幼いころの影響

相談者名
ささこ
私は3~18歳まで養護施設で育ちました。片親で父だけなのですが、年に数回は父の家で過ごす数日間があり、それを楽しみにさみしさを抑えながら過ごしていたのをよく覚えています。
でも会ってもまた施設に戻される時が来ます。いつも父の車で施設に戻るまでの道中、さみしいとも言えず嫌だとも言えずシクシクと泣いていました。
でもそれも成長とともになくなり、すっかり当時の事は忘れていたのですが、最近すごく大好きな彼ができて、その彼とのデートが終わり家に近づくと、当時と同じような、寂しいとも言えず、もう少し一緒に居たいとも言えず、ただ自宅に近づくにつれて苦しくなってくる自分がいます。
そしてさっきまでの楽しいデートを台無しにするような態度で車を降ります。
彼は悪くないどころか関係すらないのに、私の過去の体験のせいで彼に嫌な思いをさせていることが心苦しいです。彼には頑張って話しましたが、話したことで余計に気を遣わせて申し訳なくなり、全然改善しない自分に苛立ちも覚えます。
でもどうしても別れ際は苦しのです。それを抑えて笑顔で別れたら、一人で大号泣してしまいます。会うんじゃなかったもう会いたくないと思うほどです。自己嫌悪でいっぱいになります。このままでは彼から愛想をつかされそうで怖いです。
どうしたら会えたことだけを喜び、楽しかったデートの余韻の中で次のデートを楽しみにウキウキしてた頃に戻れるのでしょうか。もっと一緒にいたいとか早く結婚したい気持ちのせいで余計にこじらせてる気もします。本当にもうどうしたらいいのでしょうか。助けてください。
カウンセラー
なかつまともみ
はじめまして、ささこさん。
今回担当させていただきます、なかつまともみと申します。
どうぞよろしくお願いいたしますね。

凄く楽しい時間が終わっていく寂しさと悲しさ、
その気持が抑えきれなくて大事な人を傷つけてしまう悲しさ、
それはとてもお辛いだろうと思います。

しかし、ささこさんはとても冷静に
この寂しさと悲しさは幼いころの影響じゃないかと
分析されていますね。
本やインターネットで情報が手に入れられる昨今ですが、
こうやってヘルプを出される方は少ないのです。
よく、勇気を出して助けを求めてくださいました。
どうぞささこさん、
ご自分の勇気を讃えてあげてくださいね。

さて、この「幼いころの影響」は
とてもざっくりいうと「インナーチャイルド」と言われます。
自分の内側に小さな駄々っ子の自分がいて、
感情を爆発させては
大人の自分を困らせるのです。

ささこさんの小さいころですから
「ささこちゃん」ですね。

この「ささこちゃん」の正体は
幼いころ抑えつけたり封印してしまった感情です。

お父さんが運転する車の中で、
シクシク泣いていたとのことですが、
やっぱり「ささこちゃん」なりに気を使って
泣きながらも泣いちゃダメ!と制限したり、
「悲しい」と口にすることをどこか遠慮していたはずです。

でも、感情って「溢れる」ものなんですよね。
溢れるものをせき止めようとしたらどうなりますかね(*^_^*)
一時的に治まっても、溜りに溜まったものが
何かのキッカケで噴出することは自然の摂理ですよね。

「家族」とか「パートナー」は
「友達」とは違った心の距離です。
より、自分に近い位置になります。
彼はささこさんにとても近くなったのでしょう。
それもお父さんとの距離感並に。
それがキッカケとなって今まで抑えてきた
「寂しい」「悲しい」が噴出して来たのでしょうね。

これは悪いことでもなんでもありません。
ささこさんはお父さん以上に
彼に親しみを感じた証拠ですし、
この傷ついている「ささこちゃん」の存在を
認識できたわけですから。

この「ささこちゃん」を受け止め、
抑えつけてきた感情を解放して癒やすことで
ささこさんの目標としている
「会えたことだけを喜び、
楽しかったデートの余韻の中で次のデートを楽しみにウキウキ」
できる、ささこさんになれますよ。

ちなみにこの「ささこちゃん」、
癒やされると本当に色んな恩恵を与えてくれます。
「チャイルド」ですから、
一般的に子供が持っている無邪気さや今を楽しむ才能の他に、
心の自然治癒力や好奇心、豊かな感受性、インスピレーションなどなど
年をとるにつれて忘れかけていた
新鮮なエネルギーを与えてくれるようになるのです。

さて、その「インナーチャイルド」の癒し方ですが、
大体がイメージワークと言って
小さな頃の………
例えばささこさんでしたら、
悲しみを抑えている時の「ささこちゃん」を
イメージしてもらうところから始めます。

そして、その時の「ささこちゃん」が
どうして欲しかったかを思い出しながら、
大人のささこさんが
子供のささこちゃんの気持ちに寄り添い、
語りかけて感情に共感し、解放させて、
最終的にハグするなど、
受け止めるまでをイメージすることが一般的です。

「一般的」というのは、実はこのイメージワーク、
ご本人の心象風景に左右されますから、
一筋縄ではいかない事がほとんどなのです^^;
あまりに長く放置されていて
ぶんむくれて返事どころか顔さえ見せてくれないぐらい
拗ねているインナーチャイルドが出てくることがあったり。
私の姿を見るなり大暴れに暴れて手が付けられなかったり。
(※いずれも自分自身の体験です^^;)

それでも根気よく、側にいたり、語りかけていく内に
機嫌を直してくれたりするのが、
自分の想像とはいえ、不思議なものです。

初めてインナーチャイルドに接触する時は
文章だけで感覚がよく分からなかったり、
上手く行かなかったりすることもあると思います。
そういった時は、どうぞ遠慮なく
私達専門家を頼ってくださいませ。
全力でサポートさせていただきますよ。

ささこさんが大いに癒やされ、
今の一瞬一瞬を子供のように楽しみ、味わい尽くせるよう
心よりお祈りいたしております。
最後までお読みくださり、ありがとうございます。

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