彼を信じてあげられない私

相談者名
まりこ
初めまして。私には3・4年前に音楽のサイトを通じて知り合った彼がいます。私は20歳で彼はもうすぐ30歳です。1年程メールや電話で仲良くなった後、初めて彼と会いました。その後私の大学進学をきっかけに、近距離になったので彼と正式に付き合うこととなりました。
でも彼は民間企業ではなく、一般の人はあまりよく仕事内容を知らないような職に就いていて、理解しがたいことが多いです。過酷な肉体労働に加え、あまり休みが取れず、さらに寮生活で、月1、2回しか会えません。連絡も元からマメじゃないのかもしれませんが、週1回程度のメールか電話です。最近更に忙しいということで本当にコミュニケーションをとれていません。
私は彼を応援したいたいから、寂しいけど彼に応援メールをしたり、会えた時には笑顔を心がけています。一人の時間は大切にしています。
でも心の中で、彼を疑ってもいるのです。人気者な彼だし、本当にそこまで忙しいか確認は出来ないし…。出会いもメールからだし、歳も離れているので…。会えば本当に優しい彼だと思えるし愛されてると感じるのに。彼は私と結婚する気などないのだから仕方ないなと思ったり…。
そして寝る前は、一人暮らしの隣の部屋の女性が男性を連れてくる気配にひどく反応して、更に苦しくなり、眠れなくなってしまったり…。こんなことなら彼とほぼ会えなくなって別れても、実家に帰ろうかと思っています。でも本当は将来的にも彼とはずっと一緒にいたいのですが、どうしたら乗り越えられるか分かりません。よろしくお願いします。
カウンセラー
池尾昌紀
池尾昌紀と申します。ご相談ありがとうございます。

まりこさんは、本当に自分の時間を大切にされていますか?
僕がご相談の文章を読んで一番最初に感じた事は、このことでした。

それでは、「つきあっている彼とどうしたら、ずっと一緒にいられるの
か」
というご相談について、一緒に考えていきましょう。

まりこさんは、「寂しいけど彼に応援メールをしたり」
「会えた時には笑顔を心がけています」
と書かれておられますよね。

応援してあげる、笑顔でいてあげる、ということはパートナーをいたわ
る上で、
とても大切なことです。
でも、それは、我慢してやることではありません。
まりこさんが彼にやってあげたいと思い実行していること。
それは、本当は、まりこさんが彼からして欲しいことなのでは
ないでしょうか。
まりこさんは、自分のしてほしいことを我慢しておられますか?

本当は、寂しいと言いたい。
本当は、会いたいと言いたい。
本当は、いつも一緒にいてほしいと言いたい。

僕には、そう心が悲鳴をあげているように感じるのです。

まりこさんは、自分は彼にふさわしい女性ではない、と思っていません
か。
そして、嫌われるのが怖くて、素直な自分が出せなくなっているのでは
ないでしょうか。
だから、自分のことは我慢して、相手のしてほしいことをしてしまう。

そこには、「自分は愛される女性であるはずはない」という心の底にあ
る気持ちが
隠されているように思います。
まりこさんが「女性」であることは、女性として生まれてきた意味があ
るはず
なのです。

我慢することは、仮に一時期うまくいくことがあっても、
いつかは二人の仲を遠ざけます。
たとえ望み通り、将来的に一緒に暮らす事ができたとしても、
我慢し続けていたとしたら、それで幸せなのでしょうか。
いつか、我慢が限界にきて、疲れてしまうか、感情が爆発して
しまうのではないかと思います。

さて、冒頭で僕が書かせていただいたところに戻りましょう。
「一人の時間は大切にしています」というところです。

一人の時間を大切にする、ということは、それ以外の時間も
大切にしていなければできるものではないと思います。
学校での時間を楽しむ。
友達との時間を楽しむ。
そして、彼との時間を楽しむ。
生きている時間が充実している、その中で、自分一人になった時間を
「いつもみんなと楽しんでるから、一人の時間も楽しまなきゃね」
と思って、大切にするのです。
大切にする、とは、楽しむことなんですよね。
そして、それは自分自身を大切にするということです。

まりこさんは、学校で、あるいはサークルやバイト先など
ご自身を取り巻くいろんな中で過ごす時間を楽しんでおられますか?

先ほど書かせていただいたように、それは自分を大切にすることであり、
自分をいつわらないことであり、
そのことが、彼に対しても、いつわらない自分を出せる道につながる
ことです。

遠回りなようですが、まずは、自分の周りの人達と楽しい
時間を過ごすことから取り組まれてはどうでしょう。
そのことが、必ず、彼との絆を深めることにつながります。
なぜなら、自分らしくふるまえることが出来れば、自然と人は輝くから
です。
そんな魅力的なまりこさんを、彼はもっともっと愛してくれるでしょう。
そして、まりこさん自身が自分を好きになれ、もっともっと輝けるで
しょう。

興味のあるサークルに行くこと
趣味をはじめること、
なんでも結構です。
そこでの時間を楽しみましょう。そしてお友達をたくさんつくりましょ
う。

カウンセリングサービスでは、心理学ワークショップなどの
講座も行っています。
夜2時間のミニセミナーから、1日のものまで、いろいろですが、
そこに顔を出すというのも一つの手段です。
こうした講座でできた友達が財産になっているという方も多いですよ。

どんなところに行ってもいいのです、まずは始めてみましょう。

機会があれば、また場を改めてお話しできたらと思います。
ご協力できたら幸いです。

ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

名古屋を軸に東京・大阪・福岡でカウンセリング・講座講師を担当。男女関係の修復を中心に、仕事、自己価値UP等幅広いジャンルを扱う。 「親しみやすさ・安心感」と「心理分析の鋭さ・問題解決の提案力」を兼ね備えると評され、年間300件以上、10年以上で5千件超のカウンセリング実績持つ実践派。