彼の依存性人格障害について

今はすっかりと自分に自身を失っているようですね。
それと彼のことを好きになったせいか、のりこさんの方が彼に対してとっても依存的になってしまっているような感じがします。

現実を受け入れることは大切なことですよね。
逃げていても、いつかは直視しなければいけなくなりますし、より良い方向に持っていくこともできなくなってしまいます。
ただ、その現実というのも彼の状態や気持ちだけじゃなくて、自分の状態や気持ちも含みますから、まずは今の自分自身を見つめて行くことが大切ではないでしょうか。

>その頃私はあまり彼を愛していなかったのか、私を頼ってきた彼に冷たくしてしまいました。

その頃の彼は本人が言う通り、とっても依存的だったのでしょうか？

のりこさんとしてはお子さんを抱えながら自立されていた頃ですよね。
そうすると依存的なことっていうのはタブーになってしまってたんじゃないかと思うんです。
「私がしっかりしなきゃ」と気合を入れてた頃でしょうし、そういう時には依存的な態度というのは受け入れられないものなんじゃないかと思います。

> 彼は２３歳で地方から東京に仕事で出てきて一人暮らしだし、寂しいだけでしょう？相手はこんな３２歳にもなる私じゃなくてもいいんでしょう？と彼が私を頼ってきたのは愛してくれているからではなく、寂しさからだと思い込んで・・・でもそれじゃいけない、なんとかしなきゃ、私を愛してくれているのだとしたら私もいっぱい愛してあげなきゃとマメに会いに行ったりしているうちに彼を心から愛してしまいました。

なかなか受け入れがたい気持ちがあった一方で、一生懸命彼を受け入れようとされたんですね。
ここだけ見てものりこさんがいかに優しくて誠実さをもった女性か、というのがよく伝わってきますね。

でも、彼の気持ちを本当には受け取れきれなかったところもあるのでしょう。
年の差や離婚して子どもがいること、彼の寂しい事情等、彼の愛情を拒絶するに十分な理由があったのかもしれません。

それは無理のないところもあるでしょう。
誰だって１０コ近く年下の男性からアプローチされても、まるごとそれを受け入れられるほど傷がないわけじゃないと思います。
でも、逆にいえば、そうした要因がのりこさんの魅力的な部分を自分で見えないようにしてしまっているのかもしれませんね。

> 私は自分がかわいいらしく自分はさんざん冷たくしたくせに彼にそれをされるのがつらくて生きた心地がしません。

素直な気持ちだと思います。
二人が付き合い始めた頃に、いかに彼が寂しかったのか、辛かったのかが良く分かる一方で、それが自分のせいだと思う罪悪感や後悔の気持ちが余計辛い思いを作っているのかもしれないですね。

そんな自分を許していくことが一つのテーマになろうかと思います。

そこでちょっとこんな風に思ってみてください。
付き合い始めの頃、なかなか彼の気持ちを受け入れられなくて冷たくしてしまったのりこさんがいましたよね。
それと同じように、今の彼はなかなかのりこさんの気持ちを受け入れてくれずに、距離を置こうとしています。
その彼の気持ちは、かつての自分の気持ちと同じようなものではないか？と思ってみてください。
理由はもちろん違うけれど、気持ちとして。
いつか捨てられてしまうんじゃないかという不安、こんな自分では愛してもらえないだろうと思う恐れなど、彼を受け入れられなかった理由・気持ちというのは良く見ていくと色々とあっただろうと思うんです。
それをまずは感じてみてください。

そして、自分を責める必要はありませんよね。
確かに失敗もあったかもしれないけれど、無理のないこともいっぱいあったと思います。
だから、自分を許し、心の中の重たい荷物を下ろして楽な気持ちで今と向き合ってみるのはいかがでしょうか。

> 直接カウンセリングを受けたいのですが現実を突きつけられそうで怖くて進めません。彼と一緒に受けてみたいのですがやっぱり私一人の問題なのでしょうか・・・

カウンセリングというのは辛い現実を一人で受け止められないときに一緒に受け止めていく方法としても使えます。
離婚のことや自立していた頃の気持ちについて、のりこさんの心の中も一度整理しておいた方がいいのではないでしょうか。

カップルカウンセリングの場合は二人の関係を見つめていきますから、個別の問題というのは普通は扱わないようにしているんです（僕の場合は）。

ですから、まずは今の気持ちをそのままカウンセラーにお話してみるところから始めてみてはいかがでしょうか。

ありがとうございました。