失恋して…

相談者名
しん
 はじめまして。よろしくお願いいたします。

昨年12月にそれまで付き合っていたサークルの後輩に失恋をし、傷ついたのですが、気持ちの持ち方が分からなくなってしまいました。

付き合い始めたのは僕が大学2年の10月でした。その2ヵ月後に僕の両親の離婚問題がありました。その際、父が僕の誕生日に離婚すると言い出したそうです。子供が20歳になれば手続きが簡単だからという理由で。誕生日離婚は回避されましたが、今でも心に深い傷があります。
この頃、彼女は1番側にいて欲しかったようですが、上記の件でなかなかいれませんでした。僕は申し訳ないと思いながら過ごしていましたが、相手が先輩や同級生に相談し、僕はそれらの方々から非難されていました。

僕はこれからの生活が不安で仕方がないのに、なぜさらに怒られなければいけないのか。自分の事情を話しても、“男は女を守るものだ”と一蹴された事もあり、以後は一切自分の現状の話をしなくなりました。

離婚後は、学費の事もありバイトに明け暮れ、心身共に辛かったのです。サークルでは指揮者を、バイト先では時間帯責任者だったので、いつも強くなければ…と思っていました。

そんな生活が続き、卒業間近にお別れ。就職先も決まっていなかったので、二重のショックでした。忙しい日々であったけれども、何より相手との時間を最優先したのに何で?と思ってしまいます。さらに、以後は相手からは無視され、自分は何だったんだろうと悩んでいます。

自分の大切な人には寂しい思いをさせないように努力してきたのに…。最後はこんなものかと落胆して8ヶ月が過ぎました。卒業はしたけれど就職も決まらず、自分のありかたに悩んでいます。

何かアドバイスを頂けると幸いです。読んでくださってありがとうございます。

カウンセラー
大谷常緑
しんさん、こんにちは。初めまして。
ご相談を担当させていただく大谷です。よろしくお願いします。

しんさんのご相談を拝見して、ご両親の離婚から彼女との関係までとても辛い日
々があり、そして現在はその事に加えて就職が決まっていない状況ということで、
とても辛い毎日が続いているのだろうなぁと思いました。

しんさんからすれば、彼女のそばにいてあげたいけどそれが十分にできなかった
こと、とてもふがいない自分を感じられたのではないでしょうか?
そして、彼女と別れる事になってしまい、ご自分を随分と責められたのではない
でしょうか?
そのように自分を責めてしまう気持ちもとてもよくわかります。

でも、僕は、しんさんがその時には、その時に出来るベストを尽くされたのでは
ないかと思うのです。
彼女の事に対して、周りの人が様々な事を言われたようですが、それがしんさん
の心に残っているということは、しんさんも、本当はそうしたかったのではない
かと思うのです。
でも、様々な事を抱えて出来なかった。
人間には、限界があります。
全ての事が出来るわけではありません。

先ずは、しんさんがその時点でなしうるベストを尽くした事をご自身で認めてあ
げてください。
そうするしか仕方なかった事を認めてください。
そして、「私はよく頑張ったよね」とご自身に向かって褒めてあげてください。

さて、次にしんさんが今後どのようにしていけばいいかという事についてお話し
してみたいと思います。
しんさんには、しんさん自身をしんどくしているであろういくつかの心のクセ、
パターンがあるようです。
これはクセですから、良いとか悪いとかいうものではないのですね。
今までしんさんが生きていた中では役に立って、必要だった事かも知れません。
でも、それが今は逆にしんさんを苦しめる原因になっているかもしれません。
もしそうだとしたら、この心のクセを少し変えてみるとしんさんが楽になるかも
知れません。
先ずは、考える事を止めてみることです。この考える事を止めるというのは、過
去に起こった事や、これからどうなるかや、誰かの気持ちを推測する事を止める
という意味です。
この「考える」という行為は、防衛なのですね。そこからは何も新しいものが生
まれるわけではありません。
今まで失敗しないように頑張ってきた自分をさらに強固に固めるだけなのです。
だから、考える事から良い事は思いつかないのです。怖ればかりが出てきます。

次に、「頑張ればご褒美がもらえる」という考え方を「頑張らなくてもご褒美は
やってくる」に変えてみましょう。
これは今までずっと「頑張ればご褒美がもらえる」と思われてきたでしょうから、
なかなか難しいかも知れません。
でも、世の中をみてください。
苦しんで頑張っている人が必ず何らかのご褒美をもらっているでしょうか?
涼しい顔してやっている人は何も手にしていないでしょうか?

実は、私たちは自然体で物事や人に接するほど、沢山の成果を手に入れる事がで
きるのです。
言い換えれば心の余裕がある人ほど、成功すると言っても良いかもしれません。
頑張るという事は、実は自分をいじめている事なのです。
自分の背中に刃物を突きつけ「やれ、やれ」と言っているようなものです。
このような状態では、心に余裕は生まれませんね。
だから、頑張るのではなくて、出来る事を無理せずにするのです。自分を大切に
扱うのです。それがスタートです。
そうすると心に余裕が生まれてきますから、やっている事もうまくいくようにな
ってきます。同じ事をするにしても、心に余裕がある状態でするのと心に余裕が
無い状態でするのでは、結果は大きく異なってきます。

以上、心の持ち方について2点ほどアドバイスをさせていただきました。
この状態からしんさんお一人で歩んで行かれるのは少しキツイかなぁと思います。
よろしければ、電話カウンセリングをお使いになる事をお薦めします。
よりよい道が開けていくと思います。

回答が、お役に立てれば幸甚です。
ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

恋愛や夫婦間の問題、家族関係、対人関係、自己変革、ビジネスや転職、お金に関する問題などあらゆるジャンルを得意とする。 どんなご相談にも全力投球で臨み、理論的側面と感覚的側面を駆使し、また豊富な社会経験をベースとして分かりやすく優しい語り口で問題解決へと導く。日本心理学会認定心理士。