終わらせてしまった関係を後悔しています

相談者名
北村
27歳男です。最近、2つ年上の彼女との関係が終わりました。
本気で好きになって自分からアプローチした初めての女性でした。

一緒に過ごした時間はとても幸せでしたし、肉親以外からこんなに愛情を示されたのも初めて体験する心地よさでした。しかし、ふとしたきっかけで知ってしまった彼女の過去の男性遍歴や、趣味の関係で他の男性との交流が非常に多いことに耐え切れず、私の方から彼女を振りました。大好きだったぶん、今度はいつか自分が乗り換えられることを過度に恐れていたのだと思います。

その後も彼女は私にべったりで、恋人ではなくなっただけで変わらない生活が続きました。この間に何度か他の異性と食事に行ってみたりもしましたが、(お互いにだったようです)私はいまだに大好きな彼女に片足を残したまま本気になれるはずもなく、中途半端な関係を続けてしまいました。
よりを戻そうかとも思いましたが、彼女には結婚願望があったため、彼女の過去を完全に飲みこみきれないまま結婚する覚悟ができず、今度こそ友達に戻ろうと再度彼女を振りました。

また普通の友達として会えると思っていた私が浅はかだったのですが、その後間もなく彼女と連絡が取りづらくなり、聞いてみたところ、以前から連絡を取っていた男性と付き合い始めた、結婚を前提に考えている、毎日家に泊まっている、もう中途半端なことはしたくないから連絡は取らないと言われました。
彼女の態度の変化に耐えられません。今更勝手なのはわかっていますが、もっと歩み寄ればよかった、もっと真剣に結婚を考えていればよかったと毎日後悔するばかりです。
あまり好きではなかったお酒を飲まないと眠れなくなり、彼女の悪夢を見て数時間で目が覚め虚無感でいっぱいになります。

できることならやり直したいという感情と、それがお互いの幸せにはならないだろうという理性がせめぎあって、自分の行動目標すら見失っているような状態です。
この歳になって初めての失恋で、気持ちをどう処理すればいいのかわかりません。何でもかまいません、ご意見をください。

カウンセラー
近藤あきとし
北村さん はじめまして。
カウンセラーの近藤あきとしと申します。
どうぞよろしくお願いいたします。

今の苦しい気持ちがメールから伝わってくるように感じました。
思わず胸が詰まってしまうような言葉ですね。
よくご相談をお寄せくださったと思います。

彼女のことを責めたい気持ちよりも、ご自分を攻撃してしまう気持ちが
ずっと上回っているようですね。
今は何をしていても、怒りの矛先が全て北村さん自身に向かってしまうかもしれません。

彼女の態度の変化への驚きと、過去の自分を振り返ったときの後悔と、
いろいろな感情が北村さんの心の中に重く積みあがっている感じでしょうか。

別れを切り出したのは北村さんからとはいえ、やり場のない気持ちを
どうにか整理したい、でも苦しい、どうしようもない諦めと自責の念に
疲れきってしまったのかもしれませんね。

今の彼女の気持ちと態度は、とても辛いものだと思います。
ただそれが彼女が自分にとって真実だと感じて選んだことであるなら、
北村さんにとって必要なことは、その彼女の意思をそのまま受け入れてあげることですよ。

彼女は別れを受け入れてくれましたよね。
きっと、それ以外にも北村さんの多くを受け入れてくれた女性だったことと思います。
今度は北村さんが彼女の意思を尊重し、受け入れていくことが辛い気持ちを手放し
この状況を変化させていく第一歩になるでしょう。

彼女の過去にうまく気持ちの着地点を見つけられなかったときは
おそらく心に余裕もなく、どうしたらいいか考えることに精一杯で
ついつい自分本位なコミュニケーションになってしまったことも
あったのかもしれません。

そのことを許してくれた彼女を、今度は北村さんが許してみようと思ってみませんか?

おつき合いをしているときに彼女がくれたもの、一人でいたときには
気づかなかった感情を教えてくれた出来事。
そして今回の別れが気づかせてくれたこと。

彼女から貰った大切なものがたくさんありますよね。
その一つ一つを思い出してみてください。

それらに感謝することはできますか?

彼女と出会う前の北村さんと、その後の北村さんは違っていましたよね。

気づかせてもらったことには「ありがとう」を。
二人の間で出来なかったことは、次の恋愛では出来るように。

自分の中に眠っている可能性を見つけて、磨くことで、
もっと魅力的な男性になったときに、北村さんも彼女も
お互いに素直に心の扉を開くことが出来るんですね。

そんな自分自身を成長させる機会にしてほしいと、私は願っています。
私たちは何かに執着して、しがみ付いている分だけ新しいものが手に入らないんですね。
(お茶のペットボトルをもったまま、別のペットボトルを掴もうとしても無理ですよね)

でも手放すことが出来た分だけ、次にはより良いものが手に入るんです。
それは彼女かもしれませんし、別のもっと素晴らしいパートナーかもしれません。

自分の痛みよりも相手を大切にできる男性に成長してみたい、
という意欲を持つことが出来たら、きっと「先」が見えてきますよ。

今回はご相談ありがとうございました。

近藤あきとし

この記事を書いたカウンセラー

About Author

超自立男性との恋愛・コミュニケーションに関わるお悩み・慢性的な生きづらさの解消などを得意とする。 理論的な“心理分析”と、感覚を使った“心理セラピー”を活用する多面的なサポートが好評。 問題の裏に隠れた「真実の物語」を読み解き「自分の本質を生きる」ことを目指すカウンセリングを提供している。