別れた彼のワーカホリックを治せますか?

相談者名
tomi
私の元彼はワーカホリックです。けして仕事が好きなわけではなく、いつも疲れた、自分には向いていない仕事だ、もう嫌だ、と言いつつ、私と会う時間さえ惜しんで働いていました。転職は、希望も夢もない、能力もないからできないとのこと。

彼は、誰にでも親切で、責任感もあるのですが、本人に言わせると「ただの八方美人」だそうです。嫌われるのが怖いから、だめなやつと思われるのが怖いから、「いい人」をしていると。私達が知り合ったのは高校生のときなので、私には少しは気が許せたのでしょう。

彼の両親は兄ばかり可愛がっていて、彼は家族の中でいつも居場所がなかったそうです。高校を卒業してからは、学費も生活費も援助してもらえず、独りきりで今まで頑張ってきた人なのです。彼の心に近づこうとすると、見えない壁があるようで、その奥に入ってこられることを非常に嫌がりました。そこは空虚のように見えました。私は彼と一緒に、生きてることって楽しいね!という気持ちを分け合いたかったのですが、とうとうできませんでした。

別れたのは、私が職場の人間関係で参ってしまい、鬱になったからです。1年間は、彼も励ましたりしてくれましたが、疲れてしまったと言って、離れていってしまいました。その後私は荒れましたが、今は、ようやく仕事を変え、鬱も治りました。

別れてもう2年以上経ちます。私は彼に感謝してるし、今でも大好きです。(彼には縒りを戻す気持ちはないようですが。)仕事は相変わらずで、新しい出会いもないそうです。私には、彼が、自分の幸せについて考える暇もなく、このまま仕事の亡者のように、年をとっていくのが(その前に病気で倒れてしまうかも)悲しくてたまりません。

彼を幸せにしたい。身近な人でなくなった私にできることはもうないのでしょうか。よいアドバイスをお願いします。

カウンセラー
吉原直人
tomi さん、はじめまして 吉原 と申します。
よろしくお願いします。

tomi さん、彼との恋愛は何か納得のいかない、
切ないお別れになってしまった様ですね。
いろんな後悔や、
やり残したことを感じて苦しまれている様に思います。

彼のワーカホリック。
そこにはそれなりの心の理由があります。
tomi さんが感じてこられたように、
彼の生い立ちの中で、彼がいつも感じてきた気持ちがあるからです。

彼にとっては、何に取り組んでも、何をしていても、
その心の中に決して満たされない 心の穴 が存在するのでしょう。

それをなんとか満たそうとして、
もしくは、その気持ちを感じないように、
いつもいつもがんばっていらっしゃるのだと思います。

そこから抜け出すには、
その 心の穴 を満たすことだと思います。
その寂しさに向き合って 心の穴 を癒すことだと思います。

その 心の穴 は、現実のものではありません。
僕達がその生い立ちや経験の中で、
自らの誤解が作り出してしまった 穴 だからです。

だから、彼がここから癒されて幸せになることは、
それほど難しいことではないと思います。

ただひとつだけ問題があります。

それは、その彼の心の穴は、
決して、tomi さんや彼の両親や、他の人が、
決して、満たせないと言うことです。

彼自身がそれに気づき、
彼自身がそれに取り組まなければ、決して満たされる事は、
癒されることはありません。

では tomiさんは、今何が出来るのでしょうか。

それはこんなことだと思います。

tomi さんが、まず自分の 心の穴 に取り組む事です。

彼をそれほど愛した理由・・
彼の生い立ちや心の中をそれほど深く解ってあげられたこと・・
そんな彼をなんとか救いたい幸せにしたいという思い・・
そして、今でもその彼を助けたいという強い思い・・

それは tomi さんの心の中にも、
彼が感じている様な 虚しさ や 寂しさ が、
あったからではないですか?

だとしたら、
まずは tomi さんがそれに取り組んでみてください。
そして、そんな心の穴を癒すことが出来たなら、
それから、その彼に色んな事をしてあげることが出来ませんか?

彼が決して拭いきれないと諦めていることに、
tomi さんが希望を見せてあげることができるでしょう。
そして、彼にその方法を教えてあげる事もできるでしょう。

そんな癒された tomiさんなら、
彼に与えてあげる事はたくさんたくさんあると思います。

人の出会いには必ず意味があると思います。
tomi さんと彼とが出会った理由は、
そんな、心の状態をお互いが気付かせ合うことだったかもしれません。

文面には、tomi さんの事はあまり書かれていませんでしたが、
一度、話してみてください。
tomi さんが、感じてきたこと、抱えてきた事・・
お力になれると思います。
お電話お待ちしております。

ご相談ありがとうございました。
吉 原 直 人

この記事を書いたカウンセラー

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