人生について多くの悩みを抱えています。

相談者名
まい
40代の女性、無職です。
人生について多くの悩みを抱えており、そのご相談です。

将来、従事したい職業が複数あります。
心理カウンセラーや産業カウンセラー…そして、ホッと寛げるブックカフェの経営です。
その目標に向かって進んでいるのですが、現実は以下のとおりです。

(1) 金銭的に困難な状況が、もう15年ほど続いている。
生活だけで手一杯で、講座費用の捻出に結びつかない。
節約や仕事環境を変えても、なかなか改善されない。
⇒正社員で働いた経験がわずかで、仕事のキャリアを持ち合わせていない状況です。
非正規雇用や有期雇用で(体調をみて、休みながら)働いてきました。

(2) メンタル不調や体調不良もあり、さまざまなケアを行うために一定の金額を支出してしまうと、純粋に楽しむお金(交際費や趣味)が殆どなくなってしまい、人生そのものが喜びや楽しみから遠ざかっている。

(3) 数週間前、結婚を意識していたパートナー(男)から、『関係を解消したい』という話があり、その申し出を受け入れましたが、とてつもないショック状態にいます。
彼が指摘するところには、【依存】や【親友(女)に対する嫉妬】などが苦しかったようです。
これからの人生を共に歩んでくれる人だと考えていたので、残念すぎる結果に、自分をどう受け止めて良いのか分からなくなりました。

以上の主な理由から、すっかり疲れ果ててしまい、途方にくれています。
このような状況にある私に、何か別な新しい視点で、少しのガイドをお願い出来ますでしょうか?

カウンセラー
安池泰子
まいさん、こんにちは。
今回担当させていただきます安池泰子と申します。
よろしくお願いいたします。

 
まいさんは40歳代で今は無職とのことですが、今までお仕事をしている時があってもメンタル不調や体調不良が起きて、なかなか思うようにお仕事ができずに、体調を見ながらできる限りで頑張ってこられたのですね。

そんな状況だとしたらきっと、漠然と、この先どうなっていくのか、どうやって生きていったらいいかなど、色々な不安や焦りで押しつぶされそうになってしまっているのではないでしょうか。

 
今、まいさんはメンタル面か体調面が思わしくなくて、お仕事を一旦お休みしているような状況なのでしょうか?
もし、そのような状況であれば、まずは色々考えることもお休みをして、不調な部分を十分にじっくり治していくためにまず時間を費やしてみませんか?

メンタル面や体調面に不調や不安な部分があると気持ちが沈んでしまって、どうしても最悪の状況を考えてしまったり行き詰まりを感じてしまいます。
何とかしようと思っても思うように心も身体も動かずに、さらに何もかもうまく行かないんじゃないか?もう無理なんじゃないか?などと途方に暮れてしまうことが、多くあります。

まいさんは、不安や焦りに押しつぶされそうになってしまっていて、フル回転でお仕事ができる状態ではないでしょうから、その不安や焦りを感じずにいられるようになるために、まずは身体面と精神面に見合った時間と量のお仕事をして、体調も精神的にも問題なくお仕事ができるという安心感を感じてみるようにしてみたらいかがでしょうか。

実際に「体調面もメンタル面もお仕事についていけた!」という成功体験をしてみると、もしかしたら不調になるんじゃないか?大丈夫なんだろうか?とご自分のことを疑わなくてもお仕事ができるようになると思いますよ。

それだけでもかなり不安感を払しょくすることができますし、不安を払しょくすることで前向きに物事を考えたり進めていくような行動をとれるようになりますので、さらに成功体験を感じることができます。

体調面やメンタル面を消耗させずにまいさんができることを少しずつしていきましょう。

 
心理カウンセラーや産業カウンセラーになりたいという夢をお持ちですね。
ですが、講座に参加して勉強したいけれど費用が捻出できないと思っていらっしゃいます。

たしかに、お金をかけないと楽しみや喜びを感じることはできない!と思う方もたくさんいらっしゃいます。
でも、ほんの少し想像してみてください。
まだ、まいさんがお金に興味を持ったりせず、お金を稼いだりもしたことがない、お金の価値もよくわからないくらいの頃の子ども時代に、楽しみや喜びを感じたことはなかったでしょうか?
人生を楽しんだり喜んだりするのは、お金ではなく、ご自身の心の在り方で決まります。

今は、インターネットで色々な記事を読むことができますし、気になるカウンセラーのブログや記事を読んで学ぶこともできます。
ドラマを見て出ている登場人物の心理状況を考えてみたり、まいさん自身がどう感じるかなどご自分の心の感じ方と向き合って心理分析をしていくと、今まで気づかなかったまいさんの心理的なパターンに気づくこともできます。

ご自分の心理パターンに気づくと、今まで感じてきた「こうであらねばならない」や「こうしなくちゃいけない」と思っていたことなどが、本当はそんなに必要ではなかった、など、ご自身の中の勘違いの部分や思い込んでしまっていたことに、目を向けられるようになります。
そうすると、まいさんの中にある価値観や世界観がごっそり変わり、「人生を究極に楽しんだり、喜びを得るためにはたくさんのお金を使わないといけない」と感じている部分についても見方が変わってくると思います。

 
結婚を意識していたパートナーとのお別れはとてもショックですね。
このまま一緒に人生を共に歩んでくれる相手だと信じて思っていたのに、彼から関係を解消したいという申し出をされたときは、とても辛く悲しかっただろうと思います。
何を信じたらいいかわからないし、この先結婚できるのだろうか?という不安もよぎったのではないかと思います。

彼とのお付き合いの期間、将来への漠然とした不安感や焦りが出るたび、まいさんひとりでは感じるのが怖くてホッと寛ぎたい思いが強くなって、そのすべての思いを理解してほしくて彼にぶつけてしまったことはありませんか?

とてつもなく大きな不安に襲われると、ご自分の中の不安以外見えなくなってしまいます。
なんとか苦しくもがいている状況から早く脱出したい気持ちのみを優先してしまい、彼の置かれている状況や心境は後回しにしてしまいます。
ご自分の苦しさや、辛さ、不安で怖い気持ちをわかってほしくて、必要以上にしがみついてしまうこともあります。
自分以上に幸せそうにしていたり楽しそうにしている人が許せない気持ちも増してしまいます。
大きな不安が押し寄せているときは、気持ちに余裕がなくて、幸せや楽しさを自慢してるように感じ取れちゃうことってあるんです。

彼が精神的にも肉体的にも余裕がある状況であれば、まいさんが不安でしがみついてしまったり、親友への嫉妬心など、少しでもまいさんが楽になれるように、できる限り耳を傾けてきていたんだと思います。

もしかしたら、彼のお仕事が多忙になったり、精神的にも肉体的にもいっぱいいっぱいになっていても、なんとか時間を作って少しでも楽になれたらと手を差し伸べようとしてきたけれど、限界を超えてしまって続けることができずに、苦しく思うようになったのかもしれませんね。

まいさんは彼の話にどれだけ耳を傾け、彼はどれくらいまいさんの話に耳を傾けてくれたでしょうか?

 
不安な気持ちというものは、残念ながら消し去ることはできません。
誰かに収めてもらうこともできないです。

それは、不安だと感じているのがまいさん自身だからです。
まいさんの中で、今まで経験したことなかったことや未来に起こるようなことを想像した時に生まれる感情が、不安だからです。

まずは、誰かにゆだねる前に、ご自分のできる範囲で「私は自分で思っていた以上に不安に感じているんだな」と受け入れてみてください。
不安に向き合うことは怖いかもしれませんが、ちゃんと感じるようにしてみたら意外に受け入れられると思います。

そして、現実に起こっている状況を見ると、不安に振り回されたり、まだ起きていない未来の不安に飲み込まれたりしなくなります。
少しずつ、まいさんのできる範囲で感じるようにしてみてください。

不安に飲み込まれないようになってくると、ご自分以外の状況や心境が見えるようになるので、対等なお付き合いをすることができて、順調なパートナーシップを育むことができるようになります。

ひとりで不安と向き合うことはとても怖いでしょうから、慣れないうちは、よかったら私たちカウンセラーにお手伝いさせてくださいね。

 
まいさんにとって、楽しみや喜びがあふれる人生を歩めますように。

ご相談ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

鋭い洞察力とユニークな分析から、その人に合ったわかりやすい例え話を用いて、悩みが解決したように感じるパワフルさや、深刻さを笑いに変える明るさが人気を得ている。 どうしたらいいかわからずモヤモヤする事などに通訳者のようなアプローチを信条とし、本音の部分を引き出すお手伝いを特に得意とする。