強迫神経症(不潔恐怖)と診断され約7年経ちます

相談者名
りんご
症状がここ数年悪化する一方です
4年前に家を購入した時<夫が折角買った家、完璧に.いつでも綺麗に>と気負いすぎ、私はそうしたい.できると思ってたしそれに近付ける様最初は私なりに頑張っていたけど、結局は出来もしないのにただ理想を高くしてただけで自分で作った高い理想についていけなくなり高い壁に塞がれ、何もできなくなってしまいました。
恥かしい事に、家の中は4年前に慌しく荷物を運び込んだ、引越し直後とほぼ同じ様な状態です。散らかってる.片付いてないとかの次元ではなく滅茶苦茶なのです。片付ければいい事ですが、何から手をつけたらいいか判らないというのもありますがそれらを触ると今度は自分が汚れてしまうと思ってしまいます。汚れた自分を気の済むように綺麗にする作業は大変な体力.気力が要ります。入浴には3~4時間、酷い時には5時間かかります。
一般に人様が1日でこなす事(掃除.洗濯.食事.睡眠等)を何日もかけないと出来ません。しかし出来ない出来ないと、病気を理由にただ怠けている様な自分にとても腹がたちます。夫は週末しか帰れない仕事をしていますが、私のエスカレートする強迫行為につきあうのが疲れたらしく最近は家に帰ってくる事もなくなりました。
でも不仲という訳ではないのです。夫婦でありながら寂しいけど離れていた方がお互いを思いやれるといった感じです。
一生に1度の大きな買物、夫も夢だっただろうマイホームに夫は帰れない.入れない。私がそうさせているのです。
でも夫は、私を責めたりする事はありません。私はただただ申し訳なくて。
私がいなければ夫は自分の家で自分の生活ができるのに。

私は自分が嫌いです。やりたくもない強迫行為をする事により自分に罰を与えている様な気もします。同時に、終わった後には「あんなに嫌な事.面倒な事をよくやった」と自分を褒めている様な部分もあります。
本来なら不必要な事をやり、褒めるような事柄ではないのに。

最近は体にも支障がでてきて特に足全体が浮腫み膝は曲げると痛く足首下はクルブシが見えない程腫れて甲全体がドス黒く、今は歩く事は勿論立ってる事すら辛くて激痛で毎日唸ってます。病院に行けばいいのですが不潔恐怖の私にはそれもとても躊躇します

カウンセラー
ながのひろみ
はじめまして。ながのと申します。
今回のご相談ありがとうございます。心身ともにさぞや辛い日々を送っていらっしゃることかと思います。
その後お体のほうはいかがでしょうか。大変気になっております。
彼に相談して一緒に病院に行ってもらうことはできますでしょうか。
行くことはとても勇気がいるかもしれませんが、体を治すことは
愛する彼のためになると思ってチャレンジしてみてくださいね。

家の中がまだ引越し直後状態であるということですが、
心理学的には部屋の状況はその人の心を表すといいますから、
りんごさんの心もたくさんのダンボールが積み上げられている状態
なのかもしれませんね。
私にも経験がありますが、きちんと整理整頓しようという気持ちが
強いほどかえって腰が重くなってしまいますよね。

文面を拝見するに、りんごさんは心底から自分をひどく責めて
いらっしゃるように感じます。ご自分でも気付いてあるようですが、
反省したり悔やんだりという通常のやりかたでは収まらないので、
苦しみ抜くという手段を選んで自分に罰を与えているようにも思えます。
それは強迫行為にとどまらずパートナーへの罪悪感や自分の体を
痛めつけることとして出ているのかもしれません。
りんごさんは彼が家に帰れないことに対して申し訳ないと思って
いらっしゃいますが、強迫行為を強化することによって
最愛の人を自分から遠ざけるという罰を自分に与えているようにも
感じられます。

そうは言っても表面の意識ではやりたくてやっていることではない、
止めたいことなのにそれができない、そういう行動する自分に対して
余計に腹立たしい気持ちをお持ちでしょう。
それがまたますますしんどくさせているのではないかと思います。

私は罰を受けるにふさわしいと思わせる出来事があったのでしょうか。
自分が汚れやすいものという感覚はどこから来たのでしょう。

私は何も出来ていない、こんな私は申し訳ない・・今はこのような気持ちが
強いかもしれませんが、りんごさんの中にとても大きな慈愛の心があるのは
お気づきでしょうか。
私たちは自分を責め始めるとそれがあまりにもしんどいので、
つい他人を責めることをついしてしまうんですね。
でもりんごさんはこの苦しみの中でも決して他人を攻撃していらっしゃいません。
誰も責めずにとことんまで苦しみを一手引き受けることは
なかなかできることではないと思うんですね。私は菩薩様の精神を感じます。

自分が出来ていることを認めてあげてくださいね。
りんごさんはこんなに苦しい状況でも生活できているのですよ。
他の人がまったく同じ状況だったら出来ないことかもしれません。
時間がかかっても家事が出来ていること、しんどくても片付けようと頑張ろうと
している自分がいること、彼の思いやりが十分感じれること、
意に沿わない強迫行為だけれど自分を褒めてあげれること・・
出来ていることのひとつひとつを大事に扱ってあげてください。

そしてりんごさんの中の小さな子供がいるとイメージしてみてください。
その子は自分のできる範囲でなんとか懸命にやろうとしています。
一生懸命生きていこうとしています。
その子をどうぞ認めてあげてくださいね。

りんごさんが少しでも罰することから解き放たれて、こころ穏やかな日々が
送れますようにお祈りしています。
私たちでよければいつでもサポートさせていただきますので、
いつでもお電話くださいね。

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