浮気性は治りますか

相談者名
ローズ
35歳2回目の結婚が1年未満の女性です。自分の浮気性に悩んでいます。
浮気性は治せますか?どうしたら治りますか?

私はそう頻繁に浮気をするわけではないのですが、時折、魅力的な男性(誰でもよいわけではない!)に誘われると、そのたびにドキドキし、断るのに大変な努力を要してしまいます。元来八方美人なのかもしれません。男性に愛されていたいという要求が強すぎるのでしょうか。気になる男性が現れても、自分から働きかかることはしないので、いつも「どうか、このまま声をかけてきませんように」と心の中で思っているのですが、お誘いがかかると、取り乱してしまいます。私が、そういう男性に近づいてくるように無意識に仕向けているのでしょうか?

現在も「自分は一度結婚に失敗していてもう再婚する気もないので、あなたが結婚をしていることを承知でお付き合いをしたい」とある独身男性に熱心な誘いを受け、理性で自分の心や体をコントロールしかねて悶々としています。この男性とはまだ肉体関係はありませんが、二人でいるとお互い触れ合わずにはいられなくなってしまっています。夫や不倫行為に対する”罪悪感”と誰も傷つけたくないという気持ちだけで何とかストップをかけていますが、今にも崩れそうです。

夫には多少の不満はありますが、夫の愛を十分に感じていますし、結婚生活もうまくいっています。夫のことを愛しく思いますし、結婚生活を壊す気はさらさらありません。それでも、なお、ほかの男性に惹かれてしまう自分自身に失望を感じています。いい年をして欲情に支配されたみにくい惨めな女だとも思います。自己嫌悪とともに、これからの結婚生活でもこういうことがたびたび起こるのではないか、いつか夫やほかの人を傷つけてしまうのではないか、と不安でなりません。

実は、これまでにも、精神的、肉体的な”浮気”をすることは度々ありました。こういう情熱的な関係はいずれ色あせてゆくもの、とわかっていても、そのときはすぐに熱くなってしまいます。これは、病気ではないでしょうか?

これまでの男性関係で気になることは、受身の恋愛が多かったことです。男性から熱い視線を投げかけられて私も好きになる、というパターンがほとんどでした。また、「こんな私を愛してくれるなら」と一生懸命相手を愛そうとするような恋愛が多かったです。現在の夫は私が主体的に恋愛をできたと実感した初めての人です。

もうひとつ気になるのは、私の性的衝動は強すぎるのではないかということです。私の場合、男性の魅力と性的魅力は重なり合う部分が非常に大きいのです。お付き合いを始めてからセックスをするまでの期間は非常に短く、時にはマイナス○日?だったこともあります。体やセックスの相性が、男性との関係の重要なポイントになっています。一人の男性と長く付き合っていると、十分に満足できなくなっていることも否めません。これも、病気でしょうか。そのような精神疾患があると聞いた気がするのですが。

私は子供のころからよくHなことを言って友達に怪訝な顔をされていました。なぜなのかはわかりませんでしたが、子供ながらに「私はいやらしい子だ」と思っていました。そんな私は中学生のとき父から性教育を受けました。居間で夜遅くまで父の晩酌に付き合っていると、父の男性器そのものを握らされ「こうすると男の人は気持ちよくっておちんちんは大きくなるんだぞー」と握りの実習をさせられました。私はいやで仕方ありませんでしたが、我が家で絶対的存在だった父にどうしても逆らえませんでした。私は、ますます自分が汚い存在であるように感じていました。(このことは、今まで誰にも口にしたことがありません)。そういう「実習」が行われていることを隣の部屋で寝ていた母は気づいていたようですが、とめてはくれませんでした。

また、子供のころには、母が自宅で他の男性と抱き合い接吻しているのを見たことがありました。母にも、父にも、夫婦関係にも、自分自身にも、不信感だらけで思春期を育ちました。私は、絶対に幸せな愛のある結婚をしたい、仲のいい夫婦でいたい、と思い続けてきました。でも心のどこかで、こんな汚らしい私にはむりだ、きっと、とも思っていました。

こういった生い立ちが、今の私のどうしようもない浮気性と関係があるのでしょうか?私は、どうしたら変われるのでしょうか?もしかしたら、私の求めていた真実の愛なんてどこにもないのでしょうか。浮気なんて、割り切って上手にやっちゃうのがオトナなのでしょうか。ご助言お願いします。

カウンセラー
原裕輝
こんにちは、ローズさん
原裕輝といいます。
宜しくお願いします。

やめたいと頭では悩んでしまうくらい思っているのにやめれないって、
心理的になにかの作用が働いているんでしょうね。
心理的な作用とは何かというと感情が揺れ動いたり、
頭で思っていることと違うことを無意識的に行動してしまうようなことが起こります。

例えば、浮気の原因の多くは満たされない思いがある時に起こります。
夫は大好きなんだけど、言葉で私に愛情を伝えてくれないという寂しさがあれば、
言葉で愛を語る人に惹かれてしまいます。
ここで、満たされていない思いを満たそうとするんですね。
この思いを満たすホストクラブに通われるかたも大勢います。
さみしさをいっぱい感じている人なら、さみしさを埋めるために
他の男性に惹かれます。もし、セックスで愛情を感じるタイプの方でしたら
セックスをとても求めてしまいます。

もう一つのローズさんの浮気をしてしまう可能性として
心の中と、現実を一致させたいと無意識的な欲求があります。
心の中で自分が汚いと思っていると、
人は心の中と、現実を一致させたいという思いがありますから、
無意識的に自分って汚い奴だ、ダメだと思うような行動をしてしまいます。
お父さんとのお母さん私という三角関係で性的な嫌悪感を感じている経験がありますから、
大きくなって三角関係の中で性的なことで嫌悪感を感じる行動をしてしまっていると思うんです。
この内容に関してはもっと詳細を聞いていって分析をさせていただきたいと
思うところですね。
この内容に関しては、自分って汚いという自己概念を作ったことからか、幸せに関しての概念や、
今のローズさんを作っている要素がいっぱいあると思います。
自分は汚いという自己概念を見直していかれることがいりそうですね。
汚い自分は幸せになれないという自己概念があると
心がそれを感じることができるように無意識的に現実で行動してしまいます。
お父さんとの関係も見直していかれるといいと思います。
お母さんとの関係は、もっと鍵が隠れてそうですね。
お母さんはローズさんが大人になるにあったって、
大人の女性のサンプルとして第1号ですから、お母さんから取り入れた要素って
いっぱいあるんじゃないかと思います。
例えばお母さんをみて
「ああはなりたくないと思っていた」ことが
今大人になって、「ああなってしまっている」ということはないですか?
そうした時、お母さんに似ている自分を嫌いになってしまい、
自己概念にも拍車がかかってしまいます。
癒着の問題も隠れているかもしれませんね。
お母さんが嫌いなところがある場合はその部分を許していってあげてみてください。
そうすることで、お母さんににている自分の女性性を許していける一つの方法に
なると思います。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

若年層から熟年層まで、幅広い層に支持されている、人気カウンセラー。 家族関係、恋愛、結婚、離婚、職場関係の問題などの対人関係の分野に高い支持を得る。 東京・名古屋・大阪の各地でカウンセリングや心理学ワークショップを開催。また、カウンセラー育成のトレーナーもしている。