セックスレスだけではない心の痛みをどうしていけばよいのか・・・

多くのカップルは結婚すると、次に話題となるのは子供のことですね。
子供がなかなか出来ないと、産む方の女性側としてはいろいろなプレッシャーがかかります。
わたくしの友人が不妊治療をしているのですが、病院に行くたびに治療とはいえ
体を検査されることに屈辱的な気持ちになるし、ホルモン治療なので体もしんどく、
子供が欲しいとはいえ時々メゲてしまうと打ち明けてくれたことがあります。

それゆえ奥様にとってパートナーであるやさ男さんが不妊治療に協力してくれたのは、
とても心強かったのではないでしょうか。
不妊治療に一緒に取り組んでくれたことで、彼女はやさ男さんの愛情をしっかり感じていた
ことと思います。

その状況の中での流産という結果は、本当に残念なことであり、
お二人ともさぞや心を痛められたことでしょう。
奥様としては、努力したのにそれが実らなかったという挫折感や
私の行いや心持ちが悪いのではないかと自分を責めたり、
子供を作れなかったことに対してパートナーに申し訳ないという気持ちで
苦しまれたのではないでしょうか。
彼女はこういう気持ちをやさ男さんに表現するほうでしょうか。
推測の域なのですが、仕事やバレーに没頭していたあたり、
ひょっとして奥様は自分の気持ちを伝えることを遠慮するほうではありませんか。

一方、やさ男さんは、仕事に忙しく自分の殻にとじこもってしまったとありますが、
そういう奥様に対してどんなふうに声をかけてあげていいのか、
どういう態度をとってあげていいのかわからなかったこともありませんでしたか。

お互いに相手に対する申し訳なさや力不足を感じるがゆえに、
外の世界に気持ちを向けてしまい、二人背中をむき合わせて
コミュニケーションがとれていなかったように感じました。

セックスにおいて子作りということを意識すると、
自由に気持ちを開放して楽しむ時間というよりも機械的な作業になってしまい、
まるでセックス＝義務のような感覚におちいると思います。
今の奥様にとってセックスは子作り作業を失敗した辛い気持ちを思い出させる象徴に
なっているかもしれませんね。
申し訳ない気持ちで一杯になっている彼女に必要なものは、
こんな私―子供が作れなかった私、セックスすることが怖くて拒んでいる私
を許してありのまま受け入れてくれるという感覚なのかもしれません。

子供よりもセックスよりも彼女のことを何よりも大切に思っていることを
たくさん言葉で表現して伝えてくださいね。
ここにこうやって相談されるぐらいですもの。
奥様のことを本当に大事に考えてあるんだなと思いました。

やさ男さんはすでに十分に奥様をサポートできていらっしゃると思います。
自分がそばにいることが彼女の安心と心の回復につながることだと自信を持ってくださいね。
やさ男さんにはその力があるんですよ。
そして焦らなくても二人の仲がゆっくりよい方向に向かっていることを信頼してください。

お二人が心の繋がりを取り戻せますように。

今回のご相談ありがとうございました。