり前のように感じておられるかもしれませんが、換言すれば感覚がマヒしておられるかもしれませんが、我慢しているからです。
そして、自分が我慢して頑張っている度合だけ、その尺度を用いて「同じようにしろよ!」と他人を縛りたくなります。そうすると、人の態度や物言いを必要以上に意識して気に障るようになるのですね。
さざれさんはイライラするけど、他の人は平気、というさざれさんから見たら理不尽な状況を感じるわけです。
それって、さざれさん損をしてませんか?
さざれさんがご自分を許す(自分を優しく扱う)と、他人にも優しくなり、結果的にさざれさんが楽になります。
しかし、これは凄く怖い事だと思います。
なぜならば、自分を厳しき扱う事で愛されない自分、認められない自分をカバーしようとしておられたのですから、それを止めてしまうとどうなると思うかという事ですね。
出来るところからで結構ですので、自分を優しく扱い、自分を認めていく事をやってみてください。
かなりの心の抵抗があり、それを諦めさそうとする自分の内側の心の声も出てくるかとも思いますが、諦めずにできるところからやってみられてはと思います。
②さざれさんの人生の目的を考え直す
さざれさんの人生は果たして何のためにあると考えておられますか?
もし仮に、自分の事を人に認めてもらいたい(愛されたい)という願望から、人と競争をして勝つことや、良い子になって義務や犠牲的になり、役割にはまっているとしたら、そのような考え方はお勧めできません。
なぜならば、それらはさざれさんを苦しめるだけだからです。
私が考える人生の目的の大きな一つは、人生を楽しむ事です。
人生は旅路に例えられることもよくありますが、例えば人々がハワイに行く目的は何かと尋ねられたら多くの人が「楽しむため」と答えます。人生もまた、楽しむために存在するのです。決して苦行をする為ではありません。
さざれさんの人生の目的の一つに、ぜひ、楽しむためという事を付け加えてください。
そうすると、自分の感じ方や考え方がそれに焦点を合わせていって楽になっていかれるのではないかと思います。
③さざれさんの観念やルールを見直してみる
今まで生きてこられた中で、今お持ちの観念やルールはご自身の束縛にもなっていたかもしれませんが、ご自身を守ってきたものでもあります。
しかし、大昔に作ったそれらのものは既にバージョンが古くなって、さざれさんが苦しくなっておられる様です。
一度、ご自身がお持ちの観念やルールを見直してみられてはいかがでしょうか?
観念やルールと言うのは、例えば「こうしなければならない」とか「こうあらねばならない」といったものです。
ご自身の中にどんなルールや観念があるか洗い出しをされて、今それは役に立っているかどうか、逆に自分を辛くさせていないか考えられ、それを「手放す」と心に決めて実行されると良いと思います。

以上3つほどその方法を挙げましたが、これ以外にも様々な方法があります。

自分一人で進まれるのは難しい側面もあろうかと思いますので、ぜひ、電話カウンセリングをお受けになる事をお薦めします。
本当の強さとは、竹のようなしなやかな心を持つことですよ。

回答がお役に立てれば幸甚です。
ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

恋愛や夫婦間の問題、家族関係、対人関係、自己変革、ビジネスや転職、お金に関する問題などあらゆるジャンルを得意とする。 どんなご相談にも全力投球で臨み、理論的側面と感覚的側面を駆使し、また豊富な社会経験をベースとして分かりやすく優しい語り口で問題解決へと導く。日本心理学会認定心理士。