好きな人々なのに・・・

相談者名
フラン
こんにちは。ここ3,4年は同時期にあまりにもつらい出来事が重なってしまったため、体力的にも精神的にも疲弊して、外出することができませんでした。外界との接触をほとんど絶ち、両親と心を許せる友人としか話せないという生活を送ってきました。きっかけについて、あまり詳しくは書けませんが、人間関係に距離を置きたい、一人になりたいと切望していたため、誰の声も届かない場所にいて自分を守るという消極的な選択をしました。
しかし、3ヶ月前に自分から動くことをあきらめていた私に信じられない出会いがありました。直感的に、やっと心の流れが変わるふさわしい時期がやってきたんだと思いました。彼の真摯な言葉や態度が、閉じていた心をほどいてくれたようで、穏やかで、優しく、新しく得体の知れないこの感情をいつまでも持っておきたいと思うほどでした。恋愛とか、すぐに考えてしまうのがもったいないほど、大切で、人生でそんなにあることじゃない貴重な出会いだったと思います。ですが、社会生活からあまりにも遠ざかっていたので、どんな風に彼のいる社会と繋がっていけばいいのか、こころで動く感情をどんな風に現実で実現させればいいのか、悩んでしまっています。私は幼いころから、自分の世界のエネルギーがとても強く、いったん目の前で起こる事態を理解してしまうと、支えきれず、自分にとって大切なものであるほど、真剣にうけとめたい反面、いろんな身体症状に押しつぶされてしまいます。現実の変化に必ず心が逆らうんです。もっと肩の力を抜いて楽しめたらいいのに。。。この感覚がうまく伝わっているかどうか不安ですが、私はあきらめたくないです。変わりたいし、出会いの奇跡を信じたい。これからももっと新しく、現実を含めた、自分らしいゆっくりとした時間を見つけることはできるでしょうか。信じたいけど、今は涙がとまりません。
カウンセラー
中原謙一
フランさん、こんにちは。

ご相談ありがとうございます。

私はカウンセラーの中原謙一と申します。

相談内容を読ませていただいて、私がいちばんに感じたことですが、フランさん、本
当によくここまで独りで頑張ってきましたね。

フランさんは、本当はすごく責任感が強く、そして全部自分で背負ってしまって、
「私がやらなきゃ」という気持ちがメールからも溢れてくるように感じます。

逆に、責任感が強すぎるからこそ、「私にはできない」と自分のからに閉じこもって
しまったんでしょうね。

しかし、そこから出てくる選択ができたこともすごいですし、もう一度チャレンジし
ようという意欲もすごく感じます。

ただ、フランさんのいい所は、逆にフランさんを追いつめてしまう「諸刃の剣」にな
りますので、今はこの責任感がフランさんが「伝えたい」「変わりたい」「どうにか
したい」という想いにプレッシャーをかけてしまっているのではないかと感じます。

おそらく、フランさんは自分に対して「頑張らなきゃ」というのをいっぱい言ってま
せんか?
この「頑張らなきゃ」というのを言葉でも心でもいっぱい言ってしまうと、「自分は
頑張っていないんだから」と勝手な解釈をしてしまって「もっと頑張らなきゃ」とさ
らに自分を追い込んで、これが「焦りや不安」を産んでしまいます。

この「焦りや不安」がさらに「頑張らなきゃ」を産んでしまって、ずいぶん自分を追
いつめてしまったのではないでしょうか?

そして、「もう頑張れない」ところでフランさんにとっての消極的な選択をしたので
はないでしょうか?

もう一つ、フランさんの持つ心の癖の一つとして「人に迷惑をかけてはいけない」と
いうのがすごく感じられます。

この「人に迷惑をかけてはいけない」というのがあるとどんどん自分で抱え込んで、
すぐにいっぱいいっぱいになってしまって、結果として「できなかった」とか「うま
くいかなかった」などの自己嫌悪を作りだしてしまいます。
これも消極的な選択の理由になっているのではないでしょうか?

私は、この「消極的な選択」も悪い選択ではないと思っています。
あの時のフランさんにはその選択が必要だったでしょうし、それがなければ本当にフ
ランさん自身が壊れていたかもしれません。
フランさんにとっての「自分を守るという消極的な選択」は無駄ではないと思います。

さらに、その選択があったからこそ、「信じられない出会い」があったのだと私は感
じます。

結論を言いますと、もっと新しく、現実を含めた、自分らしいゆっくりとした時間を
見つけることはできます。

そして、私から提案があります。
今はできなくてもいいですので、まず「頑張った自分」を褒めてください。
どうしても人間「結果」を見てしまって「過程」を評価しなくなりますので、ここで
「頑張らなきゃ」が出てきてしまいます。

でも、フランさんは頑張ったんですから、それをいっぱい褒めてください。

そして、自分一人で抱え込むのではなく、「誰か」に助けを求めてみてください。
それが自分の大切な人でもいいし、カウンセラーでもいい、「自分一人で抱え込まな
い」ことが大切になります。
大切な人に助けてというなんて、その人に迷惑がかかるじゃないか、と思ったら、迷
わずカウンセラーを使ってください。

誰だって一度うまくいかなかった世界にもう一度チャレンジしようというのは怖いん
ですよ。
私自身、昔失業していて、再就職しようとしたときはすごく怖かったのを覚えていま
す。

怖くて当たり前ですし、不安になって当たり前なんですよ。

でも、その気持ちですらもう独りで抱え込まなくてもいいんです。

よかったら、私たちカウンセラーにお手伝いさせていただけませんか?

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
フランさんのより良き人生に、少しでもお役に立てれば幸いです。

ありがとうございました。

中原 謙一

この記事を書いたカウンセラー

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