ばかげていると思うのに、どうしてもやめられない考えについて。

相談者名
ゆきんこ
一年ほど前から、やめられない考えがあります。

自分が赤ちゃんになって、やさしいお母さんがいて、抱いてもらえる。安心できる。
甘えたりわがまましても、ずっとそばにいてもらえる。
布団をかぶって、そんな空想ばかりしています。
さもなければそれが現実にはかなうはずがないことを思って、泣いているか。

赤ちゃんになって、だっこされて、安心したい。
自分の望むことはそれだけで、ほかに何もしたいと思えません。
心がばらばらにちぎれてしまいそうに苦しいです。
皆大人になって生きていっているのに、ばかげたことだと思います。
あきらめるしかないのに、現実を認めずに甘えていて、意志が弱いだけかもしれません。

母のことは好きだと思うし、別に虐待とかもないけれどなぜか安心できないという感じがします。それから母にさわられるとたまらなく嫌な感じがします。だから赤ちゃんの自分を抱いてくれるのは実の母ではだめという感じがします。

小学校の頃から自分は生きていけない、自殺するのだろうと感じていました。
なぜかわからないけれど苦しくて、ずっと毎晩のように泣いていました。
高校生のときからうつ状態で精神科にかかって、以来通院を続けていましたが、もう死ぬことしか考えられず、お話しして良くなるように頑張っていこうと思えなくて、先生にも申し訳なく通うのがつらくなり先日やめました。

どんなに生きていても叶わない、生きている限り苦しい。
こんなことばかり考えてしまう自分はだめな人間。生きている価値もない。
先日自殺を図ってたまたま家族に見つかり失敗しました。
親から、家で死なれては世間体に困る。家に警察が来ないくらい遠くへ行ってほしい。というような話をされました。
ただ自分が楽になることしか考えていなかった私は本当にどうしようもない人間です。
生きている一日一日がくるしくて、どうすればよいかわからないけれどとにかくはやくどこか遠くへ行かなければとおもいます。

赤ちゃんになれないなら死んでしまいたいなんて、恥ずかしくて誰にも言えません。
何を甘えたことを言っているのかと軽蔑されるでしょう。書いていて自分でも嫌悪感がわいてきますが、思い切って投稿します。
厳しく叱られてもかまいません。なにかアドバイスを頂けたらと思います。

カウンセラー
ながのひろみ
ゆきんこさん、こんにちは。担当させていただくながのです。
勇気を出してのご相談ありがとうございます。
頑張ってチャレンジされましたね。素晴らしいことです!

赤ちゃんになりたいという思い、ちっとも甘えていることではありませんよ。
それこそ安心してくださいね。
おそらくゆきんこさんは本当は赤ちゃんになりたいというよりも、
赤ちゃんになって得られる感覚が欲しいのではないでしょうか。
ふかふかの真綿に包まれるような温もりや
どれだけわがまま言ってもずっと見守られている安心感、
限りなく甘えても絶対に見捨てられないという強い信頼、
そういうものを強く求めていらっしゃるように思いました。

そしてお母さんにやってもらうことを想像すると抵抗が出てくるのですね。
人は好きな人からもらえないと思った瞬間に、そう感じることがあまりに辛いので、
今度はその好きな人を逆に遠ざけたり嫌いになったりするものです。
もしかするとゆきんこさんのお母さんに対する気持ちもそこから来ているのかも
しれませんね。

小さい頃からの苦しい思い、大変な毎日を生きてこられたと思います。
しかし、ゆきんこさんがずっと死にたいと思っていた気持ちは、
死んで新しく生まれ変わりたいという気持ちと背中合わせだったと思うのです。
今度は安心して生きたい、今度は誰かに思い切り甘えて生きたい・・
ずっと昔に満たされなかった気持ちが心のどこかでいつも叫んでいませんでしたか。
死ぬことを考えるたびに、心は新しく生きていこうよ!というメッセージを
送り続けていたのかもしれませんね。

大人になってしまった今、残念ながらゆきんこさんが実際に赤ちゃんに
戻ることはできません。
でも赤ちゃんにならなくても、ゆきんこさんが求めている感覚は得ることはできます。
そしてイメージの中では赤ちゃんに戻ることはできるのです。

セルフセラピーになるのですが、今度イメージするときに
今の大人のゆきんこさんが赤ちゃんのゆきんこさんに会いにいってみてください。
そしてその赤ちゃんを見つけたら、優しくそっと抱いてあげてください。
その子が甘えたり、わがままを言ったしてもずっとそばにいてあげてください。
そしてその赤ちゃんがどれだけ安らいだ顔をしているか見てあげてくださいね。

うまくイメージがつかめないようであれば、わたくしたちの面談カウンセリングでも
セラピーを提供させていただいているので、ぜひ利用なさってみてください。
ゆきんこさんが安心感が得られるお手伝いが少しでも出来ればと思っております。

今回はご相談ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

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