彼が自分の過去を許せません。

今大好きな人から、過去の恋愛のことで責められたり、
感情をぶつけられたりしたら辛くなってしまいますよね。
過去を変える事も出来ないし、何かいつも気を使ってなくては
ならないでしょう。

それに、過去の恋愛だとしても、
その時はその時で真剣に向き合って来た恋愛ですから、
それを否定されちゃうと、どこか自分をまるごと受け入れて
もらえてないような気持ちになって、悲しくなってしまいます。

彼のエミリさんに対する好きだという気持ちが、
大きい分、嫉妬という感情も強くなってしまうのですが、
あまり強いと、楽しい恋愛ではなくなってしまいますよね。

まずは、エミリさんがどんな所に目を向ければ良いかを
考えてみましょう。

男性が女性の過去に嫉妬という感情を強く感じる理由に、
一番でいたいという心理が隠されています。
もちろん女性も同じ様に感じると思いますが、
たぶん女性が感じるよりも数倍強く感じています。

どんな風に愛されているかよりも、
一番であるかどうかにこだわってしまいます。

これは男性の本能的なものかもしれませんが、
裏返してみると、男性は一番じゃないと愛されないと、
強く感じてしまっているわけなのですね。

ひとつは、エミリさんが彼に感じている、
彼が特別だとか、一番なんだという気持ちを、
彼にいつも感じさせてあげることだと思います。

そしてもうひとつは、
強い嫉妬という感情の中に、彼の中の怖れや不安が
隠されているという事です。

少し想像してみてくださいね。
エミリさんの彼が他の女性と仲良くしているのを見たとき、
「私の彼は本当に私にぞっこんだなあ」と感じれているときと、
そんな風に感じれてないときとどっちが嫉妬してしまうでしょう？

彼の気持ちに不安を感じている時の方が、嫉妬してしまいますよね。
実はこれは、彼が実際にどう愛してくれているか、ということより、
私が彼に愛される存在なのかどうか、という気持ちの方が影響しています。

自信家という風に見える彼からは見えにくいかも知れませんが、
強い嫉妬心の底には、彼のそんな不安や怖れがあります。
僕のことを一番に愛していてくれているの？？という
大きな不安をいつも抱えているのです。

人の心理として、俺って何をやっても一番だなあって感じてる人は、
あまり一番にこだわらないだろうし、
心の底から自信を感じている人は、あまりまわりにそれを言わないですよね。

ただ、男性はこの不安や怖れがあることをあまり認めたがりません。
いけない事だとか、弱い事だと感じているからです。
すると、自分の中の不安や怖れをもっと抑圧してしまいます。

そして抑圧している感情が動き出したりすると、
怒りだしたり、コントロールできないぐらい大きな感情になったりします。
そこには、自信家に見える彼の、過去の痛みが存在していると思います。

彼がそんな痛みを癒して行っても、感情は変わるでしょうし、
また、エミリさんがそんな彼の深いところの感情に目を向けてあげても、
彼の不安を弱めたりすることは出来ると思います。

彼の深いところにある感情を感じてあげるには、
エミリさん自身が、自分の色んな感情を受け入れていくことが、
必要となってくると思います。
私達は、人の感情を自分の感情を通じて感じ取る事が出来ます。

不安や怖れを抑圧していると、周りの人が心の隠れたところで
それを感じていても感じ取れないという心理です。

もしかすると、エミリさんの心の中に以前の恋愛に対する
罪悪感が残っているかも知れないし、またエミリさん自身も、
嫉妬と言う感情を悪いものだと禁止してしまっているかも知れません。

エミリさんが、カウンセリングを利用して、
ご自身の感情を癒していくと、心の深いところに埋まっている
色んな感情を感じれる様になられます。
言わば、感情のエキスパートになるわけです。

そうすれば、彼の表面から見えない気持ちや感情に気がついてあげたり
することがもっともっと出来る様になられると思います。
彼の深いところに隠されている気持ちや、痛みを感じてあげられたら、
それを癒してあげたり、受け入れてあげることも出来るでしょう。

彼との関係を良くする色んな方法が見えてくると思います。
また、エミリさん自身の女性としての魅力アップにもなると思います。

少し、今使える方法を紹介すると、
彼の中に「僕は愛されないじゃないか？一番じゃないんじゃないか？」って、
不安でいっぱいの小さな男の子を想像してあげる事です。

そして、その男の子にどんなことを言ってあげたら、どうしてあげたら、
彼は安心するだろう？怯えなくなるだろう？って考えてあげる事です。

エミリさんの彼に対する気持や、彼の自分を乗り越えようとする気持ちを、
信じてみてください。きっとここから抜け出す方法が見つかると思います。

応援しています。
お力になりますので、いつでもお電話してください。
ご相談ありがとうございました。

吉　原　直　人