男の人が怖い

メールを拝見しました。ヨークさんは、中２と高校生の時に起こった事件で、お辛い感情を一人でいっぱい感じておられたようですね。
そして今、初恋の失恋によって、当時の感情を強く思い出される状態になっているようです。
男の人が怖いという気持ちを、「どうしようもない」とか、「変えられない」ものとか扱っているとイヤ～な感じがしますよね。そんな感じを感じながら、現状を見つめると、ヨークさんが常に意識している分だけ、「彼氏が出来ない」ことが大きく映り、コンプレックスになっているのだと思われます。

ヨークさんの初恋は、残念ながら両想いには至らなかったけれど、もちろん、これから先、素敵な男性とお付き合いしていくことは出来ますよ！ けれど、「彼氏」さんは、“ヨークさんのコンプレックスを感じないようにするため”に出来るのではなく、“ヨークさんと彼が一緒に居て『幸せ』だから”出来るんです。
ヨークさんは、幸せになっていいんですよ。そして、その幸せの一つに、彼氏とのラブラブなお付き合いがある、って思っててくださいね。
まず、「今のままはイヤ」「幸せになる！」って決めましょうね！！

そして、より簡単、ラクに幸せになるように、「男の人が怖い」心理を見ていきましょうね。

一度目の事件が起こった中２の時。ヨークさんは、誰にも、何にも言えませんでしたね。
その時、本当はどんなことを聞いてもらいたかったですか？

いじめが酷くてクラスに友達がいないと、「今聞いて欲しい」時など諦めるしかなかったかもしれないですね。

> その事を先生にいおうか迷ったのですが結局言えませんでした。もちろん親にも言っていません。

とは、ご両親よりも先生の方が話しやすいと、ヨークさんは感じていたということかな。。
違うクラスの仲のよかったお友達に話せなかったのは、どうしてだったのでしょうか。。

おどろいた
いやだった
怖かった
悲しかった
気持ち悪かった

ひどい
何で私が 私だけ…
あいつのせいだ
赦せない

たすけて
大変なことになってしまった
あんなことさえなければ…

いろいろな感情があったと思います。
いろいろな感情をヨークさんは一人で抱えていたのですよね。それは、寂しくて怖いことだったでしょう。今回、ご相談いただく時も勇気がいったことでしょうね。
「あの時」に、ヨークさんが話せなかったことが甦って悩みが深まる時には、これからは、一人で抱え込まずに無料の電話相談やボランティアのカウンセリングなども使ってみてくださいね。

思春期は、肉体的、精神的に子供から大人へと大きく成長していく時期です。男の子はより男性らしく、女の子はより女性らしく。
けれど、この時期に、肉体的、精神的など様々な形で「性的にいやな思い」をすると、男性なら男性性、女性なら女性性が傷ついてしまいます。「いやな思い」と共に自身の「性」を認識するからです。
（思春期以前の経験でさえ、思春期に作られた判断によって、傷つく要素になることもあります）
ヨークさんは、2回のいやな経験から、男性を怖く感じ距離を置くようになったのですよね。「男の人が怖い」と感じる時、もしかすると、「女だから何かされる」とご自身の女性性を感じているのかもしれませんね。

でも、性的な魅力のエネルギー＝セクシャリティーは、性欲だけでなく、「生き生きさのエネルギー」でもあります。自然さや純粋さ、豊かさなどの要素も含まれているんですね。
だから、もし、ヨークさんがご自身の「女性である」ということに対して、何らかのネガティブな考え方があるようでしたら、それを取り除いて、ピッカピカの女性になることで、男性への恐怖、嫌悪感というものはなくなっていきますよ。
何故なら、ヨークさんが怖れていると思われる、男性の力強さは、破壊的にもなりますが、創造する力、進んでいく力にもなるんですね。「男性に壊されてしまう弱い女性」から、より素敵なレディになっていくにつれて、こうした男性のいい部分も見えやすくなるので、相手のことがよく分かるからです。（分からないと必要以上に怖いものですよね。）

傷ついた部分を癒していくのには、セラピーもありますが、実生活のなかで何かするとしたら、「魅力的な人に近づいていくこと」かもしれません。
そう！今回、ヨークさんが片思いした人にしていたことです！！

…と書くと、今のヨークさんには怖すぎるかもしれませんので補足すると、
もし男性が無理なら、魅力的な女性から近づきましょう。
目的は「魅力がどう作られているのか、どう表現しているのかを知ること」です。もし女性も難しければ、有名人で魅力的な人を知ることから始めてもいいですよ。一人の人について、インタビューやエッセイ、自伝などを読んでみることです。
こうして、多くの魅力的な人の「理由」を知って、考え方や趣味など外見も内面も、ヨークさんが「これいいな」というものをどんどん取り入れていくことです。
すると、ヨークさんの女性らしさもよりアップしますし、怖さが減っていくので、男性を選ぶ範囲も広がり、よりピッタリのパートナーにも出会えます。そんなヨークさんなら、意地悪する必要もないでしょう？！（もう今回のことは十分悔やまれたのだから、自分自身を許していいですからね～(^^)）

近づくときにしてはいけないことが一つ。それは、ネガティブな感情が出てきた時にそれを隠さないことです。
私達は、隠さなければと思うと、いろいろ策を練ったり、本当はしたくないことをしたりして、結局、ポジティブな感情まで隠してしまって、よく分からない不思議な人になってしまうことがあります。
けれども実は、「でも、あなたの事をもっと知りたい。もっとお話したい。興味がある」という気持ちがあれば、「こわい」「ちょっと傷ついた」「情けなくなっちゃった」「さみしい」「わからへん（分からない）」等々と相手に言ってもいいんですよ。
「いい所も、ちょっとネガティブな所も隠さずに相手と向き合おう」って思ってみてくださいね。
そんな時相手の方は、ありのままのあなたのことがよく分かるし、ネガティブな感情も溶けていって、お互いのいい所をたくさん感じられる関係性を築いていけますよ。
ヨークさんは、学生の頃は味方の少ない、辛い経験をしてこられたにも関わらず、告白したり、ふっきれる勇気や強さをもっているし、意地悪までしてしまうくらい人を情熱的に好きになれる。どうされたら嬉しいか、幸せかを知っている人ですよね。それは、ヨークさんの魅力だと思います。それを多くの人に見せてあげてくださいね。

最高のダーリンが見つかりますように。
何か参考になれば幸いです。応援しています！！

伊藤昌代