自分と親の幸せ

相談者名
ミサキ
はじめまして。いつも興味深く拝見しています。
夫婦関係のことで相談します。
彼と私は大学の同期で、1年生の頃に付き合い始めました。4年間平穏に過ごし、大学卒業と同時に遠距離になりました。私の仕事が忙しかったせいもあり、3ヶ月に1度のペースで会う日々でした。時々「ズレ」を感じることもありましたが、離れているのだから仕方ない、別れるほどのこともないと思い、そのまま4年間。今年結婚しました。
ところが(こちらの心理学講座にもありましたが)一緒に住み始めるとその「ズレ」はひどくなる一方でした。「こんな人だった?」とお互いに思っていたのだと思います。毎日の会話・行動はひどくギクシャクしたものになりました。その上、遠距離のためもともと少なかったHも結婚した途端にまったくなくなりました。今私は触れられることにも嫌悪感を抱いてしまいます。

「なんで結婚したのだろう」という問に対する答えは「意地」でした。幼い頃から私を思い通りにしようとしてきた両親の「遠距離なんて続くわけがない」「遠い所に嫁に行くなんて許さない」という言葉への反抗だったのだと思います。離れてみると、なぜあんなに意地になったのだろうと虚しくなります。

彼も私の虚しさや後悔を察したようでした。私が(結婚が原因かはわかりませんが)体調を崩し、安定剤を処方されたのをきっかけにやっと話し合いがもたれました。出した結論は「離婚」です。彼自身も私を女として見ることがもうできないそうです。
その話し合い後はいい関係を築いています。ただし友人としてですが。こんな形の夫婦があってもいいとは思いますが、彼の家は古い家業があるために、後継ぎを生まないとならないのです。それはもう私たちにはできません。
このことはまだ双方の両親には言っていません。意地を通したのに1年程度で帰るのを恥ずかしいと思う気持ちと、やっと決心して送り出してくれた両親への申し訳なさです。
別れてやり直したい気持ちと、親に対する申し訳なさで苦しいです。アドバイスがあればおねがいします。支離滅裂ですみません。

カウンセラー
中原謙一
ミサキさん、初めまして。

私は中原謙一と申します。

よろしくお願いいたします。

メールを読ませていただいて、私が感じたことがあります。

それは、お二人とも同じ気持ちだということです。

おそらく、彼も意地があったように、ミサキさんにも意地があったと思います。

そうすると、どちらも親に対しての反発から結婚を選び、結果として親に対して申し
訳ないという気持ちをお二人ともが感じているのでしょう。

ほとんどの人は、子供のころは親から愛されたい一心で親の言うことが正しい、親の
言うことが絶対と思い込みます。

ところが、第一反抗期や思春期に入ると、「私のやり方が正しい!」と親のやり方に
反発を始めます。

そして、「私のやり方が正しい、お父さん、お母さんのいっていることが間違ってい
るんだ!」ということを証明しようとします。

そして、究極の「お父さん、お母さんのいっていることが間違っている!」証明は、
子供が幸せにならないことです。

この反発する気持ちそのものは悪くはないのですが、多くの場合、反発すればするほ
ど誰か(ここでは親)に迷惑をかけている感覚になります。
結果として究極の選択をしてしまうわけですから。

そこで、私から提案があります。

ミサキさん自身が幸せになれば、この問題は解決します。

この場合、誰かに幸せにしてもらおうではなく、「私が私を幸せにしてあげよう」と
いう気持ちが必要です。

過程は何を選んでいただいても構いません。

結果として、ミサキさん自身が「幸せだよ!」と両親に対して胸を張って言えること
ができれば、申し訳ないという気持ちもなくなりますし、やり方にこだわらなくても
良くなります。

ミサキさんがミサキさん自身を幸せにする。

ちょっとこんな感じで自分を見てみませんか?

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

ミサキさんが幸せになるために少しでもお役に立てれば幸いです。

ありがとうございました。

 

この記事を書いたカウンセラー

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