どうすればいいのかわかりません

相談者名
ぴんくいるか
私自身、父がアルコール依存だった為、昔からカウンセリングに興味を持ち、独学してきました。
夫30台後半、私30台前半。
出逢ってから8年経ってます。
別れと再交際を繰り返し、3年前に結婚しました。
夫は極端な性格の持ち主で、結婚してから赤ちゃん言葉を使ったり私に理想の母親像を求めてくる事が増えました。
私自身、男性に理想の父親像を求める事が多く、夫の事も理解できるのですが、もう疲れました。
何度も気持ちを持ち越そうとしてきましたがもう限界です。
甘えたくても甘えられずに苦しいです。
離婚を決意したものの、こちらの電話カウンセリングで早まらないようにとも言われ、どうすればいいのかわからなくなってしまいました。
私自身はカウンセリングを受けて自分自身を癒したいのですが、夫はカウンセリングに否定的です。
助けてください。
夫への罪悪感から夫を見捨てる事になりそうでなかなか身動き取れません。
カウンセラー
池尾昌紀
ぴんくいるかさん、こんにちは。

池尾昌紀と申します。ご相談ありがとうございます。

ぴんくいるかさんのご相談を読ませていただき、「どうすればいい
のかわからない」

という言葉どおりの内容に、胸を打たれました。

とても苦しい状況が伝わってきます。

今まで何度もあきらめようと思われたでしょうが、それでも、ここ
まであきらめないで

がんばってきた自分を、まずは誉めてあげてください。

本当に本当に、がんばってこられたのですね。

心理学のアプローチのひとつは、幼い頃の体験が今の状況を作って
いるというもの
ですので、その視点で見れば、お父さんがアルコール依存症だった
ことが、今の旦那さん
との関係に影響していると言えるのかもしれません。

お父さんが苦しんでいる、そしてそのことで家族が苦しんでいる
時、子どもは親を助けたいと
真に望み、けれども、幼い自分では何もできないことを、まるで自
分のせいで家族が苦しんで
いるかのように責めてしまうことがあります。
また、もしかしたら、苦しんでいるお父さんや家族を見捨ててし
まった、という思いもあるかも
しれません。

「助けられなかった」という思い。
「見捨ててしまった」という思い。
それは、そのまま。今のパートナーに写し出され、
私は目の前にいる人を「助けられなかった」、という思い
そして、目の前にいる人を「見捨ててしまう」という思いに重なります。

実は、その思いは、自分自身にも重なっていることがあります。
私自身もまた、助けて欲しいのに助けてもらえないのではないか。
もしかしたら私自身が見捨てられてしまうのではないか。
そうした怖れが様々に絡まって、今、身動きが取れなくなってしま
うのかもしれません。

では、この苦しい状況をどのようにして切り開いていけばいいので
しょう。

ぴんくいるかさんは、「出逢ってから8年」「別れと再交際を
繰り返し」
けれども「3年前に結婚しました」と書かれておられますね。
思い出していただきたいのです。
なぜ、別れを繰り返しながら、最後には結婚を決意したのかとい
う、その理由を。
そのまま別れることもできたはずです。
けれども、何故、別れなかったのでしょうね。
そして、結婚されたのでしょうか。
そこには、何か大きな理由があったのだと僕は思います。
それは、後ろ向きの理由ではなく、二人が一緒にいることで輝く理
由があったのだと
僕は感じます。

お二人が別れたほうがいいのか、それとも続けたほうがいいのか、
僕には答えはわかりません。

けれど、付き合いだした当初、あるいは結婚した時にあった
二人が一緒にいる価値を見直した時、次のステップが見えてくると
思います。

どの道を選ぶにせよ、自分自身が納得することが大切だと思うのです。
そのために、今まで一緒にいた価値を見つめ、
そして、それは十分達成されたのか、この先も続いて行くのか
それを見て行ってはいかがでしょうか。
まずは、二人の原点に戻ってみましょう。

ぴんくいるかさんは、本当に苦しいさなかにおれますが、
それでも、光はあると僕は感じています。
なぜなら、最初にも書きましたが、あなたがまだあきらめていない
からです。
こうして、ご相談をしてくださっているからです。
あなたがあきらめていないのなら、必ず道は開けると僕は思います。

ご相談でも書かれているように、カウンセリングを受けて自分自身
を癒したいという
決意があるなら、是非、それをもっと進めてみてください。
確かにご主人はカウンセリングに否定的かもしれませんが、
夫婦というのは、心が離れているようでも、実はつながっているも
のですから、
自分が進めば、相手も進み、状況が変化していくことは、実際のカ
ウンセリングの
中で少なくありません。

最初は一緒でなくてもいいのです。
まずは自分が最初に楽になることを許可しましょう。
それは見捨てることでも、自分についてきてくれないことを恨むこ
とでもないのです。

それが、お二人が幸せになる第一歩であると僕は感じます。

もし機会がありましたら、是非、またご相談ください。
ぴんくいるかさんが幸せになるお手伝いが少しでもできたら、
こんなにうれしいことはありません。

ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

名古屋を軸に東京・大阪・福岡でカウンセリング・講座講師を担当。男女関係の修復を中心に、仕事、自己価値UP等幅広いジャンルを扱う。 「親しみやすさ・安心感」と「心理分析の鋭さ・問題解決の提案力」を兼ね備えると評され、年間300件以上、10年以上で5千件超のカウンセリング実績持つ実践派。