失敗への恐れ

相談者名
椿
はじめまして。昨年地方から都内へ上京してきて、2年目の21歳女です。私はパティシエという夢を叶えるために、上京し就職しました。私が就職したのは個人店だったので、従業員は私を入れて四人でした。毎日上司には殴られ蹴られ続けました。要領が悪いのもあるのですが、そういった罰を受ける度に、萎縮するためか記憶力が悪くなり、また怒られるという悪循環でした。私は、幼少の頃から父親に暴力を振るわれていたこともあり、尚更精神的ダメージを酷く受けていたんだと思います。体に症状が出始め、ストレス性の湿疹、ムーンフェイス症にかかりました。それでも一度も店を休まなかったし、遅刻もしませんでした。他のスタッフ達は私の病気で腫れ上がった顔を写メに撮り、SNSに晒して笑ってました。でも私はもう感情がなかった。今年の春に新しい人が入るから、その人と入れ替わりで首になり退職しました。上司には「身の丈に合った仕事をしたら?」といわれました。仕事を辞めたとき、あーやっと解放されたと涙を流したのを覚えています。今はバイトと派遣を掛け持ちして、生計をたてています。まだ夢を諦めきれていないので、これからまた就職活動をするつもりです。でも前記の経験により、私は人間が、特に男性が怖くなってしまいました。パティシエという世界は男性社会です。今、バイトをしていて仕事しているとき、男性と関わったりして少しは緩和してきましたがまだ普通の人よりダメなんです。このままだと、就職してもまた失敗して殴られるんじらないかって不安があります。それにより、なかなか前に進めません。また、私は人を好きになったことがありません。これは、なにか関係があるのでしょうか。私には欠陥しかないのでしょうか。
カウンセラー
中村季代乃
椿さん、こんにちは。
今回担当させていただきます中村季代乃と申します。
どうぞ宜しくお願いいたします。

椿さんは今、パティシエの夢を叶えるため上京し、夢をあきらめずに今も頑張
っていらっしゃるんですね。

でも、少し前までとてもお辛い体験をされ、特に男性の方を見ると怖くなって
しまうという感覚をどうにかしたいな、と考えていらっしゃるんですね。

椿さんより頂戴いたしましたご相談内容を拝読し、本当に今もずっと夢に向っ
て頑張っていらっしゃる事が伝わってきました。

しかし、前に働いていたお店で辛い経験をされ、男性に対するイメージがとて
も「怖いもの」という感覚になられたんですね。

私達は、「怖い」という感覚を持ってしまった人や異性に対し苦手意識を持って
しまう事があります。

それは、いっぱいその対象の人に心を傷つけられて「怖い」という感覚を持つ
と、その対象の人(又は異性や同性)に「また傷つけられるのではないか」と
心の中でその対象の人から自分自身を守ろうとする心の働きでもあります。

そして、一度その感覚を持ってしまったらそこから抜け出すのに少々の時間が
かかってしまう場合があります。

椿さんよりいただきましたご相談を拝見してもその“以前傷つけられてしまっ
た対象(男性)から身を守ろう”という心の動きが出ていらっしゃるのかなと、
そう感じました。

しかし、椿さんはこの心の防衛する感覚としっかりと向き合い男性が怖いとい
う感覚から少しずつ「怖い男性だけではないんだ」という感覚を持ちコミュニ
ケーションをとっていらっしゃる姿は、とても素晴らしい事だと感じました。

そして今回のご相談内容を拝読し、椿さんの夢が実現する為に一つチャレンジ
して頂きたいなと感じた事がひとつありました。

それは「独りでその怖い感覚を抱え込まない」という事です。

今までもしかしたら独りで男性に対する怖さを払拭しようと頑張ってこられた
かもしれません。

しかし、その独りで頑張る事で、その男性に対する怖さに押しつぶされてしま
いそうな感覚になられた事もあったかもしれません。

だからこそ、椿さんがもしよろしければ、その今感じていらっしゃる「怖い」
という感覚を私達カウンセラーに共有して頂きたいのです。

私達はずっと閉じ込めていた想いや感覚を伝えてみたりする事で、その想いが
ドライアイスが昇華するようにすっと消えていく事があります。

それは「怖い」という感覚も一緒です。

そして、椿さんが感じられた「怖い」という感覚の中にこれから男性の方とコ
ミュニケーションを取り易くなるヒントが隠されているようにも感じました。

そして、椿さんはとても頑張り屋さんな人だと感じました。

だからこそ、少しずつで大丈夫ですので、独りで頑張らないという勇気を持っ
ていく事も今の状況から抜け出すポイントかも知れません。

もし良かったら、私達カウンセラーに椿さんの夢が実現するお手伝いをさせて
くださいね。

椿さんにとって、ステキな笑顔でパティシエとしてご活躍される一つのきっか
けとなれば幸いです。

この度はご相談いただきましてありがとうございました。

中村季代乃

この記事を書いたカウンセラー

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