元彼のことが忘れられず夫を愛せません

相談者名
美鈴
人生に希望が見出せず、これが“ウツ”なのかなと、精神科に行こうか迷いつつ検索をしていたら、このHPに出会いました。

私は今30歳の主婦で1歳の子供がいるのですが、元彼のことが忘れられません。
彼とは2年前に自分から一方的に別れ、今の夫と結婚しました。
夫はとても優しい人なのですが、性格や会話がどうしてもかみ合わないのです。
私が普通に無意識でやることが、私のして欲しくないことばかりで、価値観の違いでしょうから、夫は悪くないとわかっているのですが、何もかも夫のせいにして怒ってしまいます。
このまま一生、夫にガミガミ言いながら、何のときめきも感動もなく、虚しさと憤りばかりを感じて、あと何十年も一緒に過ごしていかなければならないかと思うと、未来に希望が持てないのです。

今は1日中子供と家の中にばかりいて、友達と会う気すら起こりません。
そうして思い出すのは、元彼と過ごした幸せで希望にあふれた日々です。
毎日2人で未来について語り合い、お互いに慈しみ尊敬し合い、彼と居る限り幸せだと信じていたのに、たった1度の彼の過ちをどうしても許せずに別れてしまいました。
育児の為に仕事をやめ、生活スタイルがガラリと変わり、気が付くと自分には何も残っていないことがわかりました。
彼と一緒に何もかもを失ってしまったように思えます。
そして元彼に新しい彼女が出来たことを知り、嫉妬で気が狂いそうです。

世の夫婦というのは、こんなにも虚しく、それでも我慢しながら30年以上も寄り添って生きているのでしょうか?
昔ちやほやされた時代のことばかりを思い出し、私の人生はこんなはずではなかったと、後悔ばかりしながら生きているものなのでしょうか?

あと2年間は育児に専念し、その後また再就職するつもりです。
夫を心から愛し、未来に希望を持つために、元彼を忘れたいのですが、忘れようとすればするほど思い出されてしまって、毎日朝になるまで眠れません。
「こんな状態は一過性のものだ、単なる育児ノイローゼだ」と言い聞かせながら、既に1年も経っています。
子供は世界中で唯一の生きがいです。育児がつらいとかストレスとか思ったことはありません。
しかし、やはりこのような状態が子供に悪影響を及ぼす前に(既に及ぼしているかもしれませんが)、何とか気持ちを入れ替えられるように、どうぞアドバイス頂けないでしょうか。

カウンセラー
根本裕幸(退会)
美鈴さん、こんばんわ。根本です。
ご回答お待たせしました。
ご相談ありがとうございます。

何かとっても“怒り”や“不満”を感じての毎日を過ごされているようで、とても辛そうですね。
この我慢があと30年以上も続くのか・・・と思えば思うほど、ほんとに絶望的になってしまうこともあるでしょう。

元彼のことを思い出したのはいつ頃のことでしょうか?
結婚しようと思いつつも、その頃から心に引っかかっていたのでしょうか?
それとも、お子さんが生まれることから、あるいは、結婚生活が始まってから、いろんなケースがあるかと思います。

たとえば、ある女性は元彼に振られた腹いせに付き合い始めた男性と結婚して、とても後悔の日々を送っていらっしゃいました。ご主人のことは嫌いではないんだけど、結婚して家庭に入って以来、毎日元彼のことを思い出してしまい苦しい毎日だったようです。
特にご主人に不満を感じ始めてからは、ますます元彼のことをいとおしく思うようになってしまい、いてもたってもいられない状態でカウンセリングにいらっしゃったんです。
彼女が特にしんどさを感じるのは、会話とセックスで、元彼の男性的なそれらの態度が懐かしくて仕方なくなってしまっていました。
いろんなセッションを繰り返して、元彼を手放せてご主人を選び直せましたが、その間に何度も離婚したい欲求に苦しめられてもいらっしゃいました。

また、ある方は逆にご主人への態度に不満を感じ始めてから、元彼のことを思い出して「あの人ならきっとこうしてくれた」「あの人なら、きっとこう言ってくれた」といちいち比較を繰り返してしまっていました。
それでご主人が逆切れして別の女性に走ってしまっていたのですが、彼女もやはり、昔の彼への執着を手放せないままでいたんですね。

美鈴さんの場合は、この二人とはまた違ったものなのかもしれないけれど、もしかしたら、過去の恋愛をきちんと心の中で清算できないまま、ご主人と結婚してしまったのかもしれませんね。
そして、その思いやご主人への不満を一人で溜め込んでしまっているのかもしれません。
それは本当に辛いことだし、しんどいことだろうと思います。
特に元彼が素敵な人だったとしたら(そういう風に今は思えるだけだったとしても)、後悔は尽きないような気がして、絶望してしまいますよね。

> 夫はとても優しい人なのですが、性格や会話がどうしてもかみ合わないのです。
> 私が普通に無意識でやることが、私のして欲しくないことばかりで、価値観の違いでしょうから、夫は悪くないとわかっているのですが、何もかも夫のせいにして怒ってしまいます。

不満がずいぶんと溜まってしまっているのではないでしょうか。
価値観の違いや会話のすれ違いはそれだけでストレスを感じてしまいますね。
どちらかが“妥協”しなきゃいけないような気がして、それだけでもうっとおしかったりするでしょうし、話をするのも嫌になってしまうかもしれませんね。

でも、どうしてご主人のせいにしてしまうんでしょうね?
悪くないと分かっていながら怒ってしまうとしたら、その後はとっても嫌な気持ちが残るかと思うんですね。

もしかしたら、美鈴さん自身、それくらい自分のことを嫌って、自己嫌悪されているのかもしれません。
自分をめちゃくちゃにする代わりに、ご主人を責め立ててしまうのかもしれません。

> そうして思い出すのは、元彼と過ごした幸せで希望にあふれた日々です。
> 毎日2人で未来について語り合い、お互いに慈しみ尊敬し合い、彼と居る限り幸せだと信じていたのに、たった1度の彼の過ちをどうしても許せずに別れてしまいました。

このことがずっと心残りになっているみたいですね。
今のご主人に不満や我慢がある分だけ、過去の幸せに色を付けてしまうのが僕たちの気持ちではあるけれど、元彼との別れに強い後悔を感じているみたいですね。

彼はどうしてその過ちを犯してしまったのでしょうね。
そして、あなたはどうしてそれが許せなかったのでしょう?

> 育児の為に仕事をやめ、生活スタイルがガラリと変わり、気が付くと自分には何も残っていないことがわかりました。
> 彼と一緒に何もかもを失ってしまったように思えます。
> そして元彼に新しい彼女が出来たことを知り、嫉妬で気が狂いそうです。

振った側、それも一瞬の気の迷いのような別れを選んだ場合には、いまだに「彼は私のもの」という感覚が残ってしまうことが多いんですね。
そうすると元彼なのに、新しい彼女ができるとまるで浮気をされたように嫉妬してしまうことがあります。
それくらい美鈴さんは彼に執着してしまっているのかもしれませんね。

今、美鈴さんが我慢してることってどんなことなのでしょうか?
また、美鈴さんは今、どんな犠牲をしているんでしょうね。

> 世の夫婦というのは、こんなにも虚しく、それでも我慢しながら30年以上も寄り添って生きているのでしょうか?
> 昔ちやほやされた時代のことばかりを思い出し、私の人生はこんなはずではなかったと、後悔ばかりしながら生きているものなのでしょうか?

そういう方も中にはいらっしゃると思いますが、とても空しく、惨めで、さびしい人生になってしまいますよね。
でも、今の美鈴さんの気持ちを考えると、30年も我慢なんかできない!ってのが本音ですよね。
だとしたら、それを変えて行こうと思ってください。
どんな形になるのかは分からないけれど、そんなの辛すぎて嫌だ!と思ってください。
そこから始めてみましょうね。
そして、元彼への執着を手放したり、今のご主人ともう一度向き合いながら、改めて自分の人生を選択して行きましょう。

> 夫を心から愛し、未来に希望を持つために、元彼を忘れたいのですが、忘れようとすればするほど思い出されてしまって、毎日朝になるまで眠れません。

仕事を辞めたことや家に入ることにすごく抵抗を感じていたのでしょうか?
忘れようとすればするほど、くっきりと心の中に思い出が浮かび上がってくるものと思います。
カウンセリング的に見れば、この元彼のことを思い出してしまうことにも何かの意味があります。
今のご主人への不満を表したり、悔恨の念を表したり、未来への不安を表したり。

> しかし、やはりこのような状態が子供に悪影響を及ぼす前に(既に及ぼしているかもしれませんが)、何とか気持ちを入れ替えられるように、どうぞアドバイス頂けないでしょうか。

気持ちは天気みたいなものですから、なかなか自分の思い通りにコントロールすることって難しいと思うんですね。
だから、うまいことやろうとすればするほど、悪循環にはまってしまいます。
今の自分の気持ちにまずは許可を出してあげてみませんか。
そして、美鈴さんの「気持ちを入れ替えたい」という状態を目標にしてみましょう。
その中では、先ほども申し上げたように、元彼のこと、今のご主人とのこと、そして、自分自身について、向き合っていかれることをお勧めします。

なぜそうなってしまうのか?を理解したり、誰かのせいにするのではなく、素直に自分の問題として捉えてみたり、ご主人や元彼との関係をきちんとまっすぐ見つめてみたりすることも大切なことです。

そして、美鈴さんにとって、胸を張って「これが私の幸せ」と感じられる状態を創っていきましょう。
人の気持ちは変えられないけれど、自分自身を変えていくことは、自分次第で可能です。
大切なお子さんのためにも、あきらめずにがんばってくださいね。
応援しています。

ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

退会しました。