初めまして、あねもねさん。 カウンセラーの寺島と申します。 ご相談ありがとうございます。私自身、あねもねさんのご相談をこうしてお受けすることができ、嬉しいです。 自分も貴女と同じように相談するところを探し求めておりましたので、 自分が昔の自分と同じ立場の人にお役にたてるようになることは、喜びなのです(^^) さて、今回のあねもねさんのご相談内容ですが、 これはまったく典型的な心理的なトラウマの問題だと思われます。 まず心理学的キーワードをあげさせていただきますと、 「投影」と「許し」の問題と言えるでしょう。 こちらのキーワードは弊社のホームページの心理学講座コラムで、 たくさんの解説がありますので、ぜひ検索して読んでみてくださいね。 今回のここでは、あまり難しい言葉を使わずに私なりに解説してみたいと思います。 > 私は、他人に、イライラや感情をひどくぶつけられた時に、必ず苦しくなり、時に > は具合が悪くなってしまうこともあります。 > そのような時に、自分で、上手に対処する方法はありますか? まず、なぜ、そんなにあねもねさんが苦しくなってしまうのか?ですが、 簡単に言いますと、現在のあねもねさんは、 他人にイライラや感情をひどくぶつけられると、 その反応として、自分の感情を感じることを無意識に抑えてしまうので、 やり場のない感情が出口を失って、内にこもってしまい、 発散が上手にできず、(時には自己攻撃に転じたりして)結果、苦しくなると思われま す。 例えば、友達にこんなこと言われたとしたらどうでしょうか。 「今日は遠足なのに、雨が降ったのは、アンタが参加したからよ~!!バカ!! アンタが来なければ、今日雨は降らなかったのに!! アンタのせいよ!!どうしてく れるの!!」 といって、本気でどついてきたりするんです。 冗談ならご愛嬌ですが、真剣にこんなこと言われて、責め立てられたら、イヤになっ ちゃいますよね~。 「なに非科学的なこといってんの?神様でもない私がお天気を左右してる訳ないで しょー!!」 なんて、言い返してやって、どつき返してやりたくなりませんか? でも、今のあねもねさんの場合は、ココの部分を我慢してためてしまうタイプなんで すね。 いかがですか? なぜ、言い返すのを我慢してしまうかというと、 それはあねもねさんがもともと優しい、平和主義者な方ということがありますが、 それ以外にも、もう一つ理由があります。 それは、子供の頃から、そういう感情をストレートにぶつけてきたり、 やつたありしてくる人にとっても苦しめられてきたなあという傷みと悲しみや、 そーいうの大嫌い!!許せな~い、私はあんなふうな人にはならないぞ!! という強い憤りがあるからでもあるんですね。 だから、自分が相手と同じように感情的になって言い返さず、 穏やかにおとなしく平和的に我慢してしてしまおうとする訳です。 あねもねさんとしては、そんなイヤな人からは、 距離をおいて永遠に離れてしまいたくもなるのですが、 でも、そんな相手にもイヤなところばかりではなく、 いいトコロもあるのもわかっているので、 頑張って許してあげて、付き合い続けようとするんです。 一方、でも、残念なことに相手にそんなあねもねさんの優しさを受け止められる余裕 がナイと、 逆にそんな人は、それでどんどん貴女に感情をぶつけても、 この人は受けとめてくれるんだーという安心感と信頼感が生まれて、甘えてきますの で、 どんどん平気で貴女にすごいレベルの感情をぶつけてくる訳です。 そして、いつのまにか貴女の許容範囲を超えたレベルの感情をぶつけてくることにな ります。 そこで、初めて貴女はこれは私の許容範囲を超えている!!言い返してやりたい!! と思うのですが、その手前でものすごく葛藤してしまうんですね。 “言い返したい!!でも・・・、そしたらイヤな相手と同じイヤな人間に私はなってし まう・・・、 それもイヤ、そしたら言い返さない・・・、 でも、相手はむちゃくちゃ言ってきてやめてくれそうにない・・・、 身を守るためにも反撃しないと・・・、でも、相手と同じあんな態度はとりたくない ・・・、 うううーん、どうしたらいいの~???” という感じで、あねもねさんの心は正反対の二つの気持ちに引き裂かれてしまうの で、 それで、苦しくなってしまうのです。 いわゆる車の運転に例えれば、アクセルをいっぱいに吹かしながら、 思い切りブレーキを踏んでる状態のような訳ですね。 それでは、いっぱいいっぱいになると思いませんか? では、それを癒す対処方法ですが、 一つ目は、自分の中のネガティブな感情を持つことを認めて、許してあげることが第 一歩です。 どんな感情であっても、自分の中の生まれてきた気持ちを大事にしてあげるんです ね。 同時に、ここでいろいろ新しいことを学んでもらう必要があります。 まず一つ、人間は完璧ではないということ。 できたら、人にあまりにもネガティブな感情をぶつけたり、 やつたあたりしないにこしたことはないですが、 それはあくまでも理想の姿でもあります。 誰もがそれを100パーセントこなせるような簡単なことなら、 すでに世界に戦争はないと思いませんか? 貴女に感情をぶつけてくる人も完璧な人間ではありません。 でも、あなたも人間ですから、時に怒ったり、感情的になってキレてもいいのです。 NOとはっきり主張したり、自分の守るための行動を起こすことも大事なことなので す。 これは感覚的なお話になるのですが、 あなたが自分の中のネガティブな感情を認めてあげられるようになるほど、 外からのネガティブな感情の影響を受けなくなり、気にならなくなってきます。 そして、もう一つ、実は感情を感じることと、 その表現は別なものであるということを少しずつ学んでいくことです。 例えば、エッチな気分の例で説明してみましょうか。 むらむらしたら、その発散方法はセックスだと、 単純には考えがちですが、実は、その表現方法は一つではないんですね。 例えば、ダンサーさんなど、その心のエネルギーを使って、 情熱的なセクシーなダンスを踊ってみせたりしますよね。 また、そのエネルギーを使って、スポーツをしたりすることもできます。 要は、エネルギーの放出の仕方のバリエーションの問題なんですね。 ちなみに子供は、自分の感情表現方法がまだ成長段階にありますから、 とっても単純です。欲しいものが手に入ればすぐ喜んでくれますが、 逆に期待通りにいかなくて、傷つくと泣いたり、やつあたりしたりします。 スーパーで子供がダダをこねて泣いて暴れていたりしますよね。 あれば、とっても、単純な感情表現です。 でも、大人になって成熟するというのは、単純な方法だけに頼らず、 その表現方法のバリエーションを身につけるということであり、 大人になる過程とは、そのバリエーションをクリエイティブに増やしていくという過 程です。 それが、大人になる楽しみ、醍醐味でもあると言えるでしょう。 例えば、上記の友達にやつあたりされた時にいろんな言い返し方があるのです。 「へえ~、私にそんな雨を降らせる力があったら、雨乞い霊能者としてデビューし て、 バンバン稼ぎまくるわ~。あなた、そんなに私の力を見込んでるなら、マネー ジャーやる?」 「(完全に相手は子供だな~と見切って、むずかる赤ちゃんをあやすように) そっかー、そんなに雨降って、がっかりしちっゃたのね~。 遠足、とっても楽しみにしてたんだね~、お~、よしよし。かわいちょ、かわい ちょ、ね~」 「・・・・・・・・(かまうとますます甘えてくるので、相手せず、ほったらかし て、放置プレイをする)」 とかとか。 あねもねさんが自分の感情表現を豊かにできるようになればなるほど、 より貴女の生活は生き生きしたものに変化し、体も心も元気になっていくと思います よ(^^) 私たちのカウンセリングでは感情の感じ方と表現の区別の仕方、 バリエーションの幅を広げるレッスン、 ネガティブなコミュニケーションを上手にするレッスン、 また、子供の頃の環境から作られてきた自分を苦しめるもとになる、 実際的ではない考え方を変えていくためのサポートもしています。 もし、心理学って面白そう、もっともっと学んでみたいと思われましたら、ぜひ、お 電話くださいね!! ご相談、ありがとうございました。 |