彼がうつ病?

相談者名
にし
はじめまして。
私には付き合って2ヶ月程度の彼氏がいました。彼は私と付き合い始めたときにうつ病を持っているといっていましたが、病状も安定し、普通に過ごしているようでした。私とも毎日会っていましたし。
彼のうつ病の症状とは、人と連絡を取りたがらなくなる。というものでした。メールがきても返したくないと思うみたいでした。しかしそんな返事をしない(できない)自分に嫌悪感を感じてしまうようでした。返事を待たせている自分が嫌だと言っていました。仕事は淡々とこなせば良いだけなので、わずらわしい事を忘れられるようで大丈夫と言っていました。
そんななか、私が転勤となり車で約一時間の距離となってしまいました。私が不安に思うと「少し離れても大丈夫だよ」と言ってくれていたので安心していました。
しかし、もともとマメではなかったということもあったのですが、連絡がだんだんと減っていきました。
つい先日、久しぶりに会った時に「続けていく自信がない、別れよう」といわれました。うつ病が発症しつつある自分に私を付き合わせることをつらく感じたのではないでしょうか。その後「都合が良いかもしれないけど、友達として付き合いたい」とも言われました。しかし、今までの元カノとは友達になりたいとは思わなかったそうです。それを聞いて、もしかしたら私は彼の力になれるのではないか?彼のためになにかできるのではないか?と思いました。しかし、たった一時間の距離が遠く感じ、彼と会うこともできませんでした。
離れた状態でメールや電話でしか連絡を取れない状態にあり、しかもそれが彼になおさら嫌悪感を感じさせてしまうのではないか?とか、重荷に感じさせてしまうのではないかと考えると、連絡をとってよいのかもわかりません。
それでもその後は週に一回程度メールはしているのですが、彼からは返ってきません。
私はどうしたらよかったのでしょうか?
カウンセラー
大谷常緑
にしさんこんにちは。
ご相談を担当させていただく大谷です。
よろしくお願いします。

お二人の関係が、何かぎこちなくなってきているようですね。
にしさんの中にある、なにかうまくいかないという感じ、どうしたらいいのかわ
からないという感じが文章から伝わってきました。
つらいお気持ちだと思います。

さて、いただいた文章の中で大きな疑問が一つあります。
にしさんが転勤されて彼との距離が車で1時間と離れられて彼となかなか会えな
くなってしまったとのことですが、何が特別な事情でもあるのでしょうか?1時
間という距離は、会おうと思えば会えない距離ではないような気がします。
そこにあったにしさんの本当の気持ち、感情が気になりました。これは僕の推測
なんですが、ひょっとしたらにしさんも、自分は迷惑な存在じゃないのかなとい
う感覚をお持ちなのではないでしょうか?
にしさんが書かれているように、彼の中にも自分は迷惑な存在じゃないのかなと
いう感覚があります。それが、おそらく彼のうつ病の原因の一つではないでしょ
うか。
そのことは、彼が必ずしも人間関係が得意ではない感じから察することができま
す。
彼がにしさんと久しぶりにお会いになったとき、「続けていく自信がない、別れ
よう」と話されたとのことですが、これは彼がにしさんに迷惑をかけたくないと
いう気持ちから出た言葉です。にしさんと、彼はお互いに相手に迷惑をかけたく
ないと感じているんですね。
ここで、どちらかが自分の痛みから脱出して、相手を見るということが必要にな
ってきます。お互いに自分の痛みに入っていては、相手のことを本当に愛せない
ですよね。
心理学の鉄則なんですが、人間関係を継続する秘決は、相手を信じて、自分を信
じて、心の距離を離さないことです。どちらか一方が離れ始めると、相手も自信
がなくなって離れていきます。正に、今にしさんがそんな気持ちになられていま
すよね。
気がついた方が離れないでじっと立ち止まっていてあげると、そばにいるよとい
う感覚を相手に与えることができて、相手も心を開き、やがてもっと心の距離が
近づいてきます。
今、にしさんに必要なのは、気長に彼を待ってあげることです。彼がたとえメー
ルで返事を返して来なくても、にしさんがメールを送りたいから送ってるんだと
いう感覚でメールを送り続けられてはいかがでしょうか。彼には、私が送りたい
からメールを送ってるということをきちんと伝え、返せるときに返してくれたら
いいよと伝えてあげたらいかがでしょうか。
そうすることで、彼の心の中に僕を必要としてくれる人がいるんだという自信が
つくと思います。
もう一つ、にしさんは彼のネガティブな側面に感情がくっついてしまっているよ
うです。できれば、彼との関係をこんなふうに楽しみたいとか、彼とこんな関係
になっていきたいというポジティブな希望をお持ちになってはいかがでしょうか。
にしさんがこのネガティブな感情から抜けることによって、彼もネガティブな感
情から抜け出ることが速くなると思います。
ご参考になれば幸いです。
ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

恋愛や夫婦間の問題、家族関係、対人関係、自己変革、ビジネスや転職、お金に関する問題などあらゆるジャンルを得意とする。 どんなご相談にも全力投球で臨み、理論的側面と感覚的側面を駆使し、また豊富な社会経験をベースとして分かりやすく優しい語り口で問題解決へと導く。日本心理学会認定心理士。