夫との別居とこれからの心構え

相談者名
りんご
 長女の出産直後に夫の浮気が発覚→別居、その後いったんはやり直しをしようとしたものの、浮気の痕跡を部屋で見つけたことから「離婚する!」と言ってしまったために、夫が浮気相手と別れないと言い出し、1ヵ月後、浮気相手の所へ泊まりへ行っている間に、娘を連れて家を出てから3ヶ月半たちました。
当初は、相手が変わらないのだからもう離婚しかない、私は被害者、と思っていたのですが、こちらのサイトに出会い、自分がが変われば相手も変わる、という言葉を信じ「与える」ということを私なりに続けていたところ、夫から浮気相手と別れた、という内容の話がありました。その時にはすでに、問題は浮気相手がいることではなく、私達夫婦の問題だと考えるようになっていたため、これで問題解決!と有頂天にはならなかったのですが、やはり嬉しく、「5月中に迎えに行く」という言葉を信じていたのですが、夫は来ませんでした。
この数ヶ月、怒りをぶつけてしまうことが度々あったのですが、5月に入ってからは絶対に自分の要求をぶつけないことにし、メールで私がどのような点を反省しているか、夫のどのようなところに惹かれているか、私の抱いている二人の未来像等を伝えてきました。最後のメールのやりとりは、ポジティブなものだったと思っているのですが…。なお、夫は不仲の主原因は、私が夫とのセックスを楽しんでいないから、避妊にコンドームを要求するから(夫はピル希望)、と言っています。
夫に対する不満はあるものの(人を見下したようなコメントをする、話をしても反応が冷たい、あるいはない)、やはり尊敬できるし一番一緒にいたい相手です。ですが、このまま迎えに来てもらうのを待ち続けるのも正直しんどく、もう諦めたほうがいいのかな、私がしているのは、執着かな、とも思ってしまっています。娘の前では笑顔でいたいのですが、ついつい暗い顔をしたり、イライラしてしまったりしています。前向きに心穏やかに過ごせるよう、どのような心の持ち方をすべきか、アドバイスを頂ければ幸いです。乱文、失礼いたしました。
カウンセラー
大門昌代
りんごさん、はじめまして大門と申します。よろしくお願いします。
ご主人の浮気発覚後、とてもよく頑張られていると思いますよ。
「自分が変われば、相手も変わる」というのは、本当にあります。
それは、ご主人が変わることもあれば、自分が変わった結果、ご主人に対する感じ方や、見方が変わって、ご主人が変わったように感じるということもあります。

りんごさんは「与える」ということを、続けてこられたのですね。
その結果、ご主人は浮気相手と別れて、もう一度やり直していこうという気持ちになられたのでしょうね。
りんごさんが、頑張られた結果ですよ。

5月からは、りんごさんの要求を絶対にぶつけないようにし、りんごさんの反省点を伝えたり、ご主人の魅力を伝えたり、りんごさんが想う未来像などを伝えておられるようですね。
それは悪いことではないのですが、もしかしたら、ご主人にしてみれば、悪い事をした自分が許されるわけがないと思っているところへ、りんごさんのあたたかい言葉が届いて、戸惑っているのかもしれません。

浮気をした側、つまりりんごさんのご主人は、罪悪感を感じているわけです。
罪悪感を感じている人間は、「自分は許されるわけがない」と思っています。
そう感じているときに、りんごさんからの許しのメールが届き、「本当に許されるのか?」とご主人が不安に感じているのかもしれません。
りんごさんが、メールを送ったことが、悪いのではありませんよ。
これは、ご主人が罪悪感を感じているからこその反応なのです。

「本当に許されるのか?」「本当に自分は愛されているのか?」そんな不安の真っ只中に、ご主人はいらっしゃるように思います。
今まさに、罪悪感と向き合っている状態という感じでしょうか。
罪悪感を感じている時は、「許されるわけがない」「自分は悪い人間だ」と感じていますから、それを証明するようなことを次々にやります。

「5月中に迎えに行く」と言って、行かなかったとしたら、「迎えに行くって言ったじゃないの!!」と怒られて当然だと思いますよね。
そうやって相手を怒らせて、「ほら、俺のこと許せないだろ?」「ほら、俺って悪い奴だろ?」と、仕掛けてくるのが、罪悪感の罠なのです。
もちろんご主人は、意識してそういうことを、しているわけではないのですが、罪悪感がある分だけ、罠をたくさん仕掛けてきます。

りんごさんも今、ご主人が仕掛けた(意識的にではありませんが)罪悪感の罠にはまってしまっているのかもしれません。
ご主人の態度がどうであれ、ご主人を許し、もう一度ご主人を愛すると、りんごさんは決めたのですよね。
ご主人の罪悪感の罠にかかって、「どうして迎えに来ないの!」と責めたり、イライラしていてはいけませんよ。

例え、ご主人が約束通り迎えに来なかったとしても、ご主人を愛し続けることが大切なのです。
「今は、罪の意識を感じて、簡単には来れないのだな」という目で見てあげて下さい。
これが、与えるということです。
「あなたの態度が変わらないのなら、私はあなたを愛しません!」というのは、与えるということとは、少し意味合いが違ってきます。
それは、取引になってしまいますからね。
そういう部分を、罪悪感を感じている人は、なぜか敏感に察知します。
そして、りんごさんが思わず責めてしまいそうになるような罠をしかけてきます。

今は、とてもつらいでしょうが、ご主人の良い所や魅力を、もっともっと探して下さい。
そして、ご主人にいっぱい感謝してあげてください。
そうすると、ご主人に対する愛情が今以上に、どんどん大きくなってきます。
つい、「5月中に迎えに来てくれなかった・・・」と、ご主人の悪い部分に目がいってしまいますが、ご主人は浮気相手と別れたのです。
そして、迎えに行くと言ってくれたのです。
なかなか実際の行動に移せないのかもしれませんが、それだけ罪悪感が大きいのだと許してあげてください。

迎えに来てくれるのを待ち続けるのがしんどいのは、りんごさんが、「私は選ばれないのかもしれない」と無価値感を感じているからなのです。
このつらさを乗り越えていくには、りんごさんが自信を取り戻していくことも、大切です。
ご主人の浮気で、りんごさんの自信やプライドは、傷ついたのではないでしょうか?
自分にも悪いところがあったと、罪悪感も感じているのではないでしょうか?
もし、りんごさんにも罪悪感があるのだとしたら、「私が選ばれるわけがない」と感じてしまうと思いませんか?

ご主人が迎えにきてくださるまでの間、いっぱい自分を磨きましょう。
母としてのりんごさんも大切ですが、妻として、女性としてのりんごさんも、とても大切なのです。
今の時間を利用して、ご主人が「おっ変わったな」と思うように、自分磨きをして下さいね。
そうして、女性としての自信もとりもどしていってください。
女性として磨きをかけて、自信をとりもどしたとしたら、余裕を持って、ご主人を待てると思いませんか?

りんごさんの罪悪感も、今のうちになくしてしまいましょうね。
いたらない部分はあったのかもしれませんが、それでも、そこに気付いて、今までとても頑張ってきたのではないですか?
もう、自分を許してあげて下さいね。

女性として魅力的になって、自分を許して包み込んでくれて、自分の魅力を伝えてくれる人を、ご主人が迎えにこないはずはないと思いませんか?
もう少しです。頑張って下さいね。
一人でしんどいときは、私たちカウンセラーもあてにしてくださいね。
ご相談ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

恋愛や結婚、浮気や離婚など男女関係、対人関係やビジネス関係、家族関係や子育て、子供の反抗期、子離れ、親離れ問題など幅広いジャンルを得意とし、お客様からの支持が厚い。 女性ならではの視点と優しさ、母としての厳しさと懐の深さのあるカウンセリングが好評である。PHP研究所より3冊出版。