彼を傷つけた罪悪感

相談者名
うめこ
42才・女です。
6年つきあっていた彼と、別れて2ヶ月。罪悪感にさいなまれています。

最初、いわゆる不倫状態でした。彼が奥さんとうまくいかず、逃げ出したくなっていたところで出会いました。そこで、私は実家を出て、彼を呼び寄せ、親に内緒で彼と暮らしはじめました。昼間は何食わぬ風で、実家にある仕事場へ行き、親と顔を合わせ、夜は彼のいるアパートに帰っていました。2重生活で、ときおり精神のバランスを崩しそうになりましたが、なんとかやりすごしていました。
一緒に暮らしはじめてから3年後、離婚調停のために彼が近所のアパートに移ったときは、不安な反面、ほっとしました。親にうそを付かなくて済むからです。すぐ離婚が成立し、はれて結婚できるようになったんですが、どうしても「親に言う」ことが私の中で大きな壁になっていました。
なぜかというと、彼とは一緒にバンドをやっていたので、電話の取り次ぎなどで親も名前を知っていました。私がまだ実家に住んでいる頃、たまたま帰りが遅い日に、彼の奥さんが私の実家に無言電話をかけてきて、最後に名字を名乗ったため、親が「まさかそんな事していないよね?」とあわてました。両親は異常なほどの心配性かつ、世間体を気にするたちで、高齢の事もあり、できるだけ刺激したくなかったので本当のことは言いませんでした。

なので、彼が「転勤になるかもしれない」といったときも、結婚を先延ばしにして「転勤したらとりあえず遠距離恋愛で」と答えました。やっぱりあの時なにかあったんだ、と親に思われるのが怖かったのです。

結局転勤はなく、その後、別々のアパートに住んだまま、3年ほどつきあいました。彼はその間も、事あるごとに結婚についてほのめかしていましたが、私が返事を引き延ばすので「ちょっと自分、変やないの?離婚したら、じゃあ結婚しましょうっていうのが普通やろ?」「自分を大切に出来ない人は他人も大切にでけへん」などと言っていましたが、私は何も答えませんでした。むしろ、喧嘩が多いことを理由に「性格が合わないんじゃないかなあ」「気のいい関西の女性の方がいいんじゃないの」などと逃げていました。(私は関東人です)

一方で、長いつきあいだし、このままいっしょになるご縁かな、勇気を出して親に話そう、話そう…と日々思っていましたが、彼はだんだん結婚の話をしなくなりました。さすがにこれはいけないと、こちらから「結婚したい」と彼に意思表示しましたが、やはり彼の気持ちは変わっていました。
理由を聞いたら「遠距離恋愛」という過去の失言が、彼の心の中でどんどん大きくなって、どうしても消すことができないというのです。そして、いやな部分しか目に付かなくなったと。しかし私の悲しむ顔は見たくないので、いっそ全てなかった事にしてどこかに行ってしまいたいと打ち明けられました。

私は、親に変な気遣いをするあまり、彼の気持ちを、ないがしろにし続けていたのです。もちろん、本当の理由は彼に言っていません。
確かに両親は大切です。が、当たり障りのない話しかしない、他人のような親子関係です。考えると、恋人の話など一度もしたことがありません。

こんな理由で彼をひどく傷つけたこと、自分の手で幸せを壊してしまったこと、両親の顔を見るともろもろの事を思い出すため優しく出来ず、毎日、仕事場にいくのがいやでたまらないこと…
これらが代わる代わる頭の中をめぐり、とても辛い毎日です。

カウンセラー
向井康浩
うめこさん、はじめまして。
向井康浩と申します。
よろしくお願いします。

目の前にあった選択肢を選べず、幸せが逃げたような感じだと思うんです。

さて、

>どうしても「親に言う」ことが私の中で大きな壁になっていました。
> 両親は異常なほどの心配性かつ、世間体を気にするたちで、高齢の事もあり、できるだけ刺激したくなかったので本当のことは言いませんでした。

親御さんにすごく気を遣われましたよね。

> なので、彼が「転勤になるかもしれない」といったときも、結婚を先延ばしにして「転勤したらとりあえず遠距離恋愛で」と答えました。やっぱりあの時なにかあったんだ、と親に思われるのが怖かったのです。

ええ、彼とはその当時、もう自由にお付き合いできる状態だったにもかかわらずです。あとで、これが悲しい結果の原因になるわけですが。

では、どうしてこんなに親御さんに気を遣われたのでしょう?
そうする事で、うめこさんが得られる満足感とか、何かがあったのかもしれませんね。
ここは、うめこさんが、お子様の頃から今日にいたるまでの親御さんとのかかわりが関係します。

> 私は、彼の気持ちを、ないがしろにし続けていたのです。もちろん、本当の理由は彼に言っていません。

親御さんに気遣った分だけ、うめこさんが自分で感じた正直な気持ちを感じられなくなったのかもしれません。
彼に見捨てられる不安や怖さもあったでしょうね。

さて、彼に対する罪悪感、執着、また、親御さんに対する怒りや、やるせなさもあると思いますが、これは、ゆくゆくは手放してほしいです。

でも、そのために必要なのは、、、まず、あなたが幸せになることです。
なろうと強く決心することからはじめて欲しいんです。そこからはじまります。

あなたの中で大きな目標(一番ほしい幸せ)をまず決めてください。

決めて進むうちに、その中でいろんな「選ぶ」場面が出るでしょう。
どうやって選ぶのか、、、それは優先順位をつけることです。

選択肢がいくつかあるとすれば、その中から選ぶ勇気をもつ事です。

カウンセリングやセラピーを使って見ていかれるのも1つの手ですよ。

私たちは、うめこさんを応援しています。
うめこさんが、幸せをつかめますように、、、御祈り申し上げます。

この記事を書いたカウンセラー

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