親しい好きな女性に彼氏ができてしまいました…

相談者名
イルカ
僕(24)には現在、友達以上、恋人未満のとても仲いい、片思いをしている女性(23)がいます。
大好きで運命を感じているくらいです。
そんな彼女とは2年前にバイト先で知り合いました。

そして、すぐに仲よくなり、彼女の一人暮らしの家に泊まったり、
両親と住む僕の家に泊まったりして一緒に寝たり、セックスも2、3度。
親とも仲良くなりました。また、遊だり、食事にいったりしました。

周りが驚くほどやさしくしたつもりです。

そんな彼女は、かなりのしっかり者で、父親も知らず母親からは幼少時代に虐待を受け、現在も家事放棄をして、
彼女が一人でやっています。

また仕事一筋で「今は、彼氏はいらない、いつ会えとか今来い!とか面倒だし、イチャイチャするのもいやだ!」といっていました。
そんな彼女が、1年半前くらいに実家にいる母親が病気になってしまい
実家に戻ってしまいました。

その間も実家のある地元で仕事を始め、彼女は、母親の看病と兄弟とのトラブルや母とのトラブルがあるのを知っていたので
彼女となかなか会うことが難しくなりました。

たまに会いにいったり来たときに、やんわり告白をしましたが、やっぱり彼氏はいらないといわれ、
僕とは幼馴染くらいに昔から知ってるくらいの感覚の親友で、
もし恋人になってもし別れて会うのが難しくなるとか嫌だ!といって断られてきました。
そんな彼女ですが最近になって彼氏ができてしまいました。
それでも僕とはずっと親友でいたいと言ってくれています。

しかも彼女が名古屋に戻って一人暮らしする資金がたまるまで一緒にすんでいるそうですが、僕はあきらめません。
周りは、そんな女はやめろ!悪女!というんですが、でも僕はそんな子じゃないのは知っているし、彼女もよく誤解されるただ親友とは彼氏ができても
仲良くしたいだけなのに、といっているので信じてあげたいし、僕が守ってあげないともし彼氏と別れたら一人になってしまうと思うのです。
なんとか言い方は悪いですが略奪愛というか、彼女を恋人にしたいんですが、どうしていけばいいんでしょうか…
やっぱり彼氏がいるから無理なんでしょうか…

長々と変な文になってしまいましたが、よろしくお願いします。

カウンセラー
大門昌代
イルカさんはじめまして。大門と申します。よろしくお願いします。
彼女の事が、本当に好きなんでしょうね。
彼女を守ってあげたいという気持ちが、伝わってきます。
でも、すこし考えてみてくださいね。
彼女は、イルカさんからの告白を断っているのです。
これは、彼女の意思ですよね。これは尊重してあげないといけませんね。
好きな人に恋人になってもらいたいと思う気持ちは、当然のものなのですが、相手の意思を尊重できなくなってしまうと、愛情の押し売りになってしまいます。

彼女を守ってあげたいという気持ちは、素晴らしいものだと思います。
でも、その守り方や助け方というのは、独りよがりにならないことが大切です。
彼女のようなタイプの方は、人とあまり親密にならないことが多いです。
なぜ、そうなるかと言うと、家族と親密になりたくても、なれなかった過去があるので、親密になるのが怖いからなのです。
きっと彼女は、幼い時に、もっと大切にされたいとか、もっと甘えたいとか、色々と思ったでしょう。
でもその想いは、ことごとく砕け散ったのだろうと思います。
そうすると、望むだけつらくなるので、望むことすらしなくなるのです。
もしも、誰かと親密になったとしても、その人との関係がうまくいかなくなった時に、幼い頃に感じたつらさを再び味わうことになるので、できるだけ人との距離をとるようになります。
そうしないと、離れた時に辛いからです。
最初から人と距離をとっておくことで、自分の心を守っているのです。

そんな彼女に、どんどん近づいていったら、彼女は逃げるだけです。
人との距離が縮まっていくのが、彼女は怖いのですから、彼女のペースで近づいていってあげることが大切です。
それに、彼女が近づきたいと思うかどうかも大切なことですよね。
イルカさんが近づきたい、恋人になってほしいと思っていても、彼女は思っていないかもしれないわけです。

イルカさんは、「僕が彼女を守ってあげなくては」と思っておられます。
厳しいことを言うようですが、彼女がそれを望んでいるかどうかは、別のお話しになりますよね。
彼女を守ってあげたいという気持ちが本物ならば、彼女を守るのは「僕」でなくても、いいのではないでしょうか?
もちろん「僕」が守ってあげてもいいわけですが、それを決めるのは彼女です。
また、彼女は守られることを、今は望んでいないかもしれません。

イルカさんのように、傷ついた人を助けたいと思うことは、悪い事ではないのですが、助けたいと思う動機に目を向けることも大切です。
イルカさんは、誰か助けられなかった人が、過去にいますか?
助けられなかったと思う人が、過去にいる場合、その人を助けられなかった罪の意識を感じて、代わりに誰かを助けることで、埋め合わせようとすることがあります。
例えその代わりの人を、助けられたとしても、その人を助けた途端に、別の傷ついた人を探し回ることになるのです。
これは、昔助けられなかった人への罪の意識からの補償行為で、誰かを助けるので、いくらやっても報われないのです。
なぜなら、肝心の人を助けていないと思っているからです。
もしも、助けられなかったと思う人が過去にいるのなら、そんな自分を許してあげることも必要になってくるでしょう。

彼女のことを、わざわざ嫌いになる努力をする必要はありませんが、彼女のことを本当に愛しておられるのなら、彼女の幸せを祈ってあげることも、大切なことです。
手を差し伸べて助けてあげることだけが、愛ではないのです。
彼女が望んでいるタイミングで、彼女が受け入れやすい方法で、必要なときに助け舟を出してあげることはできますよね。
もしも彼女が、イルカさんではなく別の人に助けを求めたとしても、それは彼女の選択ですから、尊重してあげてください。
見守るという選択は勇気が必要かもしれませんが、彼女を愛しているからこそできる選択でもありますよね。

ご相談ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

恋愛や結婚、浮気や離婚など男女関係、対人関係やビジネス関係、家族関係や子育て、子供の反抗期、子離れ、親離れ問題など幅広いジャンルを得意とし、お客様からの支持が厚い。 女性ならではの視点と優しさ、母としての厳しさと懐の深さのあるカウンセリングが好評である。PHP研究所より3冊出版。