別居して1年半…やり直したいです

相談者名
はる
よろしくお願いします 3才の息子がいます
主人とうまくいかなくなってきたのは、姑の問題でした
私が姑とのことでうつになり、義実家への出入りもほとんどなくなりました
主人は私の病気を理解し、距離をおいていてくれました
時々、私も体調に合わせて、採れたての野菜などを持って顔を見せていました
顔を見せるだけで精一杯でしたが…
主人はうちの母親に何かあったら、うちの家族はお前を恨むからとか、お前が連れてっても、まごなんて可愛くないって言ってるよ…など、いろいろ言われてしまいました
そういったことが重なり、だんだんと私も嫌な顔ばかりするようになりました
主人は人一倍母親を大切にしていたので、板ばさみになることは苦しかったと思います
私も反省する点は多々あります
もっとうまくやれるような努力をするべきだったし、主人の優しさに甘えすぎてたと…
別居して1年半が過ぎ、話し合いも何度も行ってきましたが、毎回同じです
過去の話を出してきて、あの時誰が悪かった、あの時こう言ったとか…
そして、お前が全部悪い…うちの親がどれだけくるしんだか…お前は人を殺してろうやに入らないのと同じだとまで言われれました…
相談機関の方にも何度か相談しましたが、
今時シングルの家庭も少なくないよとか、そんな男と幸せになれるのとか?そういったことを言われてしまいました…
周りも、もう無理だと思うと言います
私もそのみんなの気持ちがわからないんじゃないんです
でも、どうにかもう一度やり直すにはどうしたらという点で、アドバイス頂けたら幸いです
カウンセラー
大門昌代
はるさん、はじめまして。
今回担当させていただきます大門と申します。
どうぞよろしくお願い致します。

周りの人達は、もう無理というけれど、そしてその気持ちもわからなくないけれど、今回は、もう一度やり直すにはどうしたらという点でアドバイスをご希望とのこと。

そうでしょうね。
この状況でしたら、「離婚したら?」「もう無理だよ」という声が、周りから出てくるかもしれませんね。
もちろん、その人達も、はるさんを不幸にしたくて、言っているわけではないとわかっておられるかと思います。
みなさん、「その方が幸せだよ」という想いをこめておっしゃっているのでしょうね。

はるさんは、その気持ちはわかるけれど、ご主人と何とかやり直したいというお気持ちも、おありになるんですよね。

元々、お姑さんとうまくいかなくなった問題はなんだったのでしょうか?
それが原因で、ご主人とうまくいかなくなったとのことですので、元々あったお姑さんとの問題は、ご主人との今後を考える上で、とても重要だと思うのです。

その原因を、取り除いていくことは、今後とても大切になってくる課題かと思います。

さて、はるさんとご主人の問題ですが、どちらが正しいかという争いになっているような気がしますね。
お二人に限らず、私達が人間関係で問題を持つときは、必ずと言っていいほど、「競争」があります。
競争と言っても、様々で、「どちらが正しくて、どちらが間違っているか」と言う競争もあれば、「どちらが優れていて、どちらが劣っているか」と言う競争もあります。
また「どちらが一般的か」という競争もありますね。

ご主人と話しあいすると、過去の話しが出てきて、「おまえが全部悪い」ということになるようですので、やはりどちらが正しいかという競争になっているのではないかと思います。
でも、どちらか一方が正しいということは、そうでない側は、間違っている(悪である)ということになってしまいますので、間違っていると言われる側としては、たまったものではありません。

ですので、「私は間違っていない」(私は悪くない)という主張を、したくなりますし、主張をしなかったとしても、心の中で、悔しい想いをたくさんすることになります。

何とかやり直す方法をということですので、私は競争をやめることを、ご提案したいと思います。

もちろん、はるさんは、競争をしているつもりもないでしょうし、もしご主人との間に競争があるのだとしても、それはご主人から仕掛けられたものであって、はるさんは、どうすることも出来ないと思ってしまうかもしれませんね。

でも、想像してみて下さい。
競争というのは、言うなれば、二人で綱引きをしているような状態です。
綱引きは、両者が綱を引っ張るので成立しますよね。
片方が、綱を手に持たなければ、相手がいくら綱引きをしようとしても、綱引きは成立しません。

あれと同じで、もしはるさんが、ご主人がしかけてくる競争にのらなければ、競争事態が成立しなくなります。

どちらが、良い人で、どちらが悪い人かという競争になっているようなのですが、競争しなくなると、「誰も悪くない」ということになります。
誰も悪くないというのは、とても安心できる世界ですよね。
そんな状態を目指すことができればいいなと思います。

はるさんは、病気になってしまったとのことですので、その姿をみて、ご主人は「傷つけてしまった」と最初は思ったのかもしれませんね。
でも、お母さんはお母さんで、どれぐらい傷付いたかを、ご主人に話されると思いますので、ここにも傷付いた女性が一人できてしまいます。
傷付いた女性二人の間で、ご主人は右往左往されたのではないかと思います。

それが、はるさんのせいという訳ではないのです。
傷付いたという事実があるだけですからね。

では、今後どうすればよいかですが、やり直すことを前提にお話しさせていただくと、はるさんが傷つかない強さを持つことが、大切になってきます。
傷付いた人がいると、人は何とか助けてあげたいと思います。
そうすることで、自分が役にたっているとも思えますし、その人を幸せにすることができるからです。

でも、もしも助けても助けても、その人が幸せにならなかったらどうでしょうか?
やがて、無力感を感じるようになります。
無力感を感じるのは、人間嫌ですので、その人から離れたいと思うようになります。
ご主人は、今もはるさんを幸せにできていないということを、感じておられるのかもしれませんね。

ですので、今後もご主人とお話しをされることがあるのだとしたら、できるだけ綺麗におめかしして、元気な様子で会えるといいですね。
ご主人は、「こんな状態なのに、おまえは自分のことしか考えないのか」と言うかもしれません。
でも、はるさんがヨレヨレで、疲れきっていたとしたら、余計に遠ざかってしまう可能性大です。

できるだけ綺麗におめかしして、元気な様子で、「あなたが必要です」「あなたが大切です」という気持ちを、伝え続けることが必要かもしれませんね。

もちろん、とてもつらい状態でしょうし、すぐには無理かもしれません。
でも、何とかやり直しをと考えておられるようですので、時間はかかっても、傷付かない人になること、ご主人が必要だと伝え続けることをご提案させていただきました。

一人では、なかなか大変かと思います。
良かったら電話カウンセリングなども、ご利用になってみて下さいね。

この度は、ご相談ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

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恋愛や結婚、浮気や離婚など男女関係、対人関係やビジネス関係、家族関係や子育て、子供の反抗期、子離れ、親離れ問題など幅広いジャンルを得意とし、お客様からの支持が厚い。 女性ならではの視点と優しさ、母としての厳しさと懐の深さのあるカウンセリングが好評である。PHP研究所より3冊出版。