外の世界に飛び出したい

相談者名
ミー
始めまして。私は、小学生二人の母で、夫はスリランカ人で、ニュージーランドに住んでいます。私は、人とうまく話すことが出来ません。もともと、子供の頃から内気でした。太っていたので、良く男の子に百貫デブと言われて泣いたり、コンプレックスも強かったと思います。厳しくて、過干渉の母と、不在勝ちな父という家庭で育ったせいか、アダルトチルドレンだと思います。それでも、日本にいる時は、家庭的な職場だったことにも助けられて、それなりに成長してきたつもりだったのですが、こちらに来てから、子供の時に戻ってしまったような感じです。
最初は、英語が出来ないせいにしていたのですが、10年くらいたって、今はそこそこですが、対人関係は、悪化しているようです。初対面の人はもちろんですが、良く会う人とも、何を話せばよいのかわからなくなり、ヘラヘラ笑ってごまかしています。この頃は、人と目を合わせないようにしています。世の中が恐いです。
「なんかいい事ないかなー」というのが口癖で、「死んじゃいたい」と、それほど本気じゃないけど、思う事が良くあります。そんな時は、「まあいっか。」と、深くかんがえるのはやめて、心にふたをしてしまいます。
子供が小さかった頃は、家に閉じこもっていればよかったけれど、これから仕事もしたいし、そろそろ、外の世界に飛び出して行けるように、本当の自分と向き合っていきたいと思い、相談させていただきました。よろしくお願いします。
カウンセラー
伊藤昌代
ミーさん、こんにちは。
お返事させて頂きます、伊藤昌代と申します。
よろしくお願いしますね。

ミーさんは、外の世界に飛び出したいんですね。
メールを拝見して、ミーさんがこう↑言えるまでには、色んな事があったんだろうな
と思いました。投稿してくださってありがとうございます!

今の状態は、対人関係が、悪化しているかなという事に目を向けた時に、

「なんかいい事ないかなー」 → “全然いい事なんかありやしない”
「死んじゃいたい」       → “このままずっと変わらないかもしれない”

などと絶望して、こうなるのはうまく話が出来ない為だと
ご自身を強く責めていらっしゃるようです。
絶望感や自己嫌悪の感情は、私達はあまり感じたくないものですから、
普段、あまりじっくりとは見つめませんよね。
ミーさんのように、「まあいっか。」って。寂しさや空しさを感じつつも…。

子供の頃の事を書いてくださったことからも、「うまく話が出来ない」というのは、
ミーさんにとって、嫌なんだけど長いおつきあいの問題のようです。
そして今、問題を越えて、外の世界へ出ていく為にご相談くださったのですよね。

もしかすると、「解決したら出て行ける」と思っていらっしゃったかもしれませんが、
本当は、ミーさんがこうやって私達にメールをくださった事が、
「大きな第一歩」だったのですよ。 ←過去形です。(^^)
この一歩は、「意欲」なんですね。
これがあるのだから、ミーさんは、行きたい世界に飛び出していけます!
大丈夫ですよ~~!!

そこで、まず質問があるのですが、
ミーさんは、どうしてうまく話さなければならないと考えるのでしょうか?
ミーさんにとって、「うまく話す」とは、どういうことなのでしょうか?

これは、何を今更…と思われるかもしれませんが、これはとても大切な事なんですよ。
…テレビや新聞、雑誌などで、自分の意見を語る人が、反論、反発を受けている様子が
見られることもあります。
逆に、無口な職人さんが大勢の弟子に慕われているということもありますよね。
(ミーさんも、うまく話せなくても今のご主人に出会われましたよね。)

話し方にしても、今、日本では、「自虐ネタ」のお笑い芸人に人気があったりします。
自虐的で暗く話すんですけど、面白いんです。
「そうそう!」「わかるわかる!!」って、私は大笑いしてしまいます。

「もっと、はっきり話しなさい」などと叱られたのでしょうか・・
「ミーさんて、何が言いたいのか分らない」などと誰かに背を向けられたのでしょう
か・・
うまく話せたら・・
好きな事が出来る?
我慢しなくていい?
私のことをもっと分ってもらえる?
違う人生を生きられる・・?  ・・そういう象徴なのでしょうか・・
うまく話せたら、外へ飛び出せたら、ミーさんはどうなるのでしょうか・・

…どうして、うまく話せる事が、みーさんにとって、こんなにも重大な事となってしまっ
たのでしょうね。

もし、重大な事でなかったならば、「出来ない」とご自身を責めることもなかったは
ずでしょう?
よろしければ、少し時間をとって考えてみてくださいね。

どんな答えが出てきましたか。
考えようとした時に、もし、容姿のことやご両親との関わりについて思い出され、子
供の頃のように
苦しくなるようでしたら、その部分を癒していくと、今の対人関係も楽になる場合も
あります。
苦しかったあの頃、本当は、誰に、何て、言いたかったのでしょう?
文句でしょうか? それとも…

さて、「うまく話さなければならない」理由のうち、
ミーさんが一番楽しそうな理由に注目してみてくださいね。
…それが、うまく話す事、外へ飛び出す事を通じて、
ミーさんが、「本当に欲しいもの」なのかもしれないんですが、いかがでしょうか。

というのも、これまで話慣れていない人が、新たに関わりを持っていこうとする時に
ガラッと変身して、ペラペラ喋ることが出来るというのはやはり難しいですよね。
けれど、うまく話すことではなくて、「話してどうしたいか、何が欲しいか」を目標
にすると、
まず、相手を見やすくなりますし、見ていくと話せるようになるんですよ。

私事ですが、話せないと思っている時は、恐れや不信感、失敗感などで忙しくて、
「相手を見続ける」のが大変なんですよね。
私の経験では、「うまく話すこと」より、相手とどのような関係を築きたいかという
目標の為にの方が動機が強くなるので、相手の事を見続ける度合いが増えて、
「私は私」と気にせずつきあえるようになりましたよ。

今度、良く会う人と会話する機会が出来たら、さっきの「楽しそうな理由」を思い出
しながら
相手の方のお話を聞いてみてはいかがでしょうか。
気を使い過ぎで気疲れした~という関係から、また新たな関係が始まるかもしれませ
んよ。

ただ、ミーさんが「楽しい」かどうかを大切にして頂きたいので、無理はしないでく
ださいね。
今、ミーさんが飛び出していく為に必要なのは、安心して何でも話せることと、
信頼出来る人からの意見を受け止めること(信頼出来る人の意見ならば、
もし納得がいかない場合もそうと伝えられます。)だと思います。

身近に、そんな方はいらっしゃいますか? もし思い当たらなければ、カウンセラーを
使ってみてもいいですよ。
無料やボランティアの電話カウンセリングもありますのでご利用ください。
喜んで、話慣れていくお手伝いをさせていただきますので。。
日々の出来事、趣味のお話、世の中にもの言いたい…etc いろいろ聞かせてください
ね。
私達も、どこかの誰かも、待っていますよ…♪(^^)

ご相談ありがとうございました。

伊藤 昌代

この記事を書いたカウンセラー

About Author

退会しました。