「怒り」をどうコントロールすればよいのか?

相談者名
ゆき
こんにちわ。ゆきと申します。

私の悩みは、怒りを感じたとき、その思いを衝動的に相手にぶつけてしまうクセがなおらないことです。

普段は割と穏やかな方なので、その豹変ぶりに周りが驚くほどです。

端的に言えば「キレる」って感じかもしれません。
おさえようおさえようと思っても、腹の底から衝動的に怒りがわきあがってきて、コントロール不能な感じです。

そして、怒りをぶちまけたあと、「しまった」と思い、一人反省会になってしまいます。自己嫌悪でいっぱいです。

「あれは、自分も悪かったな」と思った時は、翌日にでも「言いすぎた」とあやまるようにはしていますが、やはりあまりの豹変ぶりに、相手がびびってしまい、その後の関係は、相手が私に対して腫れ物でもさわるように気を遣っているのがわかり、よけいに心が痛みます。
(仕事場でも恋愛でもしかりです)

もともと、人間関係や恋愛関係で悩みがあり、カウンセリングはかなり前から受けています。

カウンセリングサービスのことも、半年前から知り、電話カウンセリングを利用したり、講座に出たりしています。

おかげさまで自分のことは客観的に見れるようになって、自分がとても情熱的な人間であること、自分の生きづらさは、家族関係に起因していることはわかってきました。

カウンセリングを受けるようになってから、楽になった部分も、もちろんたくさんあります。

でも、どうしても、「怒り」をコントロールできず、困っています。

仕事場の上司からも、「君の怒っていること、主張していることはもっともな部分もあるけど、伝えかたを考えないと。ただキーキー怒っているだけで、何が言いたいのか、相手に全然伝わっていない」と注意を受けています。

自分でもめちゃめちゃエネルギーを使って伝えているにもかかわらず、
相手がドン引きしているのはわかります。

きっと、私は「相手の立場にたって物を考える」ことができていないのでしょう。
「相手の立場にたって物を考える」ことって、私にとってとても難しいことの
ように思います。特に怒っているときは。

でも、自分が楽に生きるためにも、大人になるためにも、何とか変えていきたいと思っています。どうしたらよいでしょうか。

カウンセラー
宮本恵
ゆきさん、こんにちは。
担当させていただきます、宮本恵と申します。
よろしくお願いします。

怒りは感じたくない感情の一つですし、とてもエネルギッシュで、どう扱っていいの
か分からない感情でもありますよね。
しかし、ゆきさんは、ご自身の怒りの扱いに困りながらも、一人反省会をしたり、
「相手の立場に立って、ものを考えること」が出来ていないと悩むということは、ゆ
きさんは人に優しく、思いやりのある方なのでしょうね。

怒りをぶつけてしまった後、自己嫌悪してしまいますよね。
しかし、ゆきさんが人に怒りをぶつけてしまうとき、心の中はどのような状態なので
しょうか?
ゆきさんの心にどのくらいの余裕があるでしょうか?
心理学では、怒りは感情の蓋だと言われます。
ですから、怒りを感じるとき、心の容器に感情がパンパンになって抑えきれなくなっ
ているときなんですよね。
だから、怒りを感じているときは、心の余裕がありませんから、人のことを考える余
裕はないんです。
これは、ゆきさんだけでなく、ゆきさん以外の方にも当てはまることですので、ご安
心くださいね。

まずは、ゆきさんの心の状態に気づいてあげてくださいね。
この心の状態に気づくことが出来るとゆきさんがゆきさんご自身に優しくすることも
出来ますし、心のゆとりを作ることを目標にすることも出来ます。
そうすることで、周りの人に対する反応を怒りから別のものに変えるお手伝いをして
くれます。

怒りは、心のサインです。
ゆきさんの日常の中で、我慢することは多くないでしょうか?
ゆきさんの心の中に感情が溜まっていませんか?
溜まっているとしたら、どんな感情が溜まっているでしょうか?

怒りは抑えようとすればするほど、その存在を主張して暴れだします。
怒りを感じることは心地の良いものではありませんが、ゆきさんの中に怒りがあるこ
とを抑えるでもなく、禁止するでもなく、感じることを遠ざけずに、怒りを感じるこ
とを認めてあげましょう。
「私、怒っているんだなぁ・・・」というふうに。
この怒りを認めてあげるだけでも、この心の中の暴れん坊は落ち着き始めるんです
よ。
怒りを認めてあげることで、怒りは感じているけども、人にぶつけなくてよい状態を
作ることが出来ます。

「ご自身の心の状態に目を向けてあげること(気づいてあげること)」と「怒りを認
めてあげること」を提案させていただきました。
心のゆとりが出来れば、楽になりますし、優しく、人とのつながりを大切にできる、
本来のゆきさんらしさが発揮できます。
ゆきさんが、更に楽な生活が過ごせますように。
参考になれば幸いです。
ご相談ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

人間関係の築き方・コミュニケーションのスキルアップ・個性を生かすことを得意とする。 お客さまのテーマを多角的な視点でとらえて分析することにより、新たな視点や心の気楽さを持つことが出来ると定評がある。ゆるぎない安心感の基盤を基に行うカウンセリングは、心のうちを語りやすいと評価が高い。