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愛されたいけど自信がない

ご相談事例集

根本裕幸 2003年4月14日

相談者名	ジル
始めまして４０歳の仕事をしている主婦です。主人とは別居状態です。３年前に９歳年下の男性（Ｎ）と出会いました。その当時彼には付き合っていた女性がいたのですが、そんなに遊び人だとは思いませんでした。彼とは仕事で少し関わりがあるので年に数回は顔をあわせる関係です。出合って３ヶ月たった頃彼女と別れたというので男女の関係になりました。それからは普通の恋人同士のように付き合っていたのですがいつも何処かで不安な気持ちがあり少しでも連絡がなくなると不安でしかも彼は頻繁に逢わなくても平気だと言うし、土日は友達から連絡があった時に優先したいから約束はしたくないと言っていました。付き合いが１年ほどして彼のお姉さんから別れたはずの彼女と実は半年近く私とダブっていた事を聞かされ彼に問い詰めました。結局彼は正直にすべてを話しだし、彼女だけではなく他の女性関係もすべて話し出しました。私が二股は絶対に嫌だといっていた事と仕事で関わる共通の人がたくさんいるので今回のようにばれるのは時間の問題だと考えて私がそれを嫌なら終わりにするしかないという答えでした。私はショックだったのですがやはり彼の事が好きで２ヶ月ほどして彼に逢った時彼のやり直したいって言葉でその気になったのですが、また数日して喧嘩してしまい結局終わりになりました。でも彼の事を忘れる事ができずにいたために彼から電話がかかってきたりすると何も無かったように話していました。でも半年近くは２人で逢う事もせず、月に２度ほど連絡があって、でも彼は逢いたいという事を遠まわしに言って、去年の春結局戻ってしまいました。でもやっぱり独身の彼です、常に女性の影は消えずある事がきっかけで少し気持ちが冷めていた時に２歳年下の既婚者の男性（Ｍ）と知り合い包み込んでくれるような彼の態度に私はＮの事も忘れてしまうほど彼を好きになっていました。そして始めのうちは毎日メールがあり月に２度ほど逢えていたのですが、年末ころから仕事が忙しくなり奥さんに疑われた事（ばれてはいないのですが）をきっかけにメールも減り仕事も年度末でさらに忙しくなり月１度ほども逢えなくなってしまいました。前もって話しておきますが、私は見た目１０歳ほど若く見られる事が多く仕事関係でもわざわざ言わないでいると独身だと思われています。でも男性と友達としてでも食事したり一緒に車に乗ったりする事も無く本当に好きな人とだけしか付き合ったりしていないんです。見た目が遊んでそうなんで、Ｍに対してもＮに対してもどうしてもそうじゃないということを強調したような事を言ってしまいます。Ｍは私が他の男性に良く誘われていて、いろんな男性と付き合ってると、どんなに否定しても始めの頃は信じてくれませんでした。なのでＮから逢いたいと言われてもＭを裏切ってしまう事が辛くて逢わずにいたのですが、Ｍとの関係が不安になった時やっぱり逢ってしまったのです。でもＮのいい加減さは変わらず、また私の方から別れようといい、それでもまた逢いたいと言われると断れずそんな事を繰り返しＭとは逢えなく、メールもほとんど無く、そんな状態にも寂しいとすら言えずずっと我慢してる日々を送っています。何が相談したいのかうまく説明できないのですが、私はＭに離婚して欲しいとか奥さんとの事も気にならないので何も聞いたりしません。彼が困るだろうとメールだって自分から送ったりもしないし、サラリーマンだからお小遣いも限られてるといえばホテル代も割り勘、時間が無ければ車で逢うだけとか時間が作れないと言われると仕方ないって我慢してて、それは彼の事が大切だからそうしてるつもりで、本当はもっと逢いたいし、遊んで欲しいのに私は愛されてないのかな？って友達に言うと、自分が適当に好きだから相手も適当なんだよって。本気で好きじゃないでしょ？ってＮに対しても自分からメールしないんです。うっとおしいって思われたくなくて。私は誰かと付き合うと「この人はいつか私を好きじゃなくなるかもしれない、他の女性を好きになって捨てられてしまうんじゃないか」って思ってしまうのです。そして「もし他の人を好きになったり、もう好きじゃなくなったらすぐに捨ててねぐずぐず言ったりしないから」って先に言ってしまうんです。決して自慢で言ってる訳ではなく、友達から「見た目もそこそこ悪くなく絶対に男がいるだろう雰囲気もっていて、自由気ままだし、仕事してるからお金もあって、普通の男性では受け止めきれないんだよ。きっと逢ってるうちに相手は疲れてきちゃうんだと思うよ。自分が変わるのは難しいから丸ごと受け止めてくれる心の大きな人を探したほうがいいよあなたならすぐに見つかる」って。でも私は友達が真剣じゃないって言っても、Ｍの事好きなんです。ただもっと逢いたくて私の事を考えてて欲しくて愛されたいんです。でも彼は仕事が忙しくて、小さな子供がいて、障害を持った親と同居していて大きなおうちで、田んぼや畑も持ってて、とにかく簡単に時間が作れないし奥さんの事をうまくごまかせるほど器用じゃないし、無理して後悔したくないって言うんです。疑われたって言われた時、もし終わりにしたいんだったらはっきり言ってねって言ってるのに別れたいとも言わないんです。この間「他に男作ってもいいよ」って言われて私が怒ったんで「じゃあ作らないで」って言ったんですが、その方が彼も気が楽になるのでしょうか？やっぱりその程度にしか思われてないんでしょうか？私は多分傷つきたくないって気持ちがある事は自分自身認めています。Ｎに対しては傷つきたくないので別れた方がいいと思っています。でもＭに対しては彼が困るような事はしたくないと思って接しています。それを見て友達は本気で好きじゃないって言うんです。どういう態度が本当に好きって事なんでしょうか？私はＮからもＭからも適当に思われてて都合のいい女になってるんでしょうか？こんな私はやっぱり愛されないのでしょうか？どうせ遊んでてほかっておかれても平気って思われてるのならそうしてたほうが楽って気持ちと、本当はもっと逢いたいけどＭに「ずっと逢えなくてきっと逢いたいだろうな～ってのがプレッシャーだった」って言われたら「逢いたい」って言えなくて、我慢してしまう。「愛してる」って言っても始めの頃は「愛してる」って言ってくれたのに言ってくれなくなるともう愛されてないのかもって言えなくなってしまう。決して初めから冷めた態度をとっていたわけじゃないのだけど、ほかって置かれると平気って態度とっていないと自分が保てなくなってしまう気がして。今のＭは私の気持ちが迷惑なんじゃないかって思うと怖いんです。確かにいろんな人から誘われたり声かけらても全然興味ないし私は好きな人に好きになってもらいたいだけ、でもどうしたらいいのかわからなくて。長くなってごめんなさい。いい年して何を言ってるのか恥ずかしいんだけど、友達が「何でこんなに好きなのにそうじゃないって言われるのかわからない、どうしたら本当に好きになるの？って言ってる間はきっとだめだと思うよ」って言われて本当に答えがわからないんです。
カウンセラー	根本裕幸（退会）
ジルさん、こんにちわ。根本です。ご相談ありがとうございました。心の中心がいつもぽっかり空いてしまっているような感じではないでしょうか。いつも愛情に飢えているような感覚もあるのかもしれないし、その上、若く見られたり、彼氏がいるように見られたり、そんな雰囲気を醸し出しているとしたら、自分自身をきちんと分かって向き合って欲しいって気持ちも高まるような気がします。心の中にそんな穴が空いていると、いつも不安になったり、自信がもてないようになってしまいますね。そして、誰かにその穴を埋めて欲しくて、色々な恋を繰り返してしまうこともありますし、本当に都合のいい女になっていいように振り回されてしまう方も少なくないようです。自分は愛されたいのに、誰からも本当に愛されているような気がしない時には次のようなことを考えてみてください。私は誰の愛情を受け取ってこなかったんだろう？私が本当に愛したいのは誰だろう？愛して欲しいというのは欲求ですから、実は食欲とか性欲とか、そうしたものとあまり変わりないものだと思うんです。朝ご飯を食べても、お昼にはまたご飯が欲しくなるように、一度愛情をもらっても、すぐまた欲しくなります。だから、愛を求めてしまうといつも巣で母親が餌を持ち帰るのを待っている雛鳥のような状態になってしまうと思うんです。そこでは心の中の空虚感も埋まることはありません。そして、またすぐに欲しくなることを感覚的に知っていればいるほど、相手の愛情を受け取ることもできなくなってしまいます。 > でも半年近くは２人で逢う事もせず、月に２度ほど連絡があって、でも彼は > 逢いたいという事を遠まわしに言って、去年の春結局戻ってしまいました。 > でもやっぱり独身の彼です、常に女性の影は消えずある事がきっかけで > 少し気持ちが冷めていた時に２歳年下の既婚者の男性（Ｍ）と知り合い > 包み込んでくれるような彼の態度に私はＮの事も忘れてしまうほど > 彼を好きになっていました。そして始めのうちは毎日メールがあり > 月に２度ほど逢えていたのですが、年末ころから仕事が忙しくなり > 奥さんに疑われた事（ばれてはいないのですが）をきっかけにメールも減り > 仕事も年度末でさらに忙しくなり月１度ほども逢えなくなってしまいました。僕が心の中にぽっかりと穴が空いているんじゃないかな？と思ったのはこの下りでした。Ｎさんにも近づいては傷つき、離れては不安になってまた近づきたくなってしまっているようで、その間に寂しさとか不安な気持ちがどんどん膨らんで行ったのではないかと思うんです。そして、その抱えきれないたくさんの気持ちを持ち倦ねているところにＭさんが登場して、まさに心奪われる状態になったんだろうと思います。ところが、また、そこで近づいて幸せを手に入れたとしても、結果的にまた傷つき、距離を置かれてしまう状態になりましたね。そして、やっぱりその穴はふさがることなく、大きくなり、不安や焦り、孤独感も強まっていくのではないだろうかと思います。もうその我慢も限界に近づいてきているのではないだろうかと感じます。ハリネズミのジレンマというお話が心理学にはあるんです。ハリネズミのカップルがいちゃいちゃしたくて近づくと、自分の針が相手の体に、相手の針が自分の体に突き刺さって「いてっ！」と離れてしまいます。でも、離れていると寂しいしくっつきたいから、また近づくんですけど、やっぱり針が刺さってお互いに「いたいっ！」って状態になってしまうんです。そして、いつまでも寂しいまま、そこに取り残されてしまうんですね。まずは自分のそんな針を抜きましょう、というのをテーマにしてみませんか。その針というのは、寂しさや不安が作る焦りだったり、相手を縛り付けたい欲求だったり、自信の無さやプライドだったりしますが、一言で言ってしまえば傷つくことの恐れです。それくらい色々な関係の中で傷つき、痛んでいる自分がいることを受け入れること。そして、痛すぎて、もうこれ以上傷つきたくないと思っていること。でも、その傷が癒されるとは思えない絶望。そんな心の闇を隠してしまうプライド。これらの自分を押し殺してしまっている部分を手放していくことが今の目標ではないでしょうか。自分自身を取り戻し、恋愛をもう一歩楽しめますように。必要なときはまた僕達に頼ってみてください。ありがとうございました。

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