MAさん。こんにちは。 このたびはご相談くださいまして、本当にありがとうございます。 カウンセラーの田中三知代と申します。 どうぞ、よろしくお願いしますね。ご主人の浮気が発覚したとのこと・・・本当にお辛かったですよね。 浮気がわかってから、しばらくの間は、きっと夜に眠ることも出来なくて ずっと疑心暗鬼の毎日を送られたのではないでしょうか? 2週間で解消とかいてくださっていますが、もしかしたら疑いの期間も入れると もっと、たくさんのつらい時期を乗り越えてこられたのではないですか? 大変でつらい時間でしたね。 > ちゃんと解消したので、主人の態度やしぐさなどに変化が見られるし、本当に信じていいんだろうけど、 > どうしてもわずかなことで疑ってしまいます。 > 主人は「今度やるときは私に言ってからする」などと言っています。 > 相手が同じ社内の人だからでしょうか、帰宅が仕事で遅くなったり、 > 夜になるにつれて心臓がバクバク言ったり、手が震えて汗が出てきたりしてしまいます。 > 「携帯を見てもいいよ」というので、見てもそれらしい証拠というのもないし、 > 本当に信じていいのかもしれません、でも「会社の電話で連絡を取っていたら。。。」という考えも出てきてしまいます。 > 主人に私が不安になったり疑っていることはその都度話しています。 > そのたびに笑ったりして否定をしていますが、本当に信じていいのか?と心の中に思いがあります。 > こんな風に疑心暗鬼になってしまうくらいに、とてもつらい経験だったということですものね。 やりなおそうと言ってくださったご主人を信じたい、だけど信じることって こんなに難しいことだったのかしら?と思ってしまいますよね。 今までの夫婦生活の中では、きっと、MAさんはご主人を信じて夫婦生活を営んで こられたのだろうと思います それなのに、裏切られてしまった想いは「もう2度とこんな目に逢いたくない」と 言う防衛の気持ちを作ってしまいます。 また、女性としての自信を粉々に砕かれてしまったような感覚がしたり 今までの2人で過ごしてきた生活が、まるでウソであったような感覚も もしかしたら、持ってしまうのではないでしょうか。 でも、なぜ苦しいのかを考えたときには、「信じたいけど信じることが出来ない」 これが苦しいのだと思います。 また、ご主人を心から信頼できて、そうして、お2人の関係が もっともっと充実していけるような、そんな風になれたらいいですね? 一緒に考えるお手伝いをさせていただけたら、とても嬉しいと思います。 どうぞ、よろしくお願いしますね。 まずは、今のMAさんの感情の中で起こっていることですね。 腹が立つものは、腹が立つ。許せないものは許せない。 そんな気持ちでおられると思います。 そんな気持ちが出てきても、ちっとも不思議ではないです。 でも、この恨みつらみを彼にぶつけてしまうと2人の関係化ますます悪化しそう そんな葛藤も生まれてくると思います。 理屈では解っているのだけど、感情がついてこないという 状態なのではないでしょうか? まずは、MAさんが感じる気持ちを認めてあげることから 始めていっていただきたいと思います。 腹が立つ。悔しい。悲しい。解ってほしい 寂しい。つらい。 こんなネガティブな感情も、「感じること」は決して悪いことではありません。 怒ることも、悲しむことも、抑えることなく、まずは感じてあげてくださいね。 そうして、これからのご主人とMAさんの関係を修復していくプロセスの中で ご主人を理解していくことも必要なこととなっていきます。 ここで少し、ご主人の心の中で起きてることを考えてみましょうね。 浮気をした時の心理はまずは罪悪感でいっぱいです。 でも、反省しているようには、ちっとも見えないって 思われる態度があるかもしれませんが。 でも罪悪感はあるんです。 でも、もちろん悪いことをしているな、裏切っているな、人を傷つけることをし ているなという感情は感じたくない感情ですから、その感情を感じないよ う、見ないようにして、本人は意識はしていなかもしれませんが でも心の深いところに罪悪感は存在しているんですね。 するとこの罪悪感は行動としてあらわれます。 罪悪感を感じる対象である妻に攻撃をしだします。 「お前が魅力がないから浮気したんだ。」「お前が携帯みるからこんな大 事になっただろう」と反省するどころか攻撃をしてきます。 逆ギレですよね。たまったもんじゃありません。 MAさんも、ご相談の中で >浮気に至った原因は、私がいい妻じゃなかったといわれたことがすごく大きくて こう書いてくださっていますが、ご主人に責められてしまったことが あったのではないでしょか? 罪悪感の心理として、罪悪感がある時は自分を責めた後に相手を責めるんですね。 なぜならば相手を責めてる時だけ自分を責めなくてもいいですから。 そうすることで罪悪感を感じることを避けようとします。 罪悪感を感じる対象を攻撃する行動に出るか、 もしくは罪悪感を感じる対象から距離をとろうとします。 一緒の部屋ですごさない、仕事が終わってもなかなか家に帰ってこない、 別居したいと言いだす。などです。 では、この浮気した旦那様は罪悪感を感じているんだ!ということをふまえて、 しつこくなじってしまったとしたら、ご主人はどんな心境になるでしょう? そうなんです。 責められてるし、あなたが悪いのよと言われてる感じがするので、とって も罪悪感を刺激されている心境です。 直接的に責めることをしない場合でも、話をしなかったり 怒っているという雰囲気を態度で出してしまったり なんとか自分の苦しさをわからせようとする行為の全てが 旦那様の罪悪感を刺激する行為となってしまうことが多くあります。 そうすると罪悪感の心理からでる行動は、 罪悪感を感じる対象を攻撃するか、もしくは罪悪感を感じる対象から距離 をとろうとするでしたよね。 そうして、この態度を続けることで、「お前みたいな奴と一緒にいたくない離婚だ」 「お前みたいな奴と一緒に住みたくない別居だ」 と事態の悪化を招くことも起こりえます。 罪悪感を刺激し続ける、行為はやめたほうが懸命だと感じます。 しかし、こんな行為はやめたほうがいいと言っても、 夫に裏切られた気持ちを解ってほしい!しんどいんだ!苦しいんだ! あなたのせいでこうなったんだから!責任を取ってよ!って感じてしまう そんな気持ちになるかもしれません。 でも、そこで立ち止まって考えて見てください。 旦那様に裏切られた気持ちをわからすことができた、そして手に入れた結末は、 ご主人は罪悪感でいっぱい、私は傷ついた気持ちでいっぱい、 そして二人の仲は最悪・・・それでは悲しすぎませんか? もし、二人の関係を修復していくことを目指される場合は、 こんなときこそ許すことが必要になってきます。 しかし、反対に許すことが簡単でないから思い悩むのですものね 今の、MAさんの気持ちの状態では、お一人ではとてもつらいと思います。 たくさんの感情を抑えてガマンをしてこられたんではないですか? まずは、この感情を自分の中から出していくことを行ってみてくださいね。 怒りの感情や悲しみの感情をノートに書き綴ってみたり 大きな声で泣くというのも、感情の開放には役に立ちます。 また、信頼できるカウンセラーと一緒に、この局面を乗り越えていくことも とても有効だと思います。 話を理解し共感してもらいながら聞いてもらうだけでも、 随分、心の中の重荷は軽くなって行くと思います。 そうして、ご主人への怒りや恨みつらみを上手く開放しながら 今度は、MAさんご自身の人生や女性としての生き方を 一緒に考えるお手伝いをしながら、ご主人との関係を見直していく・・・ と、言うプロセスになると思います。 どうぞ、一人で大変なときには、ご相談くださいね。 幸せに向かわれること、心より応援しています。 |