セックスができなくなった

相談者名
あや
今の彼氏と付き合い始めてもうすぐ3年です。
最初は、好きで好きでたまらなくて、時間を見つけては会いセックスも何度もしていました。1日に3回は普通なくらい・・・。
いつからだったのか、もしかしたら、私が病気(子宮内膜症)になってからかもしれません。
それからセックスが怖くなりました。
もともと濡れにくい体質だったので、セックスは小さい痛みを覚えるものでした。でもいつからか、本当に濡れなくなってローションを使うようになりました。
ローションを使っても、やっぱり痛いんです。
今では、我慢をしてセックスをしようとしてもあまりの痛みに途中で止めてもらいます。そうしているうちに、セックスをすることも、彼に触られることも嫌になってしまいました。
普通に抱き合ったり、手を繋いだりというのはとても気持ちが良いのです。ただ、性的な触り方をされると嫌悪感が拭えません。
彼に「なんで濡れないの?」と言われると「私だけが悪いの?」とすごく辛くて、自分でも分からないことで責められてる気がして本当に悲しいのです。彼と付き合う前も、彼と付き合い始めてからも私はセックスがかなり好きな部類だったと思います。ただ、これだけ長く付き合った人は初めてなんです。だから、長く居すぎてセックスの対象にならなくなってしまったのかとも思いました。しかし、私は元々男の人が好きじゃないのです。彼氏や友達以外の男の人とは話すのも接触するのも嫌なんです。今の私は、誰ともセックスがしたくありません。
とにかくあの痛さが怖い。今の私は身体全体で彼を否定しています。
普通に一緒にいる時はとても幸せです。たくさんケンカもしますが、一緒にいたいと思います。だけど、このままだったらきっとセックスが原因で彼が我慢できなくなるかもしれません。
精神的なものだとは思うんです。だけど、どう治して良いものか分かりません。彼に相談しても、男の人は結局分かってくれません。一生懸命理解しようとしてくれても、分からないんですね。
私はどうしたら良いのでしょう。
もう、セックスを好きになることは無いのでしょうか・・・。
まだ20代なのに、悲しいです。
カウンセラー
小川のりこ
ご相談ありがとうございます。小川のりこと申します。
よろしくお願いいたしますね。
大好きな人がいるのに、その人といて楽しいと思うのに、セックスが出来ない。
とても苦しんだでしょうね。そして今もつらい状態だと思います。

#いつからだったのか、もしかしたら、私が病気(子宮内膜症)になってからかもしれません。
#それからセックスが怖くなりました。
怖くなって当然だと思います。子宮内の病気は女性にとって精神的にとてもダメージを
受けるものです。不安を持つのは女性なら当然だと私は思います。

#もともと濡れにくい体質だったので、セックスは小さい痛みを覚えるものでした。
#でもいつからか、本当に濡れなくなってローションを使うようになりました。
#ローションを使っても、やっぱり痛いんです。
実は私も濡れにくいんです。挿入時にはいつも痛みを感じていて、
「なんで私はこうなの!?」「不感症なの!?」「皆と違う欠陥がある子なの!?」
そんなことをいっぱい思っていました。だからローションを使うこと。これだけでも相当抵抗が
あったんです。
「こんなの使わなきゃいけないなんて・・・!」って。
あやさんの場合はどうなんでしょうか。

#今では、我慢をしてセックスをしようとしてもあまりの痛みに途中で止めてもらいます。
#そうしているうちに、セックスをすることも、彼に触られることも嫌になってしまいました。
そうですよね。楽しいはずのものが、「痛い」と感じるならば、セックスという行為そのものが
苦痛なものにしかなりません。男女が一番親密感を感じる行為であるにもかかわらず、
それが嫌になってしまう。本当につらいことだと思います。なのに彼のため、我慢して
しようとしていたことが、何回もあるんじゃないでしょうか。彼に迷惑をかけたくなくて、
自分がセックスが痛くて嫌だということが彼に知られるのも怖くて、ずっとずっと我慢するような
こともあったのではないでしょうか。

#彼に「なんで濡れないの?」と言われると「私だけが悪いの?」とすごく辛くて、
#自分でも分からないことで責められてる気がして本当に悲しいのです。
そうですよね。彼に責められているようで悲しくなる気持ちもいっぱい出てくるでしょうね。
それと同時に、「やっぱり私が悪いんだ」などと、ご自分を責めてしまうことってありませんか?
悲しくて悲しくてたまらないと思います。

#私は元々男の人が好きじゃないのです。彼氏や友達以外の男の人とは話すのも接触
#するのも嫌なんです。今の私は、誰ともセックスがしたくありません。
私はここに何かヒントがあるような気がしました。
男性が好きじゃない。こう思うのは何が原因なのでしょう。
私は男性不信だったんですね。
男性が嫌いで、信用できなくて、好きな人が出来てもいつも「嫌われないように、怒られないように・・」
そう思ってつきあっていたんです。どうしてこんなことを思ってしまうんだろうって、考えたんです。
前の彼も、前の彼もずっとそうだった。。。どうして。。。。
で、たどり着いたのが私の父でした。父は酒乱で大暴れしたあげく暴力的でした。
だから「男とは、怖いもの。信用できないもの。母を泣かす=女を泣かすもの」って決めてたんです。
私たちが産まれてすぐに接触する男性第一号は、「お父さん」です。
だから大きくなって男性に接するときに、「お父さん」がどうしても見本になって、基本的な「男とは○○というもの」
の考え方が、父親中心にして考えることが多くあります。私は父に対しても
「嫌われないように、怒られないように・・」っていっぱいしてた分、彼にも同じように父の影を写していた
んですね。こんな考えを持ったまま私は男性とつきあってセックスをしていたのだから、当然リラックス
は出来ずに緊張状態でした。セックスは緊張状態にあると、子宮も収縮いたします。痛くなることも
あると思います。あやさんもこんなふうに一度考えていただけませんか?

#もう、セックスを好きになることは無いのでしょうか・・・。
#まだ20代なのに、悲しいです。
大丈夫ですよ。セックスの悩みはたくさんご相談をいただきますが、やはりお話しにくいことですよね。
それなのに、勇気を持ってこうして書いていただきました。それはあやさんの「なんとかしたい!!」
という大きな決意があるからだと思います。それに、あやさんはとても頑張りやさんのような気もいた
しました。いっぱい悩んで頑張ってきましたよね。その自分を誉めてあげていただけますか?
私はそんなあやさんを応援したいと思います。

そうですね。まずはあやさんには素敵なパートナーがおられますね。では彼とのつながりをもっともっと
深めていくところから始めてみませんか? あやさんがご自分のこと、「・・・こんなふうに思ってるの。
こう感じてるの。」をもっともっと彼に表現するんです。そして知ってもらうんです。
先ほど
#彼に「なんで濡れないの?」と言われると「私だけが悪いの?」とすごく辛くて、
とありましが、私はね。彼は、
「あやはどうして濡れないんだろう。」「俺とのセックスは感じないのだろうか。」
「俺ではあやを楽しませることが出来ないんだろうか。」「俺は役に立っていないのだろうか。。。」
こんなふうに感じてると思いますよ。
男性は一言で言うと、「彼女を喜ばせてなんぼ」「楽しませてなんぼ」という極端な自己評価を
お持ちの方が多いんです。
「だから彼女を喜ばせることが出来ない俺は最低だ。」ここまで考える方って少なくありません。
あやさんの彼はとても優しい方ではありませんか? だとしたら、あなたを愛したい気持ちで
いっぱいだと思います。けれども楽しませることが出来ない自分を彼は責めてもいると思いますよ。

ようするにね。お互いが、お互いをとても愛している、大切にしたいがために、
「私が(俺が)悪いんだ。。。」ってなっちゃってるように思うんです。
こう思ってると、お互い「ごめんなさい」が、心の中でも、言葉でも多くなっちゃいます。
「ごめんな」「ごめんなさい」「俺が悪いんや・・・」「私も悪いの・・・」
どうですか? どんどんどんどんくら~く、落ちていくような感じがしちゃいませんか?
では、落ちるのではなく、登っていきましょうね。
それに、有効な言葉は、「ありがとう!」です。
「私なかなか濡れなくて、自分がおかしいのってずっと思って不安になったり悲しくなったりいっぱいするの。
だけど、あなたはそれをずっと待ってくれている。そのあなたの優しい気持ちが嬉しいの。ありがとう。」
こんな感じかな? これはなれないとちょっと難しいかもしれませんが、ようは、
いっぱいいっぱいあなたの気持ちを彼に表現してほしいの。「ありがとう」をいっぱい伝えると、
彼の「俺、役にたたなくてごめん」が、「あ・こんなことであやは喜ぶんだ」というように、彼の自信にも
つながるし、この言葉を伝えるだけで、あやさんの顔は上に向きませんか?
「ごめんなさい」は下を向いちゃうけど、「ありがとう」は明るい表情でないと出ませんよね。
そんなあやさんの顔を見たら、彼は嬉しくなると思いますよ。
こうしてコミュニケーションを深くすると、心理的なつながりが強くなりますから、
安心して彼に身をゆだねることも出来ると思います。
彼とのつながりを更に深める時期がきたのかもしれませんね。だけどここを超えると、
更に超らぶらぶな二人になれると思いますよ。心から、応援しております。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

アルコール依存症の父からの虐待経験、学生時代のいじめから、恋愛依存、不倫や風俗を経て、自分を抑え付けるような結婚生活後、8年で離婚。その後自分に向き合い、今は穏やかに生きる。 過去のあらゆる経験をもとにして、恋愛関係、家族関係を得意とし、お客様と共に成長するスタイルを取る。