失恋後の立ち直りかた - カウンセリングサービス心理学講座

相談者名	ひまわり
彼と別れて半年がたちます。プレイボーイな彼との恋愛は結局、我慢が多く怒りの感情を程よく出す事が出来ず、不安も募り最後は振られてしまいました。電話カウンセリングを利用させて頂きながらも、少しずつ立ち直ってきている感じです。ですが、彼の事にされて傷ついた事を思い返しても仕方ないのですが、未だに毎日その様な事を考えて自分を追いつめてしまいます。すっぱり立ち直れないのは、こういう自分の（思い返す・考えるのが癖）な自分のせいなのかなとも思いますし、潜在的に考えたいのかなっとも思います。感情は感じつくすと消化するとありますが、悔しい・悲しい・寂しい・諦めなどの怒りと一体となった感情を感じる様にしていますが、なかなか消えません。。これは感じる感情を間違えているからでしょうか？それとも、自分の想像以上に傷ついている・・と言う事なのでしょうか。セラピーなどを受けた方が良いのでしょうか。宜しくお願いします。
カウンセラー	嶽きよみ
ひまわりさん　はじめまして。今回　担当させていただきます、嶽きよみ　と申します。大好きな彼とお別れして半年。長いようで、気づいたら半年たってしまっていた、という感じかもしれませんね。すごくショックでしたよね。そして、悲しかったですよね。恋愛が終わったときというのは、お互いが傷ついてはいても、振られた側というのは自分への自信をなくしてしまいがちで、そのことでなかなか回復できないことが少なくありません。きっとひまわりさんは、彼のことが大好きだったんですよね。だからこそ、自分の不安を押さえて押さえて、それでもまだ色んな気持ちを我慢していらっしゃったのではないでしょうか。まずは、半年たってもまだ辛い気持ちが消えないひまわりさん自身を責めないでいただきたいな、と思うんですね。プレイボーイの彼だったということなので、お付き合いしている間、たくさん寂しい思いや不安な気持ちが出てきたのではないかと思います。ただ、プレイボーイと言われる人の特徴として、外からは全くそうは見えなかったとしても、心の中ではいつも見捨てられる怖れを持っている場合が少なくありません。そのため、相手となかなか向き合うことが出来ず（本気で向き合って見捨てられるほど恐ろしいものはないからです）、常に孤独を感じないように次々と相手を見つけておく、というような行動を起こしがちなのです。彼の場合がどうなのかはわかりませんが、少なくともお付き合いされていたひまわりさんは、とてもしんどい思いをすることが多かったのではないかと思うんです。でも、そんなにも辛い思いをしながらも、ひまわりさんは、 > 電話カウンセリングを利用させて頂きながらも、少しずつ立ち直ってきている感じです。ご自分の意思でカウンセリングも利用して、前向きに立ち直ろうとされていますよね。 > 感情は感じつくすと消化するとありますが、悔しい・悲しい・寂しい・諦めなどの怒りと一体となった感情を感じる様にしていますが、なかなか消えません。きっと、ホームページなどもご覧になったり、本を読んだり、色んな方法でご自分に向き合おうとされているのではないでしょうか。それだけでも勇気のいることですし、とても頑張っていらっしゃると思うんです。それなのに、わたし達ってつい、自分にはとても厳しくなってしまいがちなんですよね。でも、ちょっと想像してみてくださいね。せっかく悲しみの感情が一つ昇華されて傷がふさがったと思ったら、そのあとすぐに、自分を追い詰めるようなことを思い出し、また自分を傷つける…。もしもそれが延々と繰り返されているとしたらどうでしょう？がんばってもがんばっても、傷がなかなかなくなりませんよね。今のひまわりさんの心の中では、こんなことが起こっているのかもしれません > これは感じる感情を間違えているからでしょうか？もし、ひまわりさんの心の中に、「怒り」があるとしたら、実はその下には、怒りの数だけ悲しみや寂しさなどの感情が隠れていたりします。つまり、怒りは感情の蓋（ふた）とも言われ、別の感情を抑圧するための錘のようなものなんですね。ですから、たとえば怒りの下に隠れている「悲しみ」の感情の存在を認めてあげて、充分にそれを感じてあげることが出来れば、悲しみが出てこないように使った、怒りという感情の蓋は必要なくなるんですね。そして、悲しみや寂しさのような感情のそのまた下には、愛というものが存在しています。つまり、ひまわりさんの心に愛があったから、寂しかったり悲しかったりしたんですよね。ですから、本当に彼のことが大好きだった気持ちや、うまく行かなかったこともあったかもしれないけれど、一生懸命愛していた、という想いを感じると、悲しみや寂しさの感情から抜け出しやすくなります。セラピーでは、そういうことをイメージの力を使って進めて行きますが、この部分を理解するだけでも、感情は昇華されやすくなるのではないかと思いますよ。 > すっぱり立ち直れないのは、こういう自分の（思い返す・考えるのが癖）な自分のせいなのかなとも思いますし、たとえば、嬉しいことや、楽しかったことを思い返したり考えるのが癖、だったとしたら、それはひまわりさんにとって悪い癖とは感じないのではないでしょうか。それは、思い出すたびに楽しい気持ちになるからですね。でも、思い出すと辛い気持ちになるのに、何度も思い返してしまうんですよね。だとしたら「もし理由があるんだとしたら、何のために思い出すんだろう？」というふうに、自分に質問を投げかけてみてください。わたし達が、なぜかそうしてしまうことには、案外理由があるものなんです。無意識の心は、一見矛盾した行動をわたし達におこさせます。例えば、相手への攻撃を自分に向けて、元気にならないことを相手への復讐にしてしまったり、罪悪感から自分への罰を与えるために相手を使ったり、前に進まない理由にするために元気にならなかったり、なんていう感じで、「私はそんなつもりはないのに！」ということを、無意識のうちにやってしまうんですね。ですので、さきほどのひまわりさんへの質問の答えが、ヒントになるのではないかと思います。うまく見つからない時は、カウンセリングやセラピーを使ってみられてもいいかもしれませんね。ともかく今日一番お伝えしたいことは、最初にも書きましたが、焦らずに今の自分を受け入れてあげて欲しいな、ということです。いっぱい傷ついている上に、さらに自分を責めるようなことはやめよう、と決心していただけたらうれしいです。そして、これから少しずつでもひまわりさんの自信を取り戻していき、これまでよりもさらに魅力的なひまわりさんになることを目指しましょうね。応援しています。ご相談ありがとうございました。