相談者名 | MONO |
はじめまして。 相談させていただきます。 私は女子校出身で、今在学している大学もほぼ女子のため、男性との関わりがあまりない状態で暮らしてきました。そのため、男性に対する恐怖感が強く、あまり上手く関わることが出来ません。 また、以前には大学で知り合った人とお付き合いしましたが、お別れしました。その後何度もアプローチ?とか、異性が近づいてくることがありましたが、その度に気持ち悪いと感じたり、すぐ嫌になってしまい、自分から離れたり逃げたりしていました。また、この人いいかも、と思った人にも好意を上手く示すことができませんでした。 私は一人でいることが好きで、束縛されたり干渉されるのがとても苦手です。でも本当は居心地のいい大切な誰かと静かに過ごしたいと思っているのに、その誰かを見つけられずにいます。誰かかに自分をわかってほしい、という気持ちが強いのに、それを上手く表現できないのです。 私の周りの子たちが彼氏を見つけて過ごしているのに、私はこんなので大丈夫なんだろうか。このままの自分だったら、結婚なんかできないんじゃないか。と不安に感じています。ですが、具体的に自分の何が問題で、どうしたら改善するのかわかりません。 あまりまとまりのない文章になってしまいましたが、ご回答どうぞ宜しくお願いいたします。 | |
カウンセラー | 浅野寿和 |
MONOさんはじめまして。担当させていただくカウンセラーの浅野寿和を申します。よろしくお願いします。 さて、ご相談拝見しました。MONOさんの不安をお感じなるお気持ち、僕なりに分かる気がします。恋愛って未来のことでもありとても繊細でナイーブなことですから、余計に焦りが生まれても不思議ではないな、とも感じますよ。そして居心地のいい大切な誰かと過ごされたいと思うお気持ちも。 また、いろいろな部分で元カレや他の人に気を使われてきたのではないかな?とも感じます。 さて、MONOさんはご自分の行動を「回避依存」なのではないか?とおっしゃってくださっていますね。 回避依存とは簡単に言えば「深い人間関係を構築することを回避している状態」と言えると思います。 例えば、どこか対人関係で傷付くことを恐れるがあまりそうなってしまったり。 などなど、いろいろな人と親密にならない理由を持っていることがありますね。 もちろんこのご相談だけでMONOさんが回避依存か?という判断は僕には出来ません。が、多くの人がある程度回避依存的な要素を持っていても不思議ではないはず、というふうには思いますよ。 >以前には大学で知り合った人とお付き合いしましたが、お別れしました。 なるほど、別れは切ないものですよね。ただここには「どうしてお別れしたのか」「何が理由だったのか?」を書いて頂いていませんので深くお話することが出来ないのですが、MONOさんにとってお別れする理由って何だったのでしょうか? そこにはきっとMONOさんのお感じになっていた「感情」があるはずです。 >私は一人でいることが好きで、束縛されたり干渉されるのがとても苦手です。 と書いて頂いてあるところを考えますと、どうもMONOさんは「自分本位に過ごしたい人」というよりも、「人の期待に応える・気を使う」「人の気持ちに合わせる」といったことに何かしらの抵抗感や不快な気持ちをお感じになりやすいのか?と僕は感じます。 これはあくまで一般論ですが、こういった感覚をお持ちの方ほど、自分の気持よりも他人の気持ちを大事にしてしまう傾向が強く、その結果、自分の思いが満たされないという傾向があることがあるんですね。そういった経験を積み重ねていくことで、対人関係に抵抗感をもってしまう。人と深く関わると自分の自由が満たされなくなってしまう、といった発想が生まれても不思議ではないんです。 また、女子校出身ということですが、女子校出身ということが恋愛が苦手な「理由」になっていませんか? とはいえ、この発想が悪いと言いたいわけではないんですよ。そこで感じる不安や疑問はその通りだと思います。 そうではなく、この発想にツキモノなのが「劣等感」という感情だということがお伝えしたいのです。 自分は劣っているのではないか?自分はダメなのではないか?この感情は誰でも持っているものでもありますが、この感情を感じながら物事を見て焦らない人はいないし、人が怖くなったり、悩まない人はいないものですよね。 分かり合いたい、けれどそれが怖い。 どこかMONOさんの中に強い遠慮や、劣等感が生み出す苦しさがあるのかもしれません。 でも果たしてそれが真実なのでしょうか?そうお感じになるかもしれませんが、事実はそうなのでしょうか? >その後何度もアプローチ?とか、異性が近づいてくることがありましたが、その度に気持ち悪いと感じたり、すぐ嫌になってしまい、自分から離れたり逃げたりしていました。 そして異性が近づく度に劣等感をあなたが感じるとしたら、異性のことを嫌になったり気持ち悪いと感じてしまうのは不思議なことではないかな?と僕は思います。そしてその時に心の中で起きていることは、異性が嫌なのではなく、あなたが異性を満た時に感じる何かしらの感情(劣等感など)が嫌なのだ、ということなんですね。 なので、どんな自分に意味のあることが現実に起きたとしても、心の中に強い劣等感があると、その前ではその意味をなくしてしまうように感じるのです。 そこで僕からのご提案は、MONOさんがどうしてそうお感じになっているのか?の理由を見つめることです。 例えば恋愛の話で言えば、私達は「異性を前にすると、自身の性を感じる」というのが心理学の考え方です。同姓の人との中でいる時より、異性を前にした時ほど、自分の性を強く意識するわけです。 ということはMONOさんにとって「ご自身がご自分の評価をどう扱っているか?」がとても大切になります。 自分にある程度の強みがある、魅力がある、また自分に欠点があってもいい、愛されると感じられていると、異性との間で比較的抵抗感無くいられることもあるのですが、もしご自身の中にある「自己嫌悪」がちょっと強いと、なかなか異性の前で自由な言動をしにくくなってしまうことがあります。 そして私達はどうしても人はその部分を人に見せたくないし、また見られたくもないし、大切な異性であればなおさらそう思うはずですよね。 MONOさん、一度ご自身の過去を振り返りながら考えてみてください。人に気を使ってきたこと、一人悩んできたこと、同性の友達や、異性との間で感じること。そこに何かヒントが隠れているかもしれません。 私は何を感じてきたのだろう?と。 また僕はご相談をお伺いすると、MONOさんは優しい方、人に気を使われる方なのかな?という印象を持っています。 どこか自分を疑うのではなく、もっと大きく肯定していきましょう。もっと自分を認める材料を集めましょう。そして毎日自分を認め、褒めていきましょう。 それでもなかなかうまく行かないなと思う時は、カウンセリングをご利用いただいてもいいかもしれません。もっと内面を深く見つめることが出来ますので理解できることが増えるかもしれませんし、心を整理してスッキリできるかもしれませんしね。 今回は以上とさせていただきます。何か参考にしていただければ幸いです。今回はご相談いただきありがとうございました。 |