好きな人がいないと何も楽しく感じない。

相談者名
日奈子
私は今20歳なのですが、保育園の頃から今に至るまで、好きな人がいない期間がほとんどありません。
中学生くらいまではただ惚れっぽいだけだったと思います。
ですがいつのまにか、好きな人がいないと落ち着かず、無理やり好きになれそうな人を探すようになっていました。
彼氏が欲しくてたまらないわけでもないのに、とりあえず『恋をする対象』を求めてしまうのです。たぶん、恋をしている時のドキドキやときめきがないと退屈に感じてしまうのだと思います。
恋愛以外にも趣味はあります。特に学生の頃は毎日部活動に励んでおり、彼氏ができてもデートをする時間がほとんどないくらい忙しかったのですが、そんな状況でも好きな人がいなくなると毎日がつまらなく感じてしまいました。

もちろん無理やり好きになるだけでなく、自然と相手の良さに惹かれて好きになることもたくさんあります。
しかし、もう一つ問題があります。それは、相手が自分に全く興味がないと感じてしまうと、その人を好きでいること嫌になってしまうことです。私はいつも好きな人に対して、つい出会った当初からかなり積極的にアプローチしてしまいます。そんなすぐに良い反応が返ってくるわけじゃないことは頭でわかっているのですが、相手の自分への興味が感じられないと、気持ちはまだ残っているのにもう次の好きになれる人を探そうとしてしまいます。自分に興味がない人が相手だと、ドキドキやときめきがあまり感じられないため、また退屈に感じてしまうのだと思います。
気がつくと手当たり次第にアプローチしてる自分がいて、自己嫌悪すら覚えるのですがどうしてもやめられません。

恋愛以上に楽しけめ夢中になれるようなことが見つからず、常に恋を求めているのに、かといって自分に興味を持ってくれないと嫌になってしまう。
とても自己中心的だと自分でも思います。

どうすれば、この状況から抜け出せるでしょうか?

カウンセラー
庭野智美
日奈子さん、はじめまして。
カウンセリングサービス所属の庭野智美と申します。
この度、日奈子さんのご相談を担当させていただくことになりました。
どうぞ、宜しくお願いします。

ご相談内容は「好きな人がいないと何も楽しく感じない」とのことで
日奈子さんにとっての十数年間は、ずっとこの感覚を感じて過ごしてきたのですね。
それは、楽しく過ごせるときもあれば、逆に寂しさや虚しさを感じることも
あったのではないかと思います。

恋愛というのは、良くも悪くも人間にとってあらゆる感情を感じるための、
何よりも身近でダイナミックなアトラクションのようなものかもしれませんね。

好きな人がいないと毎日がつまらなく退屈なものに感じてしまうのも、
日奈子さんが恋愛で得られる面白さや喜びといった
人生のスパイスを知っているからなのかもしれませんね。

恋愛をすることは人生の楽しみですから、
たくさん恋愛することでたくさん楽しみも得られるのでしたら
それは全く問題にはならないでしょう。

ところが、日奈子さんもお気づきのように、
「相手が自分に全く興味がないと感じてしまうと、その人を好きでいることが
嫌になってしまう」というのを繰り返しているとしたら、
だんだんと恋愛が嫌なものになってしまうのかもしれませんね。

人間関係には「好意の返報性」という法則があります。
恋愛に限らず対人関係全般についていえることですが、
自分が相手のことをよく思っていることを表現して伝えていると
相手も好意をもってくれることがあるのです。
日奈子さんはこの「好意の返報性」をうまく使いこなせているので、
いつも恋愛を始めるときには困ることはなかったのではないかと思います。

ただ日奈子さんの場合、相手に向けた好意と同じくらいの反応が返ってこないと
満たされない感じがあるのかな、と思います。
そうなると、私はこんなに好きなのにどうして相手は同じように思ってくれないの?
と感じてしまうわけです。
二人の気持ちに温度差を感じると相対的にみて「愛されていない」と
誤解して思ってしまうようです。

本当は相手も日奈子さんのことをすごく好きなのに、
それを表現したり伝えたりするのが苦手な人もいたかもしれません。
そうとは知らず日奈子さんとしては、悪気はないのですが、
この人からは好かれていない、愛されていないと思いこんでしまい、
次から次へと好きな人になってくれる人を探し回ってしまうのかもしれませんね。

では、どうしたらいいのか、ということなのですが…

日奈子さんは心のどこかで常に「愛されなかったらどうしよう」という
不安を抱えているように感じます。
そんな不安が大きすぎて、相手がどんなふうに日奈子さんのことを
思ってくれているのかという視点が薄れてしまうようです。
先ほどもお伝えしたように、日奈子さんのアプローチと
相手のアプローチの仕方がピッタリ同じとは限らないこともあるのです。

しかし、相手からのアプローチさえも受け取ることを忘れてしまうということは、
日奈子さんがこれまで過ごしてきた人生の中で何か「愛されていない」記憶が、
思っている以上に強く印象に残っているのかもしれません。
その不安を少しでも解消できれば、これから先の恋愛ではこれまでよりも
安心感や信頼感のある関係を築いていくことができると思います。

よろしければカウンセリングもご利用くださいね。
日奈子さんがこれからまた素敵な恋愛を楽しめますよう応援しています。
この度はご相談ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

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