夕方が憂鬱です

相談者名
さくや
10ヶ月の男児がいます。出産後専業主婦になり、産後のうつと医師に診断されました。
平日は子どもと二人だけの生活で、週一で子どもをつれてエアロビクスに出かけるぐらいであとは買い物か買い物をかねての散歩を二日おきぐらいにする毎日です。午前中はこどもも機嫌が良い事が多く、私の機嫌もいいのですが、午後になるとこどもも私もだんだん退屈になるのか機嫌が悪くなり、こどもにぐずつかれたり泣かれたりすると、たまらなくなり、ひどい時にはわたしもヒステリックになって子どもと一緒に大泣きして、夕飯をつくることもできず、夫の帰りをただ待ってるだけ…なんてことが月に2~3回あります。雨の日や月曜日が特にダメです。時間でいうと夕方がダメで、ヒステリックにならない日も夕飯を作る気も、子どもを風呂に入れるのも起きず、家事をしなきゃと思いつつ、時間つぶしのテレビやインターネットをしてしまう毎日です。メリハリのない毎日がいけないとは思うのですが、これといった趣味もないし、趣味を持っていたとしても、子どもといてはなかなか趣味に時間もさけないのが現状です。私は没頭すると他には何も手が着かなくなるたちで、子どもがぐずりだしてもそれを続けようとするので、好きだった読書も自然と遠のいてしまいました。夕方の憂鬱さが軽減するような心の持ち方の方法があれば教えてください。
カウンセラー
中村ともみ
 さくやさん、こんにちは。カウンセラーの中村です。産後のうつとはしんどいですね。

読ませていただいたところ、気になったのはまず「午前中はこどもも機嫌が良い事が
多く、私の機嫌もいい」ということ。つまり、こどもの機嫌=私の機嫌と少なくともさくや
さんが感じていること。反対側から見ると、さくやさんのご機嫌が良くなるとこどもさん
もご機嫌になる、と言うことで、このことはさくやさんもお気づきのようですね。

私が若い頃、もう10年近くも前になりますが長男が生まれて間もない頃、保育所に
迎えに行くとあの満面の笑顔に癒されたこと、そのことで何とか生き延びていたなあ、

ということを思い出していました。母親とこどもと言うのは否応なしに繋がっていて、こ

ちらがいらいらするとすかさず泣かれました(笑)。調子のいい時は良いのですが、こ

ちらもしんどかったりするとたまったもんじゃないですよね。本当によくわかります。

余談になりました。

>メリハリのない毎日がいけないとは思うのですが、これといった趣味もないし、趣味
を持っていたとしても、子どもといてはなかなか趣味に時間もさけないのが現状です。

そうですね。現実生活の中では本当にそうだと思うのです。でも、どこかで、こどもと
いることをどこかでしんどがっている自分を必要以上にさくやさんは責めているのでは?
と思うんですよ。でも、産後のうつ、と言う状態は生理的なもので、体のバランスから起
こりがちなんですよね。ここに書けるほど詳しくは無いのですが、脳内ホルモンのバラ

ンスが他の妊娠から出産、授乳、そして授乳を終える時期に女性ホルモンの分泌が増
えることに伴い、いつもとバランスが変わっていることから、脳内のホルモンバランスが
いつもと違う方に傾いて、産後うつ・マタニティブルーと言う状態になるのだそうで、人に
よれば2年くらいはかかるとも言われているようです。

いわゆる「うつ」の時にはがんばろうと思えば思うほど、しんどくなります。私はうつ、と
言えるほどの状態ではなかったと思いますが、長男が2歳、二男が生まれて間もない頃

家にいると、きちんとしなければと思えば思うほど何もできず、とても苦しかったんです。
片付けて振り向くと、今度は違うものが散らかっているし、ご飯も作れないし。でもね。こ

う言う時にはやろうと思ってもできない自分をただ責めるだけになってしまいます。自分
に課していることを少しずつ手放していって、できないときにはそれでもいいや、と思うこ
とが楽なんだ、と解っていてもなかなかできなかったのですが、できないことばかりを見
ていることに気がつきました。できていることは見て無いんですね。そして、今日はお洗
濯ができたけどご飯は手抜き、とか、お掃除は明日のテーマ、とか、少し自分に甘くもし
てみました。結果として、楽にもなり、自分がどれだけ自分に過大評価を下していたか、

わかりました(笑)。

さて、さくやさんの場合の具体的な対処ですが、たとえばお風呂は入れる時間に入っ

ても良いやん、とは思えないでしょうか。夕飯だと、赤ちゃん連れでは入りにくいお店もあ
りますが、外食だけではなく、最近のおいしいテイクアウトを食べて、作れるようになった

ときのための参考にすると考えたり。曜日や時刻によりしんどいのは、月曜だと土・日が
楽で楽しかったから次の土・日までまだまだ時間があると考えてしまうから、と言うのが
一般的だと思うのですが、次の休みにはどうしようかな、と考えると感じ方は変わるかも
しれません。こうした時にまた新たな問題が出てくるかもしれませんが、その時にはまた
考える。そのくらい、緩めておいても大丈夫のように感じますよ。

そして、夕方です。あなたが退屈してくるような一日は、成長著しい時期の赤ちゃんに
はもっと退屈かもしれません。でも、もしかしたら将来、退屈を当たり前、と感じてしまう
人になるかもしれません。暇つぶしのテレビ、と言うのはまさに退屈している表現そのも
のですものね。でもそういう時って却ってスイッチを切れなくなるもので・・・そして自分を
また責める材料にしてしまいがちです。日常のいろんなことがあまりにも風化していると
言うか、変化を感じなくなっているので少しでも変化のあるネットやテレビにはまってしま
うんでしょうね。でもあなたの前には日々刻々と変化しているすばらしさがあります。極

端なことを言えば昨日までできなかったことが突如できていたりするので、その様子を

見ていると、人間ってすごいな、と思うかもしれないし、自分も夫もこうだったのかな、と

感じるかもしれないし、ちょっと哲学的に見えたりするかもしれません。要は、一緒にい
る時間をどう感じて過ごすか、ですね。

10ヶ月だったらそろそろ絵本を楽しむころでしょうか?もう忘れてしまいましたが、立

ち上がったり歩き始める頃でもあり、あちこちにきっと関心を向けるでしょうから、まず、
お勧めはさくやさんご自身が楽しめる絵本を探す、と言うことです。これは言ってみれば
(私個人の意見ではありますが)先人の知恵、ですね。親が楽しいことに、こどもは関心
を持ちます。飛び出す絵本や変わり絵の本、乳幼児だけでなく大人が楽しめる本が結
構近頃は多いと思いますので、読書好き仲間としてはお勧めいたします。

こどもといる時間を苦痛と思うことで自分をいじめないで下さいね。こどもも自分をいじ
めてしまいます。それより、楽をして良い、楽しんで良い、ともっともっと思ってください。
たぶんそれでもちょうど良いかもしれません。こどもと一緒に泣いちゃう自分、ご主人を
ただ待つだけの自分を責めないで下さいね。そう言う時期もある、くらいに思っていて欲
しいと思います。ずっと続くわけじゃない、と信じてください。すこしでも気持ちをゆったり
と持つことを増やしてくださいね。

心から応援しています。どうしてもしんどいときには思い出してお電話くださいね。

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