yukoさんこんにちは。はじめまして。 ご相談を担当させていただく大谷です。 よろしくお願いします。さて、新しい家族での楽しい生活が始まると思っておられたかと思いますが、ご 主人のご家族に対する振る舞い、とても辛い毎日をお過ごしのことと思います。 さて、yukoさんはモラルハラスメントについて色々なことを調べられたのですね。 ご主人がどうしてそのような振る舞いをされるのか、ご主人の心の動きは既にあ る程度ご理解いただいていると思いますが、先ずはここで少しおさらいをしてみ たいと思います。 先ずご主人の振る舞いを見ていると、気持ちに全く余裕がないですね。 yukoさんやお子さんにも優しく接することができない状態です。 では、どんな時に人間は心の余裕を無くしてしまうのでしょうか? それは、自分が悪いと感じたり、自分は役に立っていないと感じたり、自分には 愛される資格がないと感じたりと自分自身で自分のことを責めているときです。 人間は、あたかも自分の周りの状況や誰かによって傷つけられたと感じますが、 同じ状況や同じように発した誰かの言葉や振る舞いでも、平気な人もいます。 ということは、どう感じるかはその人の心が反応するのですから、もし何かで傷 つくとしたら、自分の心の内側にある問題でしかありませんね。 すなわち、傷つくとは、自分自身で自分を責めていることになります。 ご主人も心に余裕のない状態ですから、常にご自分のことを責めている事になり ます。 例えば、ご相談にありました “気に入らなければ実家に帰ってき、メールをしても返事はありません。電話を しても出ません。何度もかけると、電源を切られます。” という行動は、ご主人が駄目な自分を感じて(駄目な自分と同じなのですが、あ るいは愛されていない自分を感じて)、yukoさんに傷つけられたということを yukoさんにアピールしているのと同時に、yukoさんに対して攻撃をしているので すね。 攻撃されているのですから、当然yukoさんも辛くなりますね。何か私が悪いこと でもしたのだろうか・・・などという気分になるかもしれません。 しかしここでyukoさんに気づいて欲しいのは、ご主人が子供のように稚拙な手段 でyukoさんに接して来ていることです。 ある意味ではご主人の甘えの部分かも知れませんね。 そんなご主人の行動をまともに受け取ってしまっているのが、yukoさんなのです。 言わば、yukoさんの方が大人であるにも関わらず、子供のような振る舞いをする ご主人に振り回されているのです。 まるで、大きな図体をした像が、小さなネズミに追いかけられてあたふたとして いる感じではありませんか? さて、話を元に戻すと、ご主人がどうしてご自分をそんなにいつも責めているか (あるいは、愛されていないと感じているか)は、おそらくご主人の子供時代の 経験が元になっているかも知れません。 ご主人の心の中に、子供時代に未消化の感情が残っているようです。 この感情が消化されたときに、癒されたときに、ご主人は今のような子供のよう な行動を取らなくなられると思います。 次に、yukoさんは、 “子連れ再婚で引け目を感じていますから言われるがまま我慢することが多いで す。” と書かれていますが、どうしてyukoさんがそんなに引け目を感じなければならな いのでしょうか? またこの気持ちは、”二度と同じ繰り返しをしたくないから。”という離婚の経験 を心の中で「失敗」と感じておられる部分とも密接に繋がっているようです。 ご主人との再婚は、どんないきさつがあろうともご主人も最終的に選択された結 果です。何もyukoさんが一人で決めたことではありません。合意の上の事なので す。 ご主人は、yukoさんが子連れ再婚であることを知った上でyukoさんと一緒に生き ていくことを選択しているのです。 ここは、ご主人に一緒に生きていくと選ばれた自分の価値をしっかりと受け取っ てください。 また、離婚は、失敗ではありません。 結婚はお互いの関係性ですから、うまくいかないこともあります。 パートナーシップは一番近い他人の関係ですから、そこにお互いの人間に対する 関係が凝縮されて現れます。「結婚は人生の問題集」という言葉が示すように、 様々な問題が出てきます。 その経験を糧として新しい人間関係を作り出していけばいいのではないでしょう か? yukoさんの楽しい人生を作っていけばいいのではないでしょうか? 一番大切なことは、yukoさんがどう楽しく生きるか、なのです。 それはまた、お子様にとってもとても素敵なプレゼントです。 仮に、yukoさんがお子さんのために離婚を我慢して、辛抱して人生を送っていた としましょう。 お子さんは、そんなyukoさんに何を感じるでしょうか? 「私のためにお母さんは辛抱している・・・」 そんな気持ちになると思いませんか? お子様の為にも、yukoさんが楽しく生きること、これがとても大切なのです。 さて、ご主人との関係に戻りましょう。 yukoさんには、選択の自由があります。 人間の持っている最も大きな力、それは選択の力です。 人間は選択ができないと考えた途端に追い詰められた感じになって、苦しくなっ てしまうのですね。 いつでも、どんなときにでも、必ず選択肢はあります。 今の状況では、 ○ご主人ととことん向き合ってみて幸せな家庭を作っていく ○ご主人のことは諦めて、放っておく ○ご主人のことは諦めて離婚する などの選択肢があります。 yukoさんは、いずれの選択も可能なのです。そして、ご主人との関係の選択権は、 yukoさんにあるのです。 先ずは、ご主人との関係をどうするのか、yukoさんが選択をしてください。 いずれにしても、yukoさんの本気の選択が必要になります。 ここで、yukoさんがいずれかの選択をされる場合、「怖れ」からの選択はしない でください。「別れてしまったら、どうやって食べていこうか?」とか「向き合 っても傷つくだけだ」などが「怖れ」からの選択になります。 怖れから選択した場合、その結果はうまくいかないことが多くなります。 本当にyukoさんが、ご主人との関係をどうしたいか、で選択してください。 仮に、yukoさんがご主人と向き合ってみようと決意されたならば、先ずはご主人 を怖れずに、ご主人と自分に信頼をおいて、yukoさんの本当の気持ちやご主人へ の愛を伝えてみてください。 その結果、ご主人がどんな行動をとろうと、今の状態よりきっとyukoさんの気持 ちが楽になります。 先にご主人の心の動をおさらいし、その原因をお話ししましたが、ご主人の心の 扉は1度や2度のコミュニケーションでは十分に開かないと思います。これを繰 り返していくうちに、ご主人の心の扉が開いていくと思います。 ご主人にカウンセリングを受けていただくとしても、ご主人とそのような話がで きるには、先ずはyukoさんがご主人とコミュニケーションをある程度取られてか らでないと難しいと思います。 yukoさんもこの状況を一人で乗り切られるのは辛いことと思います。 電話カウンセリングでカウンセラーとお話されながら進められると良いと思いま す。 回答がお役に立てれば幸甚です。 ありがとうございました。 |