夫を許すことができず辛いです

相談者名
みず
はじめまして。
4歳と0歳の子供を持つ専業主です。
第二子出産を機に退職しました。

6月に夫の浮気が発覚しました。
相手は職場の部下で、12月から毎日の親密なメールのやりとり、仕事だと嘘をつき家にも数回行っていたようです。
3月にラブレターを見つけて、やめて欲しいと訴えましたが、仕事のフォローをしているだけでやましいことはない。大切なのは家族だ、もうメールはしない。という言葉を信じましたが、実際は、毎日仕事には関係のないメールを一日に何通もして、毎日電話をして、家にも寄っていました。
夫の裏切りを許せなく離婚を決意しましたが、夫も反省しているようだったし、当時、妊娠、仕事、家事、育児でイライラして夫に辛くあたっていたのも事実なので、もう一度やり直すことにしました。
夫は「体の関係は絶対にないし、上司としてプライベートのことも含め、相談に乗っていた。頼られて好きだといわれて調子に乗ってしまった。みずを傷つけるつもりはなかったし、もう二度としない」と言っています。
実際、私が不安なときには話を聞いてくれたり、携帯を触らないようにしたり、できるだけ一緒にいてくれたりと努力をしてくれています。

私も、できれば許して、信じて、お互いを尊重して、仲良くしていきたいのですが、嘘をつかれていたこと、辛い時期に裏切られていたことが許せないのと、また裏切られるのが怖くて信じられないこと、当時のことがフラッシュバックして、夫を責めて、束縛してしまいます。

何度も夫を責めてしまうので、夫も最近うんざりしてきているのがわかります。私自身、責めてしまう自分にもうんざりです。
私が自分をもっと好きになって、自身を持って、毎日を楽しく過ごさなきゃいけないのはわかっています。

どうすれば、この悪循環から抜け出せるでしょうか?
毎日辛くて辛くて仕方ありません。

カウンセラー
大谷常緑
みずさん、こんにちは。
はじめまして。ご相談を担当させていただく大谷です。
よろしくお願いします。

さて、みずさんが今とても辛い状況におられる事、ご相談を拝見してひしひしと
伝わってきました。
そして、この悪循環を何とか断ち切りたいという強い思いも感じました。
このみずさんの強い思いが、きっと悪循環を断ち切ってくれる事と思います。

この悪循環を抜け出す最も早い方法は、みずさんが書かれているように、みずさ
んが自信を持つ事だと思います。
その為には、先ず、自分を信頼する事を決意することです。
人の心は、苦しい状況の時には何度も揺れるものです。だから一度決意したから
といってすんなりそのままいくものではありません。
またご主人を責める気持ちが出てきたり、したくはない束縛をしてしまう事もあ
ると思います。
そこで自分を責めて嫌な私を感じたり、自信を無くしたり、焦ったりしない事で
す。
そんな時にみずさんに必要な事は、もう一度自分を信頼する事を決意する事です。

私たちは生まれてすぐには歩く事が出来ませんでしたね。
歩こうとして転び、立ち上がってまた転び、泣いて、また立ち上がって転ぶ事を
繰り返して、ようやく歩けるようになったわけです。もし立ち上がる事を止めて
いたら、歩く練習をしなかったら、歩く事は出来なかったのではないでしょうか?
いわば、失敗をする事で成功に辿り着く訳です。
失敗している最中は辛いし、情けないし、自分が嫌という感覚を持つかも知れま
せん。
しかし、できるようになってみると、その失敗が成功のためのプロセスだった事
がよくわかります。
これは一見修行のように辛く苦しい事に思える事かも知れません。でも、事実は
そうではありません。なぜならば、みずさんが本当にこうしたいと思う事をやっ
ているからです。
上手くいかなくても諦めないで、何度も何度も自分を信頼しようと決意する事で
す。

次に、自信をつけるためにやって欲しいことは、自分の価値を受け取る事です。
人は誰しも、自分の価値を受け取ることがとても苦手です。人に何かを与えるこ
とよりも価値を受け取ることの方がとても難しいのです。
自分の価値を受け取るときは、恥ずかしくなったり、居心地が悪くなったりして
「もう、いいです」という気持ちになってしまいます。
でも、この自分の価値を受け取ることが自信を持つためにはとても大切なのです。

ここでレッスンですが、自分のいいところを紙に20個ほど書き出してみてくだ
さい。
どんな事でも結構です。
例えば「若い」「優しい」「人の気持ちが分かる」「勇気がある」「髪の毛が綺
麗」「協力的である」etc・・・
そして、書き出した自分のいいところを、毎日鏡に向かって声に出して、自分に
言ってみてください。
声に出す事がとても重要です。
もし、自分で自分のいいところを20個見つけられなかったら、ご主人やお子さ
んや、誰か聞ける人に聞いてみてください。

人は誰しも何百といういいところがあるのですが、それに目を背けて(当たり前
と思って気がつかなかったり、恥ずかしかったりなど)、自分の出来ていない部
分にのみ着目してしまうのです。そして、誰かと自分を比べるときには、人のい
いところと自分の出来ていない部分を比べるので、「ああ、やっぱり私はダメだ」
と感じてしまうのです。これでは、ハンディキャップのある競争で、勝ち目は無
いですね。
正当な自分の評価ができない訳です。それで、「だめな私」と感じて「自分を信
頼する」=「自信」を失うのです。
先ずはこの方法をやってみてください。

次に、もしよろしければ、カウンセラーに相談するか、私どものワークショップ
にお越しになりませんか?
一人で対処されるより、より多くの気づきと状況の改善ができるのではないかと
思います。
怖いかもしれませんが、ここは自分を信頼する決意があれば乗り越えられると思
います。

回答がお役に立てれば幸甚です。
ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

恋愛や夫婦間の問題、家族関係、対人関係、自己変革、ビジネスや転職、お金に関する問題などあらゆるジャンルを得意とする。 どんなご相談にも全力投球で臨み、理論的側面と感覚的側面を駆使し、また豊富な社会経験をベースとして分かりやすく優しい語り口で問題解決へと導く。日本心理学会認定心理士。