本当の幸せはどこに?

相談者名
さくら
こんにちは。

彼とは友達関係でした(体の関係はありません)が、友達には私たちは暗黙のうちに付き合っていると思われていました。そのくらいいつも一緒で仲がよかったのですが、なかなか彼が核心を突いた言葉を言ってくれないので、自分から勇気を出して言いました。「好きです」と。でも、彼の答えは「ただの友達」でした。即答でした。なんとも納得できなかったのですが、現実を受け入れるしかありませんでした。でもその後も彼とは変わらず良い友達関係を維持してました。しかし、いつも「どうして??」という気持ちが離れませんでした。

ある時、そのことに関してあまりに落ち込んでいた私を見たある友達が「内緒にしてくれって言われたんだけど」と言ってぽつぽつと語りだしました。

彼は私との交際を真剣に考えていた時期もあったようなのですが、彼のお父さんもお母さんも病気で入退院を繰り返すようになっていました。彼は一人っ子なので当然世話をするしかありません。彼としては、付き合うならきちんと結婚を考えたいし、相手を幸せにしたい。だけど、今自分は相手を幸せにするどころか、大変な思いをさせることになる。どこか旅行に連れて行ってあげることすらできないし、親で手一杯で子供を育てるどころではない。自分といるときっと彼女は今のように心から笑うことも減ると思う…やっぱり今は付き合えない。誰かが幸せにしてくれるならきっとその方がいい、と言ったそうなのです。

彼のご両親は今も変わらず入退院を繰り返していて、まだ後どれだけこの状態が続くかも分かりません。私としてはもちろん親の世話もしてあげたいとは思うのですが、言うほど簡単なことではないのかもしれませんし、また、今は彼に何を言っても無駄なような気がします。彼はそういう人なんです。
実はわたしはもう36歳で、できれば結婚もしたいし子供もほしいです。

彼からは「ただの友達」と言われてはや3年になろうとしています。彼のことは今でも大好きです。やはり、情況が変わるのを待つべきなのでしょうか。しかし自分の年齢がどうしても「待つ」と言う選択肢を横に押しやってしまいます。

どうしたらいいのか自分でも良く分かりません。お願いします。前へ進んでいくためのヒントをください。

カウンセラー
中原謙一
さくらさん、初めまして。
私は中原謙一と申します。

よろしくお願い致します。

文章を読ませていただいて、私が感じたことですが、前へ進むためにさくらさんがで
きることはまだあります。

そのためには、なぜ彼が「ただの友達」と言わざるを得なかったのかを察する必要が
あります。

一般的に、大好きな人には幸せになってもらいたいというのは誰にでもあります。
ただ、自分と一緒になることでたくさんの苦労を与えてしまうと感じたとき、パート
ナーが幸せになれるとは思わないわけです。

これは彼の位置に自分を置いて考えてみて下さい。

もし、さくらさんの家族に寝たきりや障害者がいて、さくらさんが面倒を見なければ
いけないと思って下さい。
この状態で、彼が結婚してくれと言ってさくらさんはすぐに承諾できるでしょうか?

多分一瞬ちゅうちょするのではないかと思われます。

彼の中には、両親の面倒を一生見ていくという責任感があります。
その分だけ、彼がその責任を重く感じている分だけ、パートナーになる人にも同じ責
任を背負わせてしまうと感じている可能性があります。

だとすると、さくらさんはその責任を一緒に背負うだけの決意がいります。

その決意を彼に伝えることが出来れば、そして、さくらさんの意志の強さを彼が感じ
ることが出来れば、彼との関係を進めていくことも可能でしょう。

さくらさんには、彼が感じている「苦労」を苦労と感じないくらいの強い意志と決断
がいります。
そして、彼はパートナーに苦労をかけてしまうことに罪悪感を持っていることも知っ
ておく必要もあります。

正直言って、楽な道のりではありません。
彼を選ぶということは、一番辛い道を選択することになるかもしれません。
それでも、この道を選択されるというのであれば、いくらでもお手伝いをする用意は
あります。

幸せの概念は、人によって違います。
ただ、他人から与えられるものでないことは確かで、さくらさん自身が、「私が彼を
幸せにしてあげる」くらいの意欲が求められます。

チャレンジさせるかされないか、それは慌てて決めることはないでしょう。
じっくりと考えてみて下さい。
参考に「解夏」という映画を見てみて下さい。
ご存知かもしれませんが、主人公の男性についていく石田ゆり子が、さくらさんの彼
と進むべき道になります。

一人で考えない、一人で抱え込まないことです。
これが一番大切かもしれませんよ。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
さくらさんの人生に悔いのない生き方が出来る参考に少しでもなれれば、幸いです。

ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

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